TVS REGZAは、倍速駆動対応の4K液晶テレビ「Z670N」シリーズを2024年5月17日に発売します。
サイズラインナップは43型、50型、55型、65型、75型の5つで、いずれもオープン価格で、発売当初の税込み実売価格価格は以下のとおりです。
4K液晶「Z670N」 5月17日発売
・75型「75Z670N」 374,000円前後
・65型「65Z670N」 286,000円前後
・55型「55Z670N」 242,000円前後
・50型「50Z670N」 187,000円前後
・43型「43Z670N」 165,000円前後
おおまかな特徴として、高輝度&広色域バックライトLEDや、倍速駆動と部分駆動、最新エンジンを使った高精度なパネル制御や画質処理との融合により、高い画質性能を目指したハイコスパ志向のハイ・スタンダードモデルであることがあります。
また、これまでのREGZA液晶テレビの高級モデルでおなじみの機能や特徴を備えています。マルチアンプ駆動の高性能音響システムや多機能なスマートテレビ機能も備えています。もちろん、録画機能も備えています。
2022年モデルの「Z670L」の後継機であり、2024年バージョンの新世代エンジン「レグザエンジンZR」を搭載することで基本画質を向上。「ネット動画バンディングスムーサー」を加え、ネット動画の画質も強化。ただし、「Z670L」では搭載していた量子ドット技術は非搭載になっています。
さらに、144Hzゲームモード、ゲーム専用UI、好きなアイドルの出演番組スケジュールを表示する「みるコレ 番組ガイド」、選んだ番組の見逃し配信先を表示する「番組こねくと」などの機能を新搭載し、画質・機能の両面を強化しています。
サイズラインナップも「Z670M」シリーズの43型、50型の2つから43型、50型、55型、65型、75型の5つに増えています。
以下に従来モデル「Z670M」シリーズと比較しての向上点も交えながら「Z670N」シリーズの内容・特徴を紹介します。
パネル解像度は、全モデル4K/3,840×2,160ピクセル。倍速駆動対応で、IPS/VA方式の別は非公表。
高輝度&広色域バックライトLEDを採用。緻密な部分駆動技術も相まって、高いコントラストで色鮮やかな高画質を実現したとしています。
Z670Lの43型には部分駆動技術は搭載されていなかったので、43型どうしの比較ではよりZ670Nは高画質になっていると言えるでしょう。
Z670Lでは広い色域がメリットの量子ドット技術が使われていましたが、Z670Nでは非搭載になりました。
「Z670M」シリーズでは映像エンジンに2024年版「レグザエンジンZR」(「Z670L」に搭載されていた「レグザエンジンZR II」の改良版)を搭載。
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といった高精度な回路で高画質化を図っています。
2024年モデルでは、ネット動画向けの画質処理が向上しているのが特徴。
新たに「ネット動画バンディングスムーサー」処理を搭載。圧縮ノイズや階調部分に現れる等高線のようなバンディングノイズを除去。より滑らかで自然な映像表示を実現しているとしています。
「おまかせAIピクチャー」も引き続き採用。2023年の最上位4Kテレビ群に採用していた、室内照明の色温度の違いを検出してホワイトバランスを調整する機能も追加されています。
HDR規格は、従来同様にHDR10、HLG、HDR10+、HDR10+ ADAPTIVE、DOLBY VISIONに加え、DOLBY VISION IQに対応。
「Z670N」シリーズは7基のスピーカーを出力60Wのマルチアンプで駆動する「レグザ重低音立体音響システムZ」を採用。メインスピーカーとトップツイーターにより音の広がりと定位を強化しています。パネル背面には重低音バズーカも装備。立体音響のDolby Atmosにも対応。このあたりの音響システムの基本は従来同様です。
(75Z670Nのみ、2Wayバスレフ型メインスピーカー(ダブルフルレンジ+ツイーター)×2、トップツイーター×2、重低音バズーカ×1の計9ユニット)
「Z670N」シリーズではサウンドモードに、新たに「スポーツ」を追加。スポーツ中継の臨場感のアップと、中継音声のクリアさを高めています。
従来同様、4K120p入力/VRR/ALLM/eARCに対応し、最新スペックのPS5やPCゲームに対応しています。
