パナソニックの4K液晶テレビ・VIERA 2021年モデルのハイクラス機・JX900シリーズは同じく2021年モデルの・JX850シリーズと比較して何が違うのかを解説。また、両モデルに共通の特徴も紹介し、両シリーズの内容を把握できるようにします。
JX900とJX850は、展開されるサイズと筐体・スタンドのデザインが異なるだけで、43型のJX850モデルのパネル方式・HDMI2.1機能を除いて、基本的な性能・機能は変わりません。
JX900
・75型「TH-75JX900」:未定/2021年秋発売
・65型「TH-65JX900」:29万円前後/4月23日発売
・55型「TH-55JX900」:20万円前後/4月23日発売
JX850
・49型「TH-49JX850」:18万円前後/4月23日発売
・43型「TH-43JX850」:16万円前後/7月16日発売予定
サイズのラインナップは見事にかぶっていません。大型サイズならJX900、小型ならJX850というようにきれいに分かれています。テレビとしての基本的な内容は同一で、サイズの違いによってシリーズ名を分けているというのが、事情のようです。
JX900とJX850を含むパナソニック4K液晶テレビ・VIERA 2021年モデルに共通する内容はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
両シリーズとも地震などでのテレビの転倒を防ぐ転倒防止スタンドを搭載。いずれも底部の吸着システムを使い、転倒を防ぎます。
スタンドのデザインがJX900シリーズでは上位のJX950シリーズ同様に円形になっており、よりスタイリッシュな印象。
一方、JX850シリーズでは長方形のスタンドデザインとなっており、スタイリッシュさは感じませんが、安定感を感じさせる無難で実用的なデザインとなっています。
JX900シリーズのスタンドを含めた外形寸法と重量は、75型が168×35×104.4cm(幅×奥行き×高さ)。重量は未定。65型が145.1×34.8×89.0cm(幅×奥行き×高さ)/約32.5kg。55型が123.1×34.8×76.6cm(同)/約23kg。
JX850シリーズのスタンドを含めた外形寸法と重量は、49型が109.9×24.5×69.4cm/約20.5kg。43型が96.6×24.5×61.9cm/約17kg。
両シリーズのなかで異彩を放っているのが43型「TH-43JX850」。
JX900/JX850シリーズともに、4K/3,840×2,160ドットの倍速パネルを採用。65型、55型、49型はIPS方式となっていますが、43型「TH-43JX850」のみVAパネルとなっています。
また、全モデルでHDMI2.1対応はeARC、ALLM、4K120p入力をサポートしていますが、43型「TH-43JX850」では加えて、「VRR」(可変フレームレート・フレームレートが変動するゲーム映像を滑らかに表示)と、「AMD FreeSync Premium」(AMD製対応グラフィックスカード接続時に低遅延で滑らかなゲーム映像を表示可能)に対応。
「TH-43JX850」のみPlayStation 5やXbox Series Xに加えて、AMD製PCカードなどの4K/120p映像を高品位に表示できるため、最新のゲーム機との親和性が高いのが大きな特徴です。
パナソニック4K液晶テレビ・VIERA 2021年モデルに共通する内容自体が充実しているため、JX900/JX850シリーズともに、ハイクラスの4K液晶テレビとして十分なパフォーマンスが期待できます。
両シリーズの選び分けは基本的に購入したいサイズの型番を買うことになります。
ただ、43型「TH-43JX850」のみハイスペックなゲームプレイに適した機能を搭載しており、ゲーム重視の方には他のモデルとは異なる魅力があります。このモデルだけ違うシリーズに属しているような印象さえ受けます。
両シリーズから選ぶときは、43型「TH-43JX850」かそれ以外か、といった区別をしてから考えるのも良さそうです。ただ、2021年4月現在では43型「TH-43JX850」は発売されていないので、できるだけ早くテレビを買いたい方は、とりあえず43型のことは考えないほうが良さそうではあります(4Kテレビ+Panasonic)。