ソニーは、7月30日に発売を予定していたワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NB10」の発売延期を発売前日の7月29日に発表しました。一部規格を満たしていない項目があることが判明したためとし、受注も停止しています。
予約購入により既に製品が手元に届いたユーザーについては、対応方法が後日案内されるとしています。「お手元の製品のご利用を控えていただきますようお願い申し上げます」と呼びかけているので、手元に製品がある場合でも使用しないようにしてください。
新たな発売日と受注再開については確定次第改めて発表されるとしています。
驚きました。天下のソニーが発売日前日になって、製品の発売を延期するなどといったことがあったのでしょうか。
また、正式発売日前日となれば、いわゆるフライングで予約購入分が届いている人が少なからずいるのがいつものソニー製品です。実際、今回も7月29日に製品が届いているユーザーがいることがツイッターなどからわかります。
本当にこのタイミングでの急遽の発売延期だったのでしょう。もう少し前に内部的にも決まっていたのであれば、小売店に予約分の前日に到着するような配達を止めるようにもできたはずでしょうし。
原因として挙げている「一部規格を満たしていない項目」については、おそらくBluetooth関連の電波の強さあたりではないかと推測されています。
このあたりについても天下のソニーが起こす失態とはとても思えず、本当に驚きます。
一方、製品設計に関する致命的、根本的な問題があることはないようで、規格を満たすことができ