衛星デジタル音楽放送サービスの『ミュージックバード』は、同サービスを受信できる専用チューナーの新たなフラグシップモデル「C-T5000CS」を7月16日から30台限定で発売します。税抜298,000円前後での実売が予想されます。
従来の最高級機「C-T100CSXi」(税抜き19.8万円)の上位となる新フラグシップ。
新たにDACチップにESS社製の最高グレード「ES9038PRO」を採用。また、サンプリングレートを48KHzから96KHz、192KHzにアップサンプリングを可能にしました。光と同軸のデジタル出力端子からアップサンプリング済みの信号も出力できます。
アナログ出力端子はRCA端子に加え「C-T100CSX」には搭載されていなかったXLR端子を搭載しています。
外形寸法:幅430mm×高さ80mm×奥行325mm、重量:7.7㎏
「C-T100CSXi」も単体のオーディオ機器として十分に凝っていて、DACチップにはWolfson「WM8741GEDS」をデュアルモノ構成で搭載。サンプリングレートコンバーターにはCirrus Logic社「CS8420-CSZ」、オペアンプにはTexas Instruments社「OPA2604AP」とLinear Technology社「LT1116」をそれぞれ採用していました。
また、外部クロック入力に、DACとしても使える同軸デジタル入力も搭載しています。光と同軸のデジタル出力端子も搭載しています。
外形寸法: 幅430mm×高さ90mm×奥行340mm、重量:7.8kg
『ミュージックバード』のチューナーはそれだけですと汎用性が低いので、FM/AMチューナーを付けたり、DAC入力を付けたりもしていますが、本機は『ミュージックバード』のチューナーに特化。そのぶん、『ミュージックバード』を高音質で聴けるように配慮されています。
ただ、「C-T100CSXi」もデジタル出力を使用して、高品位な外部DACに接続して聴けば、高音質化は可能です。むしろ、「C-T100CSXi」のほうがクロック入力がある分、外部DACとの組み合わせで音質を高める余地は高いような気もします。アップサンプリングして聴きたいなら、外部DACでその機能を持つモデルは現在はたくさんあるので、そちらを活用することもできます。
「C-T5000CS」はせっかく「ES9038PRO」を積んでいますので、「C-T100CSXi」同様に、DACとしても使えれば良かったとも思います。
なお、「C-T5000CS」は30台限定ですが、「C-T100CSXi」は通常販売品です。購入のしやすさでは圧倒的に「C-T100CSXi」です。