MPOW Japanは、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「X3 ANC」を2020年7月17日に発売すると発表しました。税別価格は9,980円。
かねてからアマゾンなどでイヤホンが多数販売され、国内でも好評を博していた中国・Mpowの日本法人として2020年3月25日に設立されたMpow Japan。同社としてのリリース第一弾製品となります。
アクティブノイズキャンセリング機能搭載ながら税抜9,980円とリーズナブルな価格であることが大きな特徴です。以前から、コスパに優れた安価なイヤホンを得意にしているMpowらしい製品と言えます。
「X3 ANC」は海外で「X3」として発売されていたモデルをベースにユーザーからの要望やフィードバックを反映させ、日本ユーザーのニーズに合うよう改良したとしているので、「X3」と全く同じものではありません。
ノイズキャンセリングの方式は、ベーシックでスタンダードなフィードフォワード式ノイズキャンセリング技術を採用。イヤホンの外側に収音マイクを搭載し、騒音を分析、信号処理を経てイヤホンから騒音を相殺する信号を発してノイズ低減を図ります。
ソニーやアップルの有名製品では、さらに、イヤホンの内側にもマイクを搭載するフィードバック方式も加えたハイブリッド方式を採用することで騒音低減性能を高めていますが、本機ではコストの関係からそこまで行っていないということでしょう。ただ、本機よりもずっと高価なノイキャン完全ワイヤレス(たとえば、ゼンハイザー)でもフィードフォワード式のみの搭載となっているモデルもあります。
騒音の低減性を高めるために、パッシブノイズキャンセリング性能にもこだわっています。イヤーピースにはハード、ソフトの2タイプを各3サイズ付属。このうち、ソフトシリコンイヤープラグのフィットサイズを選択すると、ノイズアイソレーションが向上するとしています。
超薄型弾性ダイヤフラムを使用したという10mmダイナミックドライバーを搭載。深みのある低音と繊細な高音を備えた本格的なサウンドを再現するとしています。イヤホン重量は約6g。イヤホン本体にはIPX4等級の防水性能を施しています。
Bluetoothチップは「BES2300Z」を搭載。バージョン5.0、コーデックはSBC/AACをサポート。連続再生時間はANC機能使用時で最大6時間、ケース併用で24時間使用できます。充電ケースにはUSB Type-Cを装備。
ハウジング部のタッチセンサーにより操作が可能。音楽の再生/停止、音量調整や着信の応答ほか、SiriやGoogle Assistantなどの音声アシスタントも起動できます。
海外(おもに中国)では1万円程度のノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホンが続々登場しています。日本でもアマゾン専売でいろいろと登場してくるでしょう。
ただ、アマゾン専売で安いだけの中華イヤホンと思われると、たとえ実際に安くて品質も悪くないにしても敬遠するユーザーはいるでしょう。
今回、Mpowは日本法人を立ち上げ、アフターフォローのケアだけでなく、日本でのブランド価値向上も目指すことでしょう。Mpowは「アマゾン専売で安い中華イヤホン」の時から、品質には定評があるので、日本でのブランド確立も遠くないでしょう(完全ワイヤレスイヤホン+Mpow)。