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Q Acoustics 3030i ペア約4万円のスピーカー 3020iや3050iと比較しての違いは?

スピーカー

Q Acoustics、ペア39,700円のブックシェルフ型スピーカー「3030i」

イースタンサウンドファクトリーは、英Q Acoustics製のブックシェルフ型スピーカー「3030i」を3月10日より国内で販売開始しています。

価格は39,700円(税抜き・ペア)。カラーはブラック、ホワイト、ウォルナットに加え、メーカー直販サイト・ESFstore限定色のグラファイト。オプションの専用スタンドは21,000円で用意。

リーズナブルでハイパフォーマンスなハイCPスピーカーの代表格と言われるQ Acousticsの新作です。

Q Acousticsが得意とするジャンルである、2ウェイのバスレフ式ブックシェルフ型スピーカー。既存のブックシェルフ型「3010i」「3020i」の上位に位置し、トールボーイ型の「3050i」の下位に当たります。いずれも価格帯では最高峰のHi-Fiラウドスピーカーと言えるほど素晴らしい仕上がりを目指す、「3000iシリーズ」に属します。

ブックシェルフ型「3010i」:24,000円(税抜き・ペア)
ブックシェルフ型「3020i」:29,000円(税抜き・ペア)
トールボーイ型「3050i」:74,000円(税抜き・ペア)

「3030i」は、「3050i」と同じ165mm径のウーファーを搭載。一方、ボイスコイルは銅被覆アルミニウム巻線に変更し、キャビネットのサイズに最適化しています。

ツイーターは22mm径。ツイーターとウーファーをバッフルから切り離してウーファーからの干渉を減少、伸びやかな高域再生を実現するという手法を引き続き採用しています。

最上位モデルConcept500など他の3000iシリーズと同様に、独自技術の「Point-to-Point(P2P)」を採用。スピーカー内部の強度を高め、音楽再生の妨げとなる筐体振動による歪みを低減。クリアなサウンドを鳴らします。

周波数特性は45Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は2.4kHz。インピーダンスは6Ω、推奨入力は25~75W、感度は88dB。外形寸法は200×329×325mm。重量は6.4kg。スピーカー端子はシングル。4mmまでのバナナプラグに対応できるソケットを採用しています。マグネット脱着型のサランネットが付属。

「3020i」や「3050i」と比較

「3020i」は基本的な技術内容は同じで、ウーファーが125mm口径と小さく、筐体全体も小型・軽量。それに伴い物理スペックも異なります。

再生周波数帯域は64Hz~30kHz。定格インピーダンスは6Ω、感度は88dB。クロスオーバー周波数は2.4kHz。推奨入力は25~75W。外形寸法は178W×278H×282Dmm、質量約5.5㎏。

「3050i」はトールボーイなので、大幅にサイズ・重量が違います。また、内部圧力を低減してキャビネットの共振・共鳴を防ぐという新技術「HPE(Helmholtz Pressure Equalization)」を採用しているのは、「3000iシリーズ」では本機だけです。

165mmのウーファー2基と22mmのトゥイーター1基を搭載する2ウェイ・バスレフ構成。再生周波数帯域は44Hz~30kHz。定格インピーダンスは6Ω、感度は91dB。クロスオーバー周波数は2.5kHz。推奨入力は25~180W。外形寸法は310W×1020H×310Dmm、質量約17.8㎏。

「3030i」がおすすめのユーザーは?

「3010i」「3020i」では低音やスケール感が不満、「3050i」を置くスペースがない、予算がない、ブックシェルフ型スピーカーならではの音場感にこだわりたい、という人に向けて発売されるモデルでしょう。

価格・スペックを見ても非常にバランスが取れており、45Hzからの低音再生能力は、このサイズとして十分。アンプにも負担を掛けにくい適度な数値が並んでいます。

ただ、デスクトップやPC脇に置くコンパクトスピーカーとしてはやや本格的というか、サイズを感じそうなので、そのような使い方をする予定の場合は、よく置き場所の確保を考えてからがよさそうです。専用スタンドも用意して、リビングなどで朗々と鳴らすのも楽しそうです。

単品コンポとしては入門クラスに属する製品ですが、単体のプリメインアンプやデジタルプレーヤーと組み合わせられる程度使いこなしの想定はされています。それが難しいなら、ミニコンポのアンプで鳴らしたり、小型の中国メーカー製アンプと組み合わせてもとりあえずは大丈夫でしょう。

Q Acousticsのとくに3000番台のユーザーは旧シリーズも含めて、特に海外には多数いるので、そうした人たちの声も参考になるでしょう。定評メーカーの定番品であるので、誰が買って、どう使っても大きな失敗はないと思います(スピーカー+Q Acoustics)。

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