4K/120P入力もVRRも約0.83m secの低遅延でプレイできる「瞬速ゲームモード」、ゲーム機に適切な設定にALLM、VRRなどの項目を自動調整する「オートゲームアジャスト」、対応グラフィック・カードとの接続時に低遅延かつ、ティアリングのないスムーズなゲームプレイが可能な「AMD FreeSync Premium対応」など、従来からの優れたゲームモードを備えています。
従来からさらに進化したポイントとして、レグザ初となる4K/1080p 144Hzゲームモード「ハイスピード144Hzゲームモード」をサポート。
60p信号入力時にも倍速補間映像フレームを挿入することで倍速表示を行えるゲームスムーズモードも新たに搭載しています。
ゲーミングメニューも新搭載。ゲームプレイ時に調整・確認したい項目に容易にアクセスできるようになりました。
視聴可能なネット動画は、Netflix、Prime Video、Disney+、YouTube、Net-VISION、TVer、SPOOX、Paravi、DMM.com、Rakuten TV、dTV、ABEMA、U-NEXT、Hulu、NHKプラス、WOWOWオンデマンド、DAZN。
従来同様に主要なネット動画サービスは網羅しています。
加えて、新たにバンダイチャンネルの視聴に対応しています。
リモコンにはPrime Video、Netflix、Disneyプラス、ABEMA、YouTube、TVer、FOD、U-NEXT、hulu、DAZN、NHKプラス、Net-VISIONの計12サービスのダイレクトボタンを搭載。
従来の11から1つ増えています。
リモコンは、赤外線式からテレビ(受光部)に向けなくても使えるBluetooth式にリニューアル。リモコンのデザインも変更されています。
搭載チューナーはBS/110度CS×3、BS/CS 4K×2。別売のUSB HDDを使って、地上/BS/CSの2番組同時録画や4K放送の裏番組録画が行なえます。
上位モデルZ870Nのように、地上波6chを丸録りできるタイムシフトマシン機能は搭載していませんが、別売のタイムシフトマシンハードディスク(「D-M210」など)を接続することで、“タイムシフトマシン内蔵”のような操作を実現するタイムシフトリンクにも対応。テレビに全録レコーダーを内蔵しているような使い勝手を後付けで実現できます。
好きなジャンルの番組をテレビが自動で分類してくれる「ざんまいスマートアクセス」はネット動画にも対応。放送とネット動画の見たい番組をシームレスに探すことができます。
2024年モデルで新しいのが、「みるコレ 番組ガイド」と「番組こねくと」。
番組表示機能の「みるコレ 番組ガイド」には好きなアイドルの出演番組スケジュールを表示する「推し活リスト」が新たに採用。
気になる番組を、録画していた過去番組だけでなく、VODサービスで配信されているかもチェックできる「番組こねくと」機能も追加。
なお、既発の2022/23年発売モデルにおいてもファームウェアアップデートでの対応を予定しています。
ミラーリング機能も搭載。AirPlay 2により、iPhoneなどのApple製デバイスを同じネットワークに接続することで本機へのストリーミングやミラーリングが可能。Android端末の画面を表示する「スクリーンミラーリング」でも同様です。
スタンドは、左右水平15度動かせる回転式(75型除く)は従来同様。高さ調整可能なスタンドが新搭載されています。
ネット接続やネット動画、ネットワーク機能などを司るOSについては、2022年モデル同様、Linuxベースのオリジナルでレグザ専用にカスタマイズしたもの。他社で採用の多いAndroid OSや同系統のGoogle TVではありません。これはAndroid OSの動作が不安定だとか、操作後の反応が遅いなどの弱点を考慮したうえで、より快適な操作感を重視した結果のようです。
HDMI入力は4系統で、うち入力1/2がHDMI2.1をサポート。自動的に低遅延モードに遷移するALLMのほか、4Kのハイフレームレート映像が楽しめる4K144p入力、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRR、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARC(入力2のみ)機能を備えています。
HDMI以外の入出力端子は、4極ミニプラグのビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、LANを各1系統用意。USB端子は2系統で、通常録画専用×1、汎用×1。
