オーディオアクセサリーに定評が高く、最近ではイヤホン製作にも乗り出しているなどオーディオ業界に確かなポジションを築いている光城精工(ブランド名:KOJO)。
そのKOJOの電源ボックスですでに生産完了品(後継機で現行の「Crystal 3.1」があります)の「Force Bar 3.1 」が2021年3月13日に突如として注目を浴びています。
その理由は本来のオーディオ用電源ボックスとしてではなく、
「温水洗浄便座をオーディオ用電源で強化したら何が起きたか」
というほとんど人にとっては何のことやら意味不明のニュース記事によってです。
普通の人には何のことか全くわからないでしょうが、オーディオ愛好家(やこういうネタ的な記事が好きな2chユーザーのような人)には見当がつきます。
なぜか、オーディオの高音質のために作られ電源系のオーディオアクセサリーをオーディオ以外の電化製品で使用すると、その電化製品で行われる仕事というか動作に良好な影響をもたらす、というこれまたよくわからないような話ですが、今回の記事と同じファイル・ウェブでそのような記事があったからです。
今回の記事でも触れていますが、オーディオ用電源で炊いたご飯と、そうでないご飯の味を食べ比べてみたら、オーディオ用電源で炊いたご飯が明らかに(主観的ではありますが)おいしかったという記事です。
電源でお米の味が変わる? 「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」をブラインド試食
この記事はいわゆる発電所コピペのようなかんじで、オーディオ趣味の不思議さ(オカルトとも言われます)とその無関係と思える領域への進出?として一部で語り草となっている記事です。
今回、果敢にもその第2弾?として新記事がアップされたわけです。
記事が公開されるや否や、ツイッターを中心にネット上は笑いやツッコミを中心とする意見が大量に。どのような反応であっても、話題にさえなればファイル・ウェブにもメーカーにも悪影響はないでしょうからこうした記事ができるのでしょうが。
要は温水洗浄便座をオーディオ用電源で強化したら普通の電源よりもハイクオリティーな?洗浄ができ、気持ちも良くなったという話で、どんな原理でよくなっているのかはわからない、というものです。
全く予想外の使われ方で突如そのメーカー名とモデル名が上がった「KOJO Force Bar 3.1」の知名度はまさに1日にして急上昇。それが現行機の売り上げにつながるかは全くわかりませんが。
いずれにしても「KOJO Force Bar 3.1」はオーディオ用の電源ボックスとして定評があり、価格コムやアマゾンにもユーザーレビューもちゃんと上がっています。
本製品はディスコンであり、今入手するには基本的に中古となってしまいますが、より内容を向上させた後継機の「Crystal 3.1」が出ており、オーディオ用に普通に買いたい場合はこの後継機でよさそうです。
さて、これから温水洗浄便座を快適に使うためにオーディオ用電源を使うことがポピュラーになることは…ないでしょうね。