マランツは、HDMI搭載ステレオプリメインアンプ「NR1200」やAVアンプ「SR6015」「NR1711」など、7機種の価格を6月1日より改定。従来価格よりも、12,100円から28,600円値上げします。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大等の影響による電子パーツの急激かつ大幅な価格上昇、並びに金属パーツ、木材等を含む原材料費の上昇、加えて海上運賃の大幅な上昇」が理由であるとしています。
ネットワークオーディオレシーバー
NR1200:88,000円 → 116,600円
ネットワークCDレシーバー
M-CR612(シルバーゴールド/ブラック):79,200円 → 99,000円
AVサラウンドレシーバー
SR6015:162,800円 → 190,300円
AVサラウンドレシーバー
NR1711(シルバーゴールド/ブラック):103,400円 → 119,900円
ネットワークプリメインアンプ
PM7000N:132,000円 → 151,800円
プリメインアンプ
PM6007:70,400円 → 82,500円
CDプレーヤー
CD6007:55,000円 → 68,750円
マランツだけでなく、単品オーディオコンポやポータブルオーディオなどオーディオ製品を製造・販売している多くのメーカーでこの6月から値上げが続々と発表されています。
なかでも、マランツの上記の製品はいずれも単品コンポの業界では定番の人気モデルばかり。価格的にもいわゆるハイエンド志向ではないものの、エントリーからミドルクラスの単品コンポで音質・機能性を両立した貴重な製品として、オーディオ業界を支えるほどの存在感があるといっても過言ではない製品群です。
NR1200はHDMI入出力を備えたステレオプリメインアンプという、ほとんど競合品のない製品であり、ライトユーザーが重視するHDMI入出力の装備と、薄型デザイン、音質、機能性が高度に融合した稀有なモデル。
M-CR612はいわゆるミニコンサイズのオールインワンタイプで、かつてのミニコンポの購入者に提示できる極めて貴重な高品位機です。
薄型AVアンプとしてこれまた業界随一の存在感のNR1711、エントリークラスの単品コンポの定番となるCD6007/PM6007と、これまた重要なモデル。
これらがまた値上げ(2021年にも値上げされているモデルがある)となると、ライトユーザー的な層の購入意欲が削がれることは否めないとは思います。ただ、値上げの背景となる理由についても痛いほどわかりますので、なんとも辛いところです。
単品コンポで音楽を聴くことが贅沢な趣味となってしまうのでしょうか。