オウルテック(Owltech)は、完全ワイヤレスイヤホン「KPro01」の製品化に向けたクラウドファンディングを、Makuakeで開始しました。
一般販売予定価格は21,780円(税込)ですが、10個限定で38% OFFの14,800円(税込)で購入できる超早割標準セットや、30% OFFで16,800円(税込)のプランなども用意。
声優でオーディオマニアでもある小岩井ことりさんが開発に参加しているというのが大きな売り。また、 “音ゲー向け”イヤホンと謳っているのも特徴です。
一般的な完全ワイヤレスイヤホンでは動画やゲームで使用すると、いわゆる遅延が発生し、コンテンツによってはまともに楽しめないほどです。
アップルのAirPodsシリーズでは、iPhoneやIOSデバイスと使用する時には動画やゲームの動作も遅らせることで、遅延を感じにくいようにしています。また、サムスンの完全ワイヤレスイヤホンも、一部のGalaxyとの組み合わせで同様の処理を行えます。
しかし、この2社以外の現状の完全ワイヤレスイヤホンで低遅延の完全ワイヤレスイヤホンとなると、一般的なコーデックのなかでは現状、もっとも遅延の少ないaptX LLコーデック対応機となります。
MOMENTUM True Wirelessなどいくつかあります。
では、「KPro01」もaptX LLコーデック対応機なのかと思えば、さにあらず。コーデックは、AAC、SBC、aptXに対応と至って普通。
では、どうやって音ゲーでも気にならないようにするのか。
予想外の方法でした。
なんと!左右のイヤホンそれぞれに搭載されている2pin端子にケーブルをつないで有線イヤホンとして使用するということだったのです。
しかも、普通のステレオミニプラグではなく、USB-C直結イヤホンになっています。
本気なのか、ふざけているのか少し疑いたくなります。
実はニュースサイトなどでは「低遅延の有線接続もできる“音ゲー向け”完全ワイヤレス」としているので、確かに正しく書いてあります。一瞬、音ゲーにも耐えられるほどの低遅延の完全ワイヤレスイヤホンかと思いましたが、違うことはわかるようになっています。
ただ、それならこのイヤホンを買うのは、普通の完全ワイヤレスイヤホンと、そのイヤホンのままUSB-C接続イヤホンとして使いたいというユーザーです。
現状ではUSB-Cイヤホンはあまりなく、それほど需要があるとは思えません。音ゲーを有線イヤホンで楽しむ層にとっては、すでに、USB-Cイヤホンが普及しているのでしょうか。
専用ポーチに小岩井ことりのサインを印刷したプランなどもあるとのことで、購入ユーザー層の中心は彼女のファンということなのでしょうか(完全ワイヤレスイヤホン+Owltech)。
※オウルテックは完全ワイヤレスイヤホンを数モデル出しています