トップウイングサイバーサウンドグループは、同社取り扱いの英・iFi Audio 製品の価格改定を2022年9月1日(木)より実施すると発表しました。
新型コロナウイルスや世界情勢の不安定化、また世界的な半導体不足の影響によりサプライチェーンに大幅なコスト増が加わっているうえ、日本国内においては急激な円安傾向が続いていることがあり、じつに36製品もの値上げを行います。
「xCAN」「Ear-Plug」の2モデルについては生産完了となります。
価格改定全対象製品と、対象製品の改定前価格→改定後価格は下記のとおり。
Pro
・「Pro iDSD Signature」462,000円→550,000円
・「Pro iCAN Signature」308,000円→385,000円
NEO
・「NEO iDSD」115,500円→137,500円
micro
・「micro iDSD Diablo」151,800円→176,000円
・「micro iDSD Signature」99,000円→132,000円
・「micro iPhono3 BL」151,800円→165,000円
ZEN
・「ZEN Stream」49,500円→66,000円
・「ZEN One Signature」49,500円→59,400円
・「ZEN DAC Signature V2」41,800円→49,500円
・「ZEN CAN Signature MZ99」41,800円→49,500円
・「ZEN CAN Signature HFM」41,800円→49,500円
・「ZEN CAN Signature 6XX」41,800円→49,500円
・「ZEN Signature Set MZ99」83,600円→99,000円
・「ZEN Signature Set HFM」83,600円→99,000円
・「ZEN Signature Set 6XX」83,600円→99,000円
・「ZEN DAC」22,000円→33,000円
・「ZEN Blue」22,000円→33,000円
・「ZEN CAN」28,600円→33,000円
・「ZEN Phono」28,600円→33,000円
GO
・「GO blu case」4,400円→6,600円
Others
・「hip-dac2」27,500円→33,000円
・「hip-case」5,500円→6,600円
Accessories
・「PowerStation」75,900円→110,000円
・「iPower Elite」(5V/12V/15V/24V)39,600円→49,500円
・「iPower II」(5V/9V/12V/15V)11,000円→14,300円
・「iPurifier AC」17,600円→19,800円
・「iPurifier DC2」17,600円→24,200円
・「iPurifier SPDIF2」28,600円→39,600円
・「iPurifier3-B」22,000円→27,500円
・「iDefender+」9,680円→11,000円
・「iSilencer+」9,680円→11,000円
・「iEMatch+」7,480円→8,800円
・「4.4 to XLR cable」17,600円→19,800円
・「4.4 to 4.4 cable」10,780円→14,300円
・「OTG(Type-C)」3,520円→4,950円
・「iTraveller」8,800円→11,000円
今回の値上げで驚くのは、エントリークラスのDAC/ヘッドホンアンプ/プリアンプの複合機として高い人気を維持している「ZEN DAC」。現在の定価22,000円から33,000円と、じつに50%もの大幅値上げ。数千円の違いを悩むユーザーが多いエントリークラスのDACでこの値上げはユーザー目線からは厳しいと言わざるを得ません。
また、Bluetoothレシーバーの「ZEN Blue」も全く同じ値上げとなっており、「ZEN DAC」とセットで購入する人も少なくないコンポだけに、ショックも2倍と言ったところ。
一方、最近発売され、販売も好調なGo bar(USBドングル型DAC)、xDSD Gryphon(ポータブルDAC/ヘッドホンアンプ)、Go Blue(Bluetoothレシーバー)は今回の値上げ対象にはなっておらずひと安心です。ただ、これら3モデルもあるいは9月以降に値上げされる可能性もあるのかもしれません。
iFi Audio 製品は本質的な音質の良さだけでなく、コストパフォーマンスの高さも評価の理由と見られているブランドだけに、今回の値上げで日本国内の販売に影響は出ないものでしょうか?
まあ、値上げはiFi Audio 製品に限らず、横並びの面もありますから、相対的なコスパは変わらないのかもしれません。
ただ、絶対的な価格が上がれば、オーディオ製品のような趣味的な製品は、買うのを控える、やめるといった悪い方向にいってしまうかもしれません。それが個々のメーカーにとっても、業界全体にとっても懸念されます。