東芝がブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「RZE-ABT950」を10月上旬から発売します。オープン価格で、税抜6,000円前後での実売が予想されます。発売元は東芝エルイートレーディング。
高磁力マグネット採用の6mm径ダイナミック型ドライバーによる高音質とBluetooth Ver.5.0+EDR仕様の低消費電力・高音質ICを採用していることをアピールしています。
Bluetoothの対応コーデックはSBCとAAC。もちろん、スマホなどでのハンズフリー通話や、接続機器のリモコン操作に対応しています。操作はタッチ式。音声アシスタントとの連携にも対応しています。
耳にフィットして落ちにくく、音漏れがしにくい独自形状を採用しているともアピール。また、本体はIPX4相当の防水性を備えています。
連続音楽再生時間は最大4時間で、付属の専用充電ケースとの併用で最大25時間の再生が可能。質量はイヤホンが片側約4.8g、充電ケースが約65g。カラーは本体がブラックメタリック、充電ケースがシルバー。
サウンド面では低音域から高音域までバランスの取れた音質で、中音域では張りのあるボーカルを再生。さらに独自のチューニングにより、力強い重低音が楽しめると謳っています。
音圧感度は102dB、再生周波数帯域は20Hz – 20kHz。
この価格でこの内容は特に秀でているところはありませんが、東芝製というブランド力は幅広いユーザーにアピールできる大きな武器にはなりそうです。
家電メーカーの印象が強い東芝もついに完全ワイヤレスイヤホンに参入。と言ってもそれほど驚くほどでもない印象です。というのも、このところの東芝は、1990~2000年代のころとは異なり、CDプレーヤーやCDラジカセといった、ゼネラルオーディオ機器で大きな存在感を示しているからです。
とくにこの数年は、ソニーやパナソニック以上の存在感を放っていると言っても過言ではありません。
なにしろ、ソニーさえ、もはやポータブルCDプレーヤーを出していないなか、新製品を出し続けていますし、CDラジカセについても、種類が多いだけでなく、世界初のハイレゾ対応CDラジカセなるものまで発売。しかも、価格も比較的手ごろ。かつてのソニーだけでなくアイワも混ざったような印象です。
そして、ポータブルCDプレーヤーの既存モデルと、本機と同時に発表された最新CDラジカセ・TY-AK2においては、こうした製品では珍しいBluetooth送信機能を搭載しています。
ですから、これらの機器を使用しているユーザーに、Bluetooth受信ができる完全ワイヤレスイヤホンの需要もある、ということでの東芝ブランドの完全ワイヤレスイヤホン、ということが言えると思います(完全ワイヤレスイヤホン+東芝)。