Jabraは、アクティブノイズキャンセリング機能搭載で、スポーツ使用にも適した完全ワイヤレスイヤホン「Elite 7 Active」を2021年11月11日に発売しました。価格は23,980円(税込)。
また、Jabraは10月14日にもアクティブノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン「Elite 7 Pro」を27,280円(税込)で発売しています。
型番や機能が似ている両機を比較しての違いは何なのかを解説します。
いずれも、Jabraの展開する完全ワイヤレスイヤホン「Eliteシリーズ」にラインナップする新モデル。
「Elite 7 Pro」は優れた音質とビジネス利用にも適した最先端の通話性能を求めるユーザーに向けたという「Pro」カテゴリーの製品。
「Elite 7 Active」はスポーツ時やアウトドアなどでのアクティブな使用にも適した「Active」カテゴリーの製品です。
こう見ると、それぞれ得意な使用シーンが結構違うので、内容もかなり違うのかと言えば、そうでもないようで、どうやら、完全ワイヤレスイヤホンの基本内容としては両機同等で、それぞれ得意な分野の性能を高めているというのが両機の違いにつながっているようです。
以下、両機で共通と思われる基本内容です。
フィードフォワード式アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載。外音を取り込むヒアスルーモードも備え、それぞれアプリから5段階でレベル調整も行えます。
Bluetooth 5.2準拠で、コーデックはSBC、AACをサポート。操作はタッチ式。Amazon Alexa、Google Assistant(Androidのみ)に対応。片耳モードにも新たに対応。Jabraの完全ワイヤレスイヤホンではおなじみのマルチポイントにも対応(2022年1月実施のファームウェアアップデートで対応予定)。
新たにカスタマイズして改良を図ったという6mmドライバーを搭載。音響構造の工夫も相まって、歪みのない豊かなサウンドを実現したとしています。
イヤホン形状も改善。新たに62,000件もの耳型データを新規取得し、より多くのユーザーの耳にフィットするよう再設計。従来モデル「Elite 75t」シリーズと比較して約16%の小型化を実現しています。
専用アプリ「Jabra Sound+」を使うことで各個人の聴覚プロファイルに合わせて音質を自動調整する機能や、イコライザー、イヤーチップのフィット感の確認などもできます。
バッテリー持続時間はイヤホン単体で最大8時間、充電ケース併用で最大30時間。5分の充電で約1時間以上使用できる急速充電にも対応。ワイヤレス充電にも対応。
防水・防塵性能は両モデルともIP57準拠。
「Elite 7 Pro」のみ、左右イヤホンそれぞれに高性能マイクと骨伝導センサーを搭載した「Jabraマルチセンサーボイス」を新搭載。従来以上の通話性能の高さを実現しています。「風切り音」については低減させるのが難しいことから、その点をクリアするために、骨伝導センサーを活用しています。
「Elite 7 Active」では本体には4つのマイクを緻密に配置し、さらに風切り音を防ぐSAATI Acoustexメッシュでマイク部分をカバー。これにより屋内はもちろん、屋外の風の強い環境下においてもクリアな通話が可能だとしています。
静かな屋内でのテレワーク、一般的な屋外環境でのクリアな通話に腐心したのが「Elite 7 Pro」、アクティブに動きながらの屋外での通話のしやすさを追求したのが「Elite 7 Active」と言えましょう。
「Elite 7 Active」は激しいワークアウトでもフィット感をもたらすという「Jabra シェークグリップ」テクノロジーを採用。特殊なリキッドシリコンラバーのコーティング、そしてスポーツイヤホンによく用いられるイヤーウィングなども不要とするウィングフリーデザインで、耳にしっかり固定させられるというもの。柔らかい肌触りながら、滑りにくく激しい動きにも外れにくい使用感を実現しているとしています。
重さは「Elite 7 Pro」のイヤホンが左右各5.4g、「Elite 7 Active」イヤホンが左右各5.5g。充電ケースが44g。「Elite 7 Active」のほうがわずかに本体が重いですが、スポーツ向けのフィット性や外れにくさを追求したコーティング処理の影響などでしょう。ただ、差は0.1gですし、実際の装着感として重さの違いを感じることはないでしょう。
「Elite 7 Pro」のカラーはチタニウムブラックとゴールドベージュ。「Elite 7 Active」のカラーは、ブラック、ネイビー、ミント。「Elite 7 Active」のみ、スポーツモデルっぽいポップなカラーが用意されています。
両機を見てみると、おもな違いは通話性能に関する部分と、装着性に関する部分であることが見えてきます。断言できませんが、基本的な音楽再生音質やANC性能、そのほかの機能性については同等と言えるのではないでしょうか。
厳密には、本体の材質感や表面仕上げが違うだけで、ドライバーやアンプが同じでも若干の音質差はあるかもしれません。
Jabraはビジネス向けヘッドセットに定評が高いメーカーなので、まさにそうした用途を想定している「Elite 7 Pro」はマイク関連にコストがよりかけられている印象です。この部分を重視するなら高くても「Elite 7 Pro」でしょう。
一方、あまり通話品位をシビアに要求せず、音楽鑑賞用およびノイキャンイヤホンとしておもに使用するのであれば、この両機から選ぶ場合、お得なのは価格が安い「Elite 7 Active」になるような気がします。