Shure AONIC 40 ANC搭載Bluetooth対応ヘッドホン

シュア(Shure)はアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能搭載のBluetoothワイヤレス接続対応の密閉型ヘッドホン・AONIC 40を発表。1月21日に税込み実売価格約29,500円で発売(アマゾンでの予約価格)。カラーはブラック、ホワイト。

上位機・AONIC 50と比較しつつAONIC 40の内容をご紹介

従来モデルAONIC 50(税込み実売価格約3.6万円)の弟機としてラインナップ。AONIC 50と比較しての違いを交えつつ、AONIC 40の内容をご紹介します。

AONIC 50よりも小型・軽量

大型オーバーイヤー型設計だったAONIC 50よりも小型化。新たに折りたたみできるなど、ポータブル使用に対応させたカジュアル性の高いモデル。一方、AONIC 50の備える多機能性もかなりの部分で継承しているハイコスパモデルともなっています。

AONIC 40の本体の質量が313g。334gのAONIC 50から20g軽量化されています。

AONIC 50よりもANCと外音取り込みは進化

従来と同様に「アジャスタブル・ノイズキャンセレーション」と名付けたANC機能を搭載。効果的にノイズを遮断し、臨場感あふれるリスニング体験を実現するとしています。また、アクティブ・ノイズキャンセル設定は、AONIC 50がアナログ方式で2段階だったのに対し、本機では3段階のデジタル方式を採用。ANC性能や機能性に関してはAONIC 40がより向上しているようです。

引き続き搭載する「外音取り込みモード」も向上。周波数ごとに調整/チューニングが新たに施され、より自然で実音に近い取り込みを実現するとしています。

通話面でも、MEMS型マイク2基を内蔵し、ビデオ会議等の通話でも、よりクリアな音質を実現するとしています。

ドライバーは40mm口径

ドライバーは40mm口径のものを搭載。AONIC 50の50mm口径からは小型になっています。装着感に影響するイヤーパッドについては、AONIC 50よりも固くなっています。

対応コーデック

対応コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HDをサポート。AONIC 50で対応していたLDACとaptX LLは省かれました。

バッテリー持続時間も向上

連続再生時間がフル充電で最大25時間に対応。15分の充電で5時間使用可能な急速充電にも対応。AONIC 50は連続再生時間は最大20時間で、15分の充電で約4時間再生可能な急速充電機能でしたので、バッテリー性能もアップしています。

iOS/Androidデバイス対応の無料スマートフォンアプリ「ShurePlus PLAY」に引き続き対応。EQ(プリセットに加えマニュアルではパラメトリックEQ)をはじめ、外音取り込みモードレベル、音声ガイドなどの設定が可能。また、設定したEQを保存し、各ストリーミングサービスでも有効にすることも可能。

AONIC 50ではアプリから外音取り込みのオン・オフはできず、外音取り込みの度合いの調整ができましたが、AONIC 40では両方できるようになりました。

USB接続時の対応スペックは後退

3.5mmのオーディオケーブルやUSB-Cケーブルでの有線接続使用にもAONIC 50同様に対応し、USB-C端子では、充電と音楽信号の入力と通話に対応。

なお、USBでの有線接続時にはAONIC 50が384kHz/24bit対応なのに対し、本機は48kHz/16bit対応とグレードダウンしており、ハイレゾ非対応になっています。

AONIC 40では新たにUSB接続時にヘッドセット使用ができるようになっています。

両機の仕様比較

AONIC 40 AONIC 50
ドライバー 40mm 50mm
質量 313g 334g
対応コーデック SBC、AAC、aptX、aptX HD SBC、AAC、aptX、aptX HD
aptX LL、LDAC
ANC デジタル3段階 アナログ2段階
USB-DAC性能 48kHz/16bit 384kHz/32bit
再生時間 連続25時間 連続20時間
急速充電 15分充電
5時間動作
15分充電
4時間動作

単体でも魅力的 ライバル機とのANC性能の比較も気になるところ

ANC性能や外音取り込み、マイク通話の性能、バッテリー持ちはアップしている一方、対応コーデック、USB入力時の対応フォーマットなどがグレードダウンしています。

ただ、AONIC 50は大型で折り畳みもできない室内専用機的なモデルであったので、モバイルできる点はAONIC 40の大きなアドバンテージでしょう。

AONIC 50はANC搭載型のBluetoothヘッドホンとして、極めてハイレベルな再生音質を評価されていた一方、ANC性能はソニーやボーズの競合機よりも劣ると言われているので、AONIC 40が、ANC性能がAONIC 50よりも高まっているのであれば、可搬性も含めて、総合的に大いに注目できる製品であることは確かでしょう。

AONIC 40がAONIC 50と同じ条件(aptX HDや有線接続時など)で、どれだけハイレベルな再生能力を有しているのかも注目です。

参考記事

avgadgetken

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