生産終了機器情報。h.ear go 2 SRS-HG10はSONY(SONY)によるポータブルBluetoothスピーカー。2018年に税別約25,000円で発売。
ハイレゾやWi-Fiに対応する高性能・多機能なコンパクトな一体型アクティブスピーカー
SRS-HG10はその前の代のモデルSRS-HG1とともに、本体サイズ204(幅)×62(高さ)×60(奥行)mm、重量は約700gという手のひらサイズながら、ハイレゾやWi-Fiに対応する高性能・多機能なコンパクトな一体型アクティブスピーカーとして、2021年現在も唯一無二と言えるような特異な存在です。
同じサイズのSRS-HG1ともども、世界最小のハイレゾ対応スピーカーと謳われていました。
約35mm口径フルレンジスピーカーユニットとパッシブラジエーター、さらに、EXTRA BASS機能によって、迫力ある重低音再生を実現しているのもポイントで、このサイズでワイドレンジ再生を楽しめます。スピーカーの周波数帯域は60Hz~40000Hz。内蔵アンプ出力は24W(12W + 12W)。
なお、SRS-HG10とSRS-HG1の違いは、小型かつ高音質のスピーカーユニットを新たに設計することによる高音質化で、それ以外の機能やスペックはほとんど同一です(SRS-HG1は790g)。
Bluetoothは対応プロファイルがA2DP、AVRCP、HFP、SPP、対応コーデックがSBC、AAC、LDACをサポート。ハイレゾ相当の伝送が可能なLDACもしっかりカバーしています。
Wi-Fiによるネットワーク入力(DLNA対応)、またUSB入力でハイレゾ再生に対応しているのも特筆点。PCM系で最大192kHz/24bit、DSD 5.6MHz(PCM変換)再生に対応します。アナログAUX入力にも対応。Wi-Fiでの2台接続により、音質を強化して再生することも可能。
インターネットラジオや各種音楽配信サービスを楽しめる「Google Cast」に対応。スマートフォンからの操作によって、ストリーミング再生が可能なのも便利です。「Spotify Connect」にも対応。
音楽ファイルの高音域を補完するとともに、サンプリング周波数とビットレートを本来の数値より高めることで、CD以上の音質に変換できる「DSEE HX」も搭載。
電源はリチウムイオンバッテリーを内蔵し、電池持続時間が約12時間(Bluetooth接続時)。
本機はこのサイズとしては信じられないような高音質で再生できるBluetooth・アクティブスピーカーであることが特徴ですが、加えて他にはほとんど見られないWi-Fi/USB入力でハイレゾ再生が可能なバッテリー内蔵ポータブルスピーカーであることはSRS-HG1とともに唯一無二の特徴でしょう。バッテリー駆動可能な同様機能搭載のスピーカーとしては同じソニーのLSPX-S2がありますが、これはランタン型の大きめのスピーカーであり、用途もタイプも異なります。
さて、このSRS-HG10ですが、2020年秋ごろに生産終了になりました。となると、後継機が出そうなものですが、なんでも2021年春現在でもその気配はなく、ネット上の情報を見るとソニーに問い合わせしたところ、2021年春現在は後継機の予定はないとのことです。
SONYによるBluetoothスピーカーの2021年新モデルとしてはSRS-RA5000/3000の2モデルがありますが、どちらもバッテリー駆動でなく、サイズも大きめ。Wi-FiやUSBでのハイレゾ再生にも対応していないようですし。
となると、SRS-HG10をどうしてもこれから入手するとすれば、中古購入なども視野に入ってくることになりますが、そうなると修理が可能なのかも重要ポイントです。
というのも普通は、生産完了になってもすぐには修理ができなくなることはないものですが、これについても本機はコロナ禍の影響で、海外の部品製造工場が稼動出来ず、部品が手に入らない為に修理を行えないという情報もネット上に上がってきています。
以上の後継機や修理の難しさについての情報は、価格コムの以下のトピックでまとめて扱われています。
これらの状況は2021年3月のものであり、今後、新しい動きは出てくるかもしれません。
後継機不在、修理も困難という状況ながら、独自の存在価値を持つスピーカーだけに中古価格は2万円近くしています。今後、下がるどころか上がる可能性さえあります。
本機を中古購入するにしても、上記の情報をもとによく検討されてからにすることをおすすめします(Blueoothスピーカー+SONY)。