パソコンで有名な中国・レノボ(Lenovo)から、完全ワイヤレスイヤホン2モデルが6月上旬に国内発売。ともにオープン価格で上位の「HT10」は実売予想価格6,980円、下位の「HT20」は同じく4,980円と手頃な価格が特徴のモデル。
この2モデルの内容・特徴をご紹介し、比較しての違いも解説します。
「HT10」は、Bluetoothチップにクアルコム「QCC3020」を採用。これにより、Bluetooth 5.0に対応し、SBC/AACに加えaptXでの接続に対応。自動ペアリングや自動電源オン/オフ機能を搭載しているので、使い勝手も良好。もちろん、スマホなどでのハンズフリー通話にも対応し、接続機器の再生操作などにも対応しています。
バッテリー持続時間はイヤホン単体で最大約8時間(充電時間2時間)、付属のケース充電併用で最大約24時間の連続再生が可能。
イヤホン部は6mm径のグラフェンコート振動板採用のドライバーを搭載。IPX5の防水性能も有しています。再生周波数帯域は20Hz-20kHzで、出力音圧レベルは91±3dB、インピーダンスは16Ω。
ブラックとレッドの2カラー展開。
「HT20」は、タッチ操作でのコントロールが可能なモデル。こちらも、自動ペアリングや自動電源オン/オフ機能、ハンズフリー通話、リモコン機能など、「HT10」同様の機能性を持っています。
コーデックはSBC/AAC対応。連続再生時間はイヤホン単体で最大約5時間、ケース充電併用で最大約30時間。
再生周波数帯域は20Hz-20kHzで、出力音圧レベルは98±3dB、インピーダンスは32Ω。
本体デザインはAirPodsに似ているいわゆる「うどん形状」タイプ。カラーはブラック/レッド/ブルーの3カラー。
正直、どちらも、中国メーカー製にありそうな内容と価格ですが、レノボが販売し、アフターフォローもしてくれるのは大きいでしょう。仮にどこかの中国メーカー品と中身が同じ(OEM品)だとしても、製造段階や製品チェックなどものもろの点でレノボなら信頼性は高そうです。
「HT10」と「HT20」の比較では、たしかに「HT20」のほうが下位に見える内容です。aptXへの対応、音質、本体のロングバッテリー、防水性の面で上位の「HT10」が優れており、これらの点のいずれかを重視するのであれば「HT10」のほうがよさそうです。
一方、aptX接続が不要で、防水性も不要、音質にはそれほどこだわらないものの、基本的な機能や、使いやすい操作性を重視するのであれば、「HT20」でも十分な印象です。
それにしても、上位モデルのほうが数字が小さいランナップの仕方は一般的ではなく、間違ってしまいそうです(完全ワイヤレスイヤホン+Lenovo)。