ナガオカトレーディングは、NAGAOKAブランド名のBluetoothイヤホン「BT820」を、2020年5月9日に発売します。価格は2,700円(税抜)。
ネックバンドタイプのカナル型Bluetoothイヤホン。内蔵充電式バッテリーでの連続再生時間は最大約11時間。マイクを搭載しておりハンズフリーでの通話が可能です。インラインリモコンでの各種操作も可能です。
アルミハウジング部にはマグネットを搭載し、フープ状にして収納することも可能。質量は23g。本体はIPX4の防滴性能を備えているので、多少の雨やスポーツ使用時の汗にも対応できます。
10mm径ダイナミック型ドライバーを搭載しており、再生周波数帯域は20Hz – 20kHz、音圧感度は108dB、インピーダンスは32Ωと標準的なスペック。Bluetooth5.0対応。
価格を考えると、特段の特徴は備えていないカナル型Bluetoothイヤホンです。コーデックについても特別アピールしていませんから、当然SBCのみの対応となります。
時節柄、ビデオチャットなどでの通話に用いることもできるとアピールしていますが、Bluetoothイヤホンならほとんどのモデルで可能です。
11時間再生もアピールしていますが、これも特にハイスペックというほどでもありません。
NAGAOKAブランドは、国内メーカーですし、レコード針やCD店にイヤホンが置いてあるメーカーとしてなかなかの知名度があるでしょうから、CD店では大手メーカー同様に置いてもらえるという販路の強みを生かして?結構売れるのかもしれません。実際、メーカーサイトでは「ダイヤモンドレコード針のナガオカ」とアピールしています。
価格帯でのメーカー製競合機の代表としては、ソニーの「WI-C200」(税込み実売価格約3,000円代半ば)があります。
バッテリー持続時間は15時間、10分急速充電にも対応し、その場合は1時間の再生が可能。コーデックもSBCに加えてAACにも対応。イヤホン部も高磁力ネオジウムマグネットを搭載と充実。8台までのマルチペアリングや音声アシスタントの起動にも対応するなど機能面も豊富。ここまで見ると、「BT820」は分が悪いように見えます。
それでも「WI-C200」には防水機能はないので、防水性が気になるなら「WI-C200」との比較で「BT820」を選ぶこともあり得るでしょうか。また、ハウジングは「BT820」はアルミで高級感がありますが、「WI-C200」はプラスチック製でそれなりです。
一方、防水機能重視で国内メーカー品では、オウルテックの「OWL-BTEP17」(実売3,200円程度)のあります。こちらはIPX5。しかもAACコーデックにも対応。ただし、バッテリー持続時間は9時間。
なるほど、ナガオカも競合機をよく研究しているのかもしれません(Bluetoothイヤホン+NAGAOKA)。