パナソニックは、ブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」の2023年春モデルとして、「DMR-2W102」(HDD容量1TB)を3月上旬に発売。オープン価格で税込みの実売価格は4万円程度。
2021年発売の「DMR-2W101」(2023年現在の実売価格・約4.2万円)の後継機。
「DMR-2W102」の内容を従来機「DMR-2W101」と比較しての違いを交えてご紹介。
DMR-2W102は本体表示パネルがなくなり、シンプルなデザインになりました。本体表示パネルは、録画予約や再生中の番組に関する情報を表示する機能がありますが、DMR-2W102ではリモコンのボタン操作で確認することになります。
DMR-2W102は、ドラマ・アニメ1クール自動録画機能を搭載しています。この機能は、指定した時間帯のドラマ・アニメをすべて自動で録画する機能です(約90日間)。録画予約の手間を省くことができ、ドラマ・アニメ好きにおすすめの機能です。古い番組は自動で消去してHDDの容量圧迫も防いでいます。
DMR-2W102は、有線LAN端子(100BASE-TX・10BASE-T)を廃止し、Wi-Fi接続専用になりました。
DMR-2W102は、USB端子が2つから1つに減少するとともに、USB3.0対応端子も無くなり、USB2.0端子になりました。DMR-2W101も録画用のHDDとして同時に接続できるのは1台のみでしたが、USB 3.0の端子に対応HDDを接続することで2番組同時録画することができました。
これにより、USB HDDへの同時録画が2番組から1番組に制限されました。USB HDDへの2番組同時録画はできません。ただし、本体のHDDへの2番組同時録画はできます
DMR-2W102は、DMR-2W101では対応していた3Dブルーレイディスクの再生に対応していません。3Dブルーレイディスクを視聴したい場合は、DMR-2W101などの3Dブルーレイディスクに対応した機種を選ぶ必要があります。
DMR-2W102とDMR-2W101は、パナソニックが2022年10月に発売したブルーレイレコーダーです。両機種の主な違いは以下のとおりです。
違い | DMR-2W102 | DMR-2W101 |
---|---|---|
デザイン | 本体表示パネルなし | 本体表示パネルあり |
機能 | ドラマ・アニメ1クール自動録画機能 | なし |
ネットワーク | Wi-Fi接続専用 | Wi-Fi接続、有線LAN接続 |
録画 | USB HDDへの同時録画が1番組 | USB HDDへの同時録画が2番組 |
対応ディスク | 3Dブルーレイディスク非対応 | 3Dブルーレイディスク対応 |
以上の5つ以外の機能・性能はDMR-2W102とDMR-2W101で共通です。
チューナーは地デジ/BS/110度CS×2基搭載で2番組同時録画に対応。別売の外付けHDDは160GB以上4TB以下までの容量に対応し、最大8台まで登録可能。同時接続は1台まで。録画番組はBDに直接ダビングすることもできます。
ネット動画のように見たいシーンを探せる「プレビューサーチ」や、速度を変更して再生できる「1.3倍速/1.6倍速早見再生」といった視聴機能も備えています。なお、2023年秋のアップデートにより、録画番組を最大2.0倍速で再生できるようになります。
無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」を使うことで、録画済みの番組やリアルタイムの放送番組・写真・音楽を、家の中のほか、外出先でも視聴できます。自宅内の対応機器に録画番組を送信して視聴できる「お部屋ジャンプリンク」にも対応しています。
入出力端子はHDMI出力×1系統、USB端子(USB 2.0)×1系統。
本体サイズは430(幅)×41.5(高さ)×179(奥行)mm(突起部含まず)。重量は、「DMR-2W102」が約1.7kg。
普通は新しいモデルが機能や性能が高まって価格も高くなることが普通なのですが、「DMR-2W102」と「DMR-2W101」を比較すると、新モデルの「DMR-2W102」で削減された機能が目立ちます。この分実売価格も新モデルの「DMR-2W102」のほうが数千円ほど安いのですが、「DMR-2W102」で削減された機能が欲しい方には安さではなく「DMR-2W101」を選ぶ必要がありそうです。
「DMR-2W102」が削減された個々の機能について、無くなったことで考えられるデメリットは以下のとおりです。
本体表示パネルの廃止のデメリット
本体表示パネルがないと、録画予約や再生中の番組に関する情報を確認するのにリモコンのボタン操作が必要になります。リモコンを操作するのが面倒な場合や、視覚障害がある場合は、デメリットになります。
有線LAN端子の廃止のデメリット
DMR-2W102は、有線LAN端子を廃止し、Wi-Fi接続専用になりました。Wi-Fi接続が一般的になりつつあるため、この変更は大きなデメリットとは言えません。ただし、有線LAN接続の方が安定したネットワーク接続が可能なため、Wi-Fi接続が不安定な環境では、録画や再生の動作が不安定になる可能性があります。
USB HDDへの同時録画の制限
外付けUSB HDDへの同時録画が2番組から1番組に制限されたため、複数の番組を同時録画したい場合は、内蔵HDDを利用する必要があります。内蔵HDDに録画データを増やさずに、外付けHDDにため込んでおきたい向きにはデメリットになります。
3Dブルーレイディスク非対応
3Dブルーレイディスクを視聴したい場合は、「DMR-2W101」などの3Dブルーレイディスクに対応した機種を選ぶ必要があります。
現実問題として、3Dブルーレイディスクの新製品も少なく、3D表示に対応したテレビも新発売されなくなっている状況ですから、一般性という点では仕方ない変更だとは思います。
「ドラマ・アニメ1クール自動録画」機能のメリット
指定した時間帯のドラマ・アニメをすべて自動で録画する機能「ドラマ・アニメ1クール自動録画」はDMR-2W102で新搭載。新作ドラマの初回放送の見逃しを防げるので、第1話放送以降に話題になったドラマをあとから第1話から見られるのがメリットです。
DMR-2W102は、DMR-2W101と比べてデザインがシンプルになり、「ドラマ・アニメ1クール自動録画」機能が追加された一方で、有線LAN端子が廃止され、USB端子が1つに減少とUSB3.0の廃止、3Dブルーレイディスクが非対応になったなどの違いがあります。
新規追加機能に強い魅力を感じ、無くなった機能がどれも不要なら新モデルのDMR-2W102がおすすめでしょう。
逆に「ドラマ・アニメ1クール自動録画」機能は不要で、無くなった機能のどれか一つでも気になるなら旧モデルのDMR-2W101がおすすめとなるでしょう。
デザインや機能の違いを踏まえて、自分に合った機種を選ぶようにしましょう。
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