東芝 REGZA Z670Nシリーズは、従来機のZ670Lシリーズで搭載されていた量子ドット技術が非搭載になりました。これは、4K液晶テレビ市場における競争環境や、REGZA自身の技術戦略の変化など、いくつかの要因が考えられます。
量子ドット技術は、従来の液晶テレビよりも広色域な表現が可能で、鮮やかで自然な映像を楽しめるというメリットがあります。しかし、一方でコストが高く、普及が進んでいないという課題もあります。
4K液晶テレビ市場は、近年価格競争が激化しており、各メーカーは低価格帯の製品を投入しています。量子ドット技術はコストが高いため、低価格帯の製品に搭載するのは難しい状況です。ここ数年の家電業界全体の材料費、製造コストの上昇も関係ありそうです。
REGZAは、量子ドット技術よりも、ミニLEDテレビや有機ELテレビなどの新しい技術に注力している可能性があります。
Z670Nシリーズは、量子ドット技術を搭載していない代わりに、価格を抑えたモデルとして発売されています。そのため、高画質よりも価格を重視するユーザーをターゲットとしていると考えられます。
Z670Nシリーズは、量子ドット技術を搭載していないものの、最新技術の投入により、従来の液晶テレビよりも十分に高画質を実現しています。また、HDR対応やAI技術による画質調整など、さまざまな機能を搭載しています。
量子ドット技術は、広色域な表現が可能ですが、必ずしもすべてのユーザーにとって必要不可欠な機能ではありません。Z670Nシリーズは、量子ドット技術を搭載していない代わりに、価格を抑えたモデルとして発売されています。そのため、ユーザーは自身のニーズや予算に合わせて、量子ドット技術の有無を判断する必要があります。
量子ドット技術は、将来的にコストが下がり、普及が進む可能性があります。しかし、東芝が量子ドット技術に注力するかどうかは不明です。
東芝 REGZA Z670Nシリーズは、量子ドット技術が非搭載になりました。これは、4K液晶テレビ市場における競争環境や、REGZA自身の技術戦略の変化などが原因と考えられます。Z670Nシリーズは、価格を抑えたモデルとして発売されており、高画質よりも価格を重視するユーザーにおすすめです。
東芝 REGZA Z670Nシリーズは、以下のユーザーにおすすめです。
倍速駆動パネルと新世代エンジン「レグザエンジンZR」により、滑らかで高精細な映像を楽しめます。ネット動画も「ネット動画ビューティ」などにより、高画質で視聴できます。
倍速非対応のベーシッククラスの4Kテレビよりも明確に高画質化を実現しているので、より美しい映像を楽しみたいユーザーにおすすめです。
ゲームユーザー
4K/144Hz対応ゲームモード、ゲームスムーズモード、ゲーム専用UIを搭載し、ハイスペックなゲームを快適に楽しめます。従来のテレビよりも応答速度が速く、残像感を抑えた映像でゲームを楽しめます。
ゲームをより快適にプレイしたいユーザーにおすすめです。
「みるコレ 番組ガイド」で好きなアイドルの出演番組スケジュールを表示できます。
番組こねくと機能で、選んだ番組の見逃し配信先を表示できます。
番組情報を簡単に見つけたり、見逃し配信を簡単に視聴できます。
番組情報を整理して見逃しを防ぎたいユーザーにおすすめです。
サウンドモードに「スポーツ」を追加し、スポーツ中継を臨場感あふれるサウンドで楽しめます。
従来モデルよりも音質が向上しているので、より迫力のあるサウンドを楽しめます。
音質にもこだわりたいユーザーにおすすめです。
リモコンがさらに機能充実し、操作性が向上しています。
高さ調整可能なスタンドが新搭載され、設置場所の自由度が向上しています。
使いやすいテレビを求めるユーザーにおすすめです。
43型から75型までの幅広いサイズから選びたいユーザー
43型、50型、55型、65型、75型の5つのサイズから、部屋の大きさに合ったテレビを選べます。
設置スペースや予算に合ったテレビを選びたいユーザーにおすすめです。
Z670Nシリーズは、内容を多く向上させながら従来モデルZ670Lよりも価格が低く設定されています。
倍速駆動と4K/144対応の高画質、高機能、そしてお手頃な価格を求めるユーザーにおすすめです。
Z670Nシリーズは、量子ドット技術を搭載していないため、従来モデルよりも色表現が劣る可能性があります。量子ドットの鮮やかな色表現にこだわるユーザーは、従来モデルZ670Lの検討もおすすめです。
Z670Nシリーズは、高画質、高機能、そして性能・機能の割にお手頃な価格を実現した4K液晶テレビです。幅広いユーザーにおすすめできるモデルと言えるでしょう。