高品位で独創的なDAPでおなじみのQuestyle(クエスタイル)から、昨今、ポータブルオーディオ業界で流行している、USBメモリサイズの小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ製品に参入。
「Questyle M12」というモデルを139.99ドルという安価で発売しました。
DACチップにはESSの「Sabre ES9281AC」を搭載し、PCM 32bit/384kHz、DSD 256までの再生に対応。また、MQAのデコードにも対応しています。入力信号はLEDインジケーターで区別できるようになっています。
ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのみ。さすがにヘッドホンアンプ部に凝ったDAPで有名な同社らしく、本機のヘッドホンアンプ部もこのような小型・安価な機種とは思えないほど凝っています。
Questyle独自の電流モードで独立したヘッドホンアンプを搭載。これにより、高電力出力と優れたアンプの制御能力を両立。0.0003%という超低歪率も特筆点です。
低インピーダンスの多い高級イヤホンから、ハイインピーダンスの多い高級ヘッドホンまでを鳴らせる実力を備えます。
具体的な機構としては、インピーダンスが70Ω以下のヘッドホン・イヤホンでは通常のローゲイン動作をしますが、それ以上のヘッドホンなどを接続すると自動的にハイゲインモードに切り替わり、適切な動作を行います。さらに、600Ω以上の機器が接続されると自動的にライン出力モードに切り替わります。
USBでの接続は、最近主流になっているAndroidスマホとの接続互換性に注力。Android V5.1以上を搭載したすべてのスマートフォンと完全な互換性があると謳っています。
一方、PCでは、Windows 10とMacに対応しており、専用のドライバーをインストールする必要もありません。
ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのみではありますが、QuestyleのDAPを彷彿とさせる高品位なヘッドホンアンプ部は魅力的です。国内発売はあるのでしょうか?