NF AUDIO NA2 & NM2
伊藤屋国際は、同社が取り扱う中国・NF AUDIOより、カナル型イヤホン「NA2」「NM2」を2020年4月30日から販売します。オープン価格で税込12,800円前後の実売が想定されます。
「NA2」と「NM2」に共通する内容や特徴
2モデルとも、ダブルキャビティダイナミックドライバー「MC2L-10」(10mm径)を搭載しているのが特徴。一般的なダイナミックドライバーでは1つだけ設けられているリアキャビティを2つにすることで、空気圧をより正確に制御し、振動板を滑らかに駆動するのが「ダブルキャビティダイナミックドライバー」。より豊かな空間表現能力と音のディティールを実現するとしています。
また、デュアル磁気回路設計を採用しているのも特徴。2つの高性能なネオジウムマグネットと使用することにより、合計1テスラ以上の強力な磁束でドライバーユニットを駆動することとなり、感度やダイナミクス、過渡特性も向上させると謳っています。
1テスラ以上の磁束というと、ベイヤーダイナミックの高級イヤホン「XELENTO」でも採用されていて、音質的なメリットも生んでいる手法であるだけに、本機でも大いに期待できます。しかも、安く実現しているのも特筆点です。
周波数特性は10Hz – 40kHz、インピーダンスは18Ω、感度は108dB/mW。
ハウジング素材には高強度ポリカーボネートを採用。軽さと強度を両立しています。特にアジア人の外耳道に最適化された装着しやすく違和感の起こりにくいデザインを採用しているとアピール。昨年発売されたユニバーサルイヤホン「NA1」の後にこのデザイン最適化はなされていて、常に最善を求めて改良を続けるメーカーの姿勢が見て取れます。
最大25dBのパッシブノイズ低減効果を備えており、遮音性の高さと優れた音漏れ低減性も備えています。
リケーブル対応で、コネクターは2Pin(0.78mm)を採用。付属ケーブルはシルバーコートされた無酸素銅(5N OFC)ケーブル。NF AUDIOのロゴ入り3.5mmステレオミニ – 6.35mm標準変換プラグなども付属。イヤーピースはシリコン製を2種類、S/M/Lサイズを各1ペアずつ付属。
PUコーティングポリエステルに高強度 EVAナイロンを採用したファブリック調の円形イヤホンケースも付属。
NA2とNM2を比較しての違いは
搭載している技術や内容、スペックなどは基本的に同一の2モデル。おもな違いは音質チューニング。「NA2」は音楽の量感や雰囲気を重視し、音楽ジャンルによらずバランスの取れた音質に調整。「NM2」はステージモニタリングや音楽制作、電子楽器演奏用などプロ向けに最適化したモデルとしています。
「NA2」がいわゆるリスニング寄りのチューニングで、一般的なユーザーの音楽鑑賞向け、「NM2」がいわゆるモニター寄りのチューニングで、セミプロやアマチュアも含めたミュージシャンや音楽制作向けという分け方。イヤホン業界ではよくある手法です。また、この分類にとらわれずに好みで選べることも多いでしょう。
国内ニュースサイトがNF AUDIOの創業CEO・Felix Yang(楊賀捷)氏に2モデルの音質の違いについて聞いたところ、「(AKGの)K701とK702の関係に似ている」ということでした。メーカー自身の答えですから、このような違いを念頭にチューニングしているということでしょう。
また、カラーは「NA2」がクリア、グリーン、パープル。「NM2」はクリアブラック、クリアブルーとカラバリも異なります。「NA2」は艶消し仕上げ、「NM2」はクリア仕上げというのも違い。
思い切って、見た目の好みだけで選ぶのも楽しいかもしれません。
パッケージ、付属品も含めた外観のよさもポイント
各ニュースサイトで、パッケージやケース、付属品などの写真を見てみると、そのいずれもが高品位に見えるのもポイントです。
高音質でハイコスパを謳う新興中国メーカー製イヤホンは増えていますが、NF AUDIOについては、本体をはじめ、パッケージ、付属品のクオリティーの高さでも選べるメーカーのように思えます。特に「NA2」のパープルは女性に贈るイヤホンとしても使えるような気がします。
なお、両モデルとも4月30日から発売開始となっていますが、アマゾンなども含めた販売では「NA2」のほうが購入しやすい状態です。「NA2」のほうがおすすめということでしょうか?(中華イヤホン+NF AUDIO)
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