中国のLuxury&Precision(楽彼)は、4/29(土)に開催された「春のヘッドフォン祭2023」において、ドングル型DAC/ヘッドホンアンプの新モデル「W4」の試聴機を展示しました。
自社開発のDACチップ「LP5108」を搭載しているのが最大の特徴。DNR134dB,THD+N-122dB,ヘッドホンアンプ出力 32Ω負荷400mW以上と、さわりだけでもハイスペックを実感できます。
このような高性能なドングル型DACは消費電力が多くなりがちで、接続先のスマホのバッテリーをみるみる減らしてしまうことが弱点になりやすいものです。しかし、「LP5108」は高性能かつ低消費電力を謳っており、むやみなスマホのバッテリー消費も防げるようです。
価格は600ドル程度としており、ドングル型DACとしてはハイエンドレベル。ライバルとなりそうなiFi audio GOld Bar(88,000円・限定品)との比較も興味深いところです。
Perorinn[JPN]@自作PCしない人@PerorinnJPN LUXURY & PRECISION W4音良すぎてびびった😟 https://t.co/KKrMnDZCjn
Perorinn[JPN]@自作PCしない人@PerorinnJPN LUXURY & PRECISION W2投げ捨ててでもW4欲しいマンになってる
問題は外で音楽聴く時TWSになっているという点
ヘッドホン祭で印象に残ってるのをいくつか。LUXURY & PRECISIONのW4。もうこれでいいんじゃないかな、というくらいよかった。70kくらいらしい。 https://t.co/aEFFbipm7v
2ch「ドングルDAC」専門板内ではすでにライバルと目されるGOld Barとの比較試聴感想を書いている人がいて、
「W4はW2の繊細且つ高解像な音を更にシャープでキレのある音に仕上げたよりハイレベルなリスニング寄りの音に仕上げた製品」と評し、
「GOld barは正しくifiの音で力強さがあってノリの良い音を優先しつつ鮮明さも犠牲にしないGryphonなんかに近い音作り」としたうえで
「ドングルを追加するならGOld BarよりはW4だと思える…」
としています。
いずれにしてもハイレベルな領域での比較であり、「もうこれでいいんじゃないかな、というくらいよかった。」というツイッターでの感想が本機の音質とコストパフォーマンスを一言で示しているような気がします。GOld Barは限定品なだけに通常販売品の本機の入手性の良さもアドバンテージになりそうです。通称「金の延べ棒」と呼ばれる(というかモデル名のまま)GOld Barの見た目のインパクトやモノとしての質感には対抗できないかもしれませんが。
ハイエンド・ドングル型DACに新たな有力機が登場したことは間違いないようです。ドングル型DACという枠を超えて、ポータブルオーディオ用DACヘッドホンアンプはこれで完結、という機種になれるでしょうか?