Bluetoothレシーバーの名機と言われる「Earstudio ES100」の設計者が独立して興したというQudelixブランドが国内代理店をzionoteに得て、この夏から国内正規販売を開始します。
国内発売第一弾は、すでに海外でも好評で、国内でもアマゾンなどで販売されていたBluetoothレシーバー「Qudelix-5K Reference DAC AMP」。税込みでの実売価格は17,000円程度としています。
BluetoothチップにQualcomm QCC5124を搭載。BluetoothのコーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC、そしてaptX Adaptiveもサポートと、最新の高音質Bluetoothレシーバーとして隙のない対応ぶり。
イヤホン出力は3.5mmステレオミニと2.5mmバランスとこちらもまずまず。300Ωのハイインピーダンスの「ゼンハイザーHD600」低能率でポータブル機ではまともな音量すら取れないことも多い「AKG K702」平面駆動型で能率の低い「Hifiman Sundara」のいずれをも十分な音量で鳴らせることをメーカーが測定していることを謳っているのも独特。
DACは「ES9218P SABRE HiFi」をデュアルで搭載。96kHz/24bitまで対応するUSB DACとしても使用できる汎用性もポイント。USB-C端子を搭載。
パラメトリックEQ/グラフィックEQや、高感度3DLDSアンテナ、MEMSマイクも内蔵するという機能の充実も魅力。iOS/Android向けのコンパニオンアプリも用意。
アップデートによって機能が追加されるというのも特徴のひとつ。最近では有名なイヤホンに合ったイコライザーが大量に追加されています。この機能を活かして、自社ブランドのイヤホン「QX-over Earphones for 5K DAC/AMP」をアクティブなデジタルクロスオーバー方式で駆動するという離れ業まで実現しています。
DACの出力が1Vモードか2Vモードか音質がスタンダードモードかパフォーマンスモードかを選べるのも特徴的。
バッテリーを内蔵しており、バッテリーの持続時間は使用コーデックだけでなく、DACモード、音質モードによって大きく異なり6~20時間。
サイズ:52.8×26.7×15.6mm 重量:25g。
高音質なBluetoothレシーバーの愛好家の間ではすでに定番モデルであり、個人ブログ中心にレビュー記事が見つかります。
各レビューを総合すると、比較対象は「Earstudio ES100」であることが多く、音質的には向上しているという意見が大勢。ただ、「Earstudio ES100」にあった独自イコライザーのDCTとアップサンプリング機能が無いのが残念という向きもあります。
競合機との比較ではFiiO BTR5よりは高音よりというか、やや落ちるくらいの印象。
難物ヘッドホンも駆動できるという触れ込みもかなりの部分本当のようで、ヘッドホンをうまく駆動できるBluetoothレシーバーとしては最有力機のひとつのようです。
モードの違いによる音質差を大きいという人もそうでもないという人もいて、このあたりは使っているイヤホン、ヘッドホンとの兼ね合いもありそうです。モードをうまく選んだときのバッテリー持ちの良さを評価する人も少なくありません。
ただ、この性能、機能、音質でこのサイズと25gの重量という点に大きな魅力を感じる人が多いようで、単に音質というだけでは評価できないようです。