SONY MDR-MV1 試聴レビューが続々

SONYのモニターヘッドホン新モデルで開放型のMDR-MV1(5月12日発売・実売約5.9万円)の試聴機が各販売店などに出回りはじめ、多くの試聴感想・レビューがツイッターなどに上がり始めています。

SONY MDR-MV1 試聴レビュー情報

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SONY MDR-MV1レビュー ソニー初の背面開放型モニターヘッドホン
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MDR-MV1【~2024/1/16まで! 応募、抽選でキャッシュバックキャンペーン!】 専門店スタッフレビュー / e☆イヤホン
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SONY MDR-MV1 試聴レビュー(ツイッターから)

SONY MDR-MV1 各試聴レビューから読み取れる傾向

おもにツイッターの試聴レビューから読み取れる傾向をまとめてみます。

本体の軽さと装着感の良さ

まず、多くの感想に共通しているのは本体の軽さ(本体のみで約223g)と装着感の良さです。音質に関しては個人の好みや賛否が分かれる面もありますが、こと軽さ・装着感については音を批判している人でも高く評価しています。どうやら装着感が良いというのは間違いなさそうです。

MDR-CD900STよりもMDR-M1STに近いモニター?

音質については、ソニーがモニター用を謳っているので、いわゆる制作向けの検聴・モニター系なのは間違いないようです。

モニターとしては簡単に言うと、従来のソニー・密閉型モニターで言うとMDR-CD900STよりもMDR-M1STに近いようです。いわゆるゴリゴリのモニターで音のチェックにはいいけれど音楽鑑賞にはキツいというのではなく、音楽鑑賞にも使えるリスニング兼用モニターと言えるようです。

音質傾向

音の情報量とレンジ感は最新機らしく十分に高いようです。そのなかでのバランスとしては低音は開放型からイメージされるよりも強いという感想が多く、これは過去のリスニング用のソニー開放型と比較しても意外なほどのようです。

中域はモニターらしく適切かつ堅実に鳴るようです。ボーカルは録音そのままのイメージながら、やや無機質に聴こえる面もあるようです。

高域はスペック上も聴感上も十分に出ているようですが、あまり意識させず、やや地味なようです。刺さるということはなく、落ち着いているようです。しかし、ヌケはしっかりあるようです。高域の影響かはわかりませんが、全体のサウンド傾向としては暗めと言えるようです。

開放型ということで期待される音場感ですが、意外にも広さはそうでもないという感想が複数ありました。ただ、定位感や前後感などはかなり優れているようで、モニターとしての適性の高さはあるようです。

競合機などとの比較

試聴段階ながら多くの競合機の名前が出て、MDR-MV1と比較されています。いまのところ、既存の競合機として、開放型のモニターとしてゼンハイザーHD660S2(実売9万円)は価格が結構違うのでMDR-MV1が負けていると評価されるのは仕方ないにしても、オーディオテクニカのATH-R70x(実売4万円)のほうが良かった(好みだった)という意見があるのは気になります。TAGO STUDIOのT3-01(実売約6万円)と比較している人が複数いることも興味深いところです。

空間オーディオ音源作成時のモニターという位置づけは重要

オーディオニュースサイトなどのレビューや記事を参考にすると、結局本機はソニーの推進する360 Reality Audioなど、いわゆる空間オーディオ音源の作成時のモニターという位置づけであり、これまでのステレオ前提の音源用だけではありません。

空間オーディオでのモニター用途では、これまでのヘッドホンではありえないほど、後方にも空間や定位がしっかりあるということで、ソニーが意図する用途では他にはない高い実力を発揮できるようです。

空間オーディオを作る・楽しむためのヘッドホンとしては最右翼に来るべき注目モデルと言えそうです。

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