Marshallブランドは、アクティブノイズキャンセリング（ANC）機能付き完全ワイヤレスイヤホン「Motif II A.N.C.」を、2023年10月20日より発売。オープン価格で税込29,800円前後での実売が予想されます。
完全ワイヤレスイヤホン「Motif II A.N.C.」は、Marshallブランドの特徴である迫力あるサウンドと、アクティブノイズキャンセリング（ANC）機能の両立を実現したモデルです。
従来モデル「Motif A.N.C.」の後継で、バッテリー性能の強化・高音質コーデックへのLC3への新対応・アクティブノイズキャンセリング性能の向上・本体の軽量化などの改善が図られています。
イヤホン本体には、Marshallのシグネチャーサウンドを再現するという10mm径ダイナミックドライバーを搭載。クリアでバランスの取れたサウンドを再生。
ANC機能は、従来モデル「Motif A.N.C.」から改良を図り、ノイズキャンセリング性能が向上しています。また、専用アプリでANCレベルを調整することも可能です。
外音取り込み機能も搭載しており、周囲の音を聞き逃さずに音楽を楽しめます。こちらも専用アプリでレベルを調整できます。
Motif II A.N.C.は従来のSBCに加え、AAC・LE AudioのLC3の対応が追加されており、より高音質なコーデックが利用可能です。新しいコーデックで接続した場合は、従来以上の高音質な音楽を楽しむことができます。
イヤホン単体で約6時間、ケース併用で最大約30時間の連続再生が可能です。また、クイックチャージ機能により、約15分の充電で約1時間の音楽再生が可能です。付属の充電ケースはワイヤレス充電にも対応しています。
2台同時接続可能なマルチポイント機能や、また、IPX5の防水性能を備え、屋外での使用も安心です。
再生周波数帯域は20Hz – 20kHz、インピーダンスは16Ω。質量はイヤホン片側が約4.31gと軽量。イヤーチップはS/M/Lサイズを付属し、USB Type-C充電ケーブルを同梱。
Marshall Motif II A.N.C.の音質については、いくつかのレビューサイトで高く評価されています。この製品の音質は高く、臨場感のある音楽体験を提供してると言われています。
高音域から低音域までバランスの取れた音響が特徴であり、特にベースの迫力と実在感が魅力です。ことに、Marshallは定評あるギターアンプメーカーであり、ロック、とりわけギターサウンドに最適な低音の迫力と楽器の実体感、音の厚みや艶など、いわゆるオーディオメーカーとは異なる美点を持っています。これらの特徴はMarshallのオーディオ製品全般に共通するとともに、Marshallのオーディオ製品の差別化につながっています。
また、Marshall Motif II A.N.C.はイコライザーの設定が可能であり、ユーザーの好みに合わせた音質調整も可能です。さらに、LE Audioにも対応しており、ワイヤレス環境で高音質を楽しむことができます。Marshall Motif II A.N.C.の音質は、とくにロック好きの音楽愛好家にとって満足のいくものでしょう。
Marshall Motif II A.N.C.は従来機よりも高性能なノイズキャンセリング機能を備えています。周囲の騒音を効果的にカットするため、リスニング環境を快適に保つことができます。ノイズキャンセリングの性能は優れており、特に低周波の騒音をしっかりと除去することができます。例えば、電車内や飛行機内などでの使用時に、外部の騒音をほとんど気にすることなく音楽を楽しむことができます。
ANCモード以外にもトランスペアレントモード（外音取り込み）やオフモードといった選択肢もあります。トランスペアレントモードMarshall Motif II A.N.C.のノイズキャンセリング機能は、快適な音楽体験を追求するユーザーにとって、魅力的な特徴となっていると言えるでしょう。
ただし、本機のANCや外音取り込みの絶対的な性能は、これらの機能に多くのコストや手間をかけているソニーやBoseといった大メーカーには及ばないと考える必要はあります。ANCや外音取り込みメインで選ぶようなモデルではないかもしれません。
Marshall Motif II A.N.C.は、操作ボタンやタッチコントロールの使いやすさにおいても優れています。イヤホン本体には曲の再生・停止などの操作を行うボタンが配置されており、素早く簡単に操作することができます。指先でイヤホン本体をタッチすることで曲の切り替えや通話の応答などができます。これにより、スマートフォンなどを取り出すことなく手軽に操作することができ、非常に便利と評価されます。
また、Marshall Motif II A.N.C.は装着感も良好であり、長時間の使用でも耳への負担があまりありません。イヤーピースは柔らかく耳にフィットする形状になっており、しっかりと固定されるため、安定した装着感を得ることができます。
Marshall Motif II A.N.C.の操作性と快適性の高さは、ユーザーにとって非常に魅力的なポイントと言えます。
初代Motif A.N.C.シボの入ったバッテリーケースとローレット加工されたイヤホンのスティク部分が、Motif II A.N.C.ではスティク部分の底面がブラス処理されました。いずれにしても、Marshallのオーディオ製品は一目でMarshallとわかるようなデザイン性とカラーリングを備えており、本機もその流れにあります。小型のオーディオ機器である完全ワイヤレスイヤホンは、なかなかデザインやカラーリングで差別化するのは難しく、できるとしてもアクセサリーのような方向性が多いです。本機のように、ロック的なスピリットを体現したデザインやカラーの製品は少なく、外観だけでも大きな価値があると評価されています。
Marshall Motif II A.N.C. の弱点としては、3万円クラスの音質重視型完全ワイヤレスイヤホンでありながら、ハイレゾコーデックのaptX AdaptiveやLDACに対応していないことでしょう。LE Audioには対応していますが、LE Audioは現時点でハイレゾ伝送には対応していません。
いわゆるハイレゾ伝送にこだわるのであれば、本機は選択から外れることになりそうです。
Marshall Motif II A.N.C.はあまたある完全ワイヤレスイヤホンの一つです。しかし、この製品は、Marshallならではの音質の高さとデザインの美しさで差別化を実現できており、独自の高い評価を得ています。
Marshall Motif II A.N.C.は、ノイズキャンセリング機能も備えており、外部のノイズを遮断しながらクリアな音楽体験を提供します。また、操作性にも優れており、操作ボタンやタッチコントロールの使いやすさも評価されています。さらに、バッテリー持続時間も長く、充電も簡単です。付属のケースも便利で、接続性も良いです。Marshall Motif II A.N.C.は、音楽を愛する人々にとって好適なイヤホンと言えるでしょう。