エム・ティ・アイは、NUARLの完全ワイヤレスイヤホン「N6 mini WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」と「N6 sports WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」の価格を8月20日より改定。N6 miniは10,890円から9,900円に、N6 sportsは12,100円から9,900円へと値下げ
このうち、「N6 sports」はハイレゾ相当の高音質伝送も可能なaptX Adaptiveコーデックに対応しているのが特徴。この価格になると、aptX Adaptiveコーデックに対応している国内メーカーの完全ワイヤレスイヤホンとしてかなりリーズナブルなモデルになります。
なお、2021年8月下旬現在、aptX Adaptiveコーデックに対応している国内メーカーの完全ワイヤレスイヤホンとしてもっとも安いのはAVIOT TE-D01gvの税込み実売8千円程度です。
搭載しているドライバーは「NUARL DRIVER”[N6]v3」で、PEEK素材の表面にTPEとチタンを蒸着した、3層被膜構造のPTT振動板を採用。
対応コーデックはaptX Adaptiveの他にも、SBC、AAC、aptXに対応。プロファイルはA2DP/HFP/HSP/AVRCP。
独自の「ゲーミングモード」を搭載し、aptX adaptiveに対応していないAndroid端末やiOS端末などのaptX/AAC/SBC接続時でも、コーデックに係わらず低遅延での使用が可能と謳っています。
外音取り込み機能を装備。音楽再生中は再生音への影響を抑えるミュージックモードに、音楽の停止中は会話がし易いトークモードに外音取り込みを自動的に切り替え。
操作はボタン式で、スマートフォンの音楽操作(再生/停止/曲送り/曲戻し/音量調整)や、着信応答/拒否/終話、音声コマンドの起動や外音取り込みのON-OFFが可能。
iOS/Android向けのアプリから、ファームウェアのアップデートにも対応。
付属のイヤーピースは2種類。音楽鑑賞向けに遮音性の高い「Block Ear+」と、スポーツ&テレワーク向けに外の音が聞こえる低遮音タイプの「Track Ear+」を同梱。耳にフィットして安定した装着性を提供するイヤーループも付属。抗菌仕様かつ水洗いできるのも特徴。
aptX Adaptiveコーデックに対応している国内メーカーの完全ワイヤレスイヤホンとしてリーズナブルかつ、スポーツ向けということで、うまく競合の少ない需要を突いているかと思いましたが、購入者のレビュー記事などは発売後半年以上経っても少ないようです。
ただ、価格コムやアマゾンの製品ページには参考になりそうなレビューがあります。
音質は中低音よりでそれほど情報量は欲張っていないようです。やはりスポーツ時の使用を意識しているのが特徴で、動いてもずれにくい、外れにくい、装着感も全体に良好といった印象。IPX7という高い防水性や水洗いOKなところも評価ポイント。外音取り込みモードの品位はそれなりのようです。
屋外でのスポーツ時の安全性を考慮した低遮音タイプのイヤーピースが付属しているのも特徴ですが、音楽鑑賞用に遮音性の高いイヤーピースも付属しているので汎用性にも優れています。
意外な感じもしますが、低遅延モードが機器との組み合わせにもよりますが、結構低遅延なようです。aptX Adaptiveの低遅延重視モードと本機の低遅延モードが重なると、aptX LL同等かそれ以上の低遅延に感じるという感想があり、事実ならばかなり低遅延性は優秀です。
aptX Adaptiveが使えないiPhoneであっても結構低遅延だそうで、iPhoneで使えるそれなりの品質の低遅延完全ワイヤレスイヤホンという点でも注目です。
「スポーツからeスポーツまでこなせる万能イヤホン」と一言で評している人がいますが、これはうまい表現だと思います。
気になるのは、高音質向けのはずのaptX Adaptiveコーデック受信時にホワイトノイズが気になるというレビュー。同じ人がSBCでは気にならないそうなので、なぜ高音質なコーデックの時にそんなことになっているのかは本当ならば残念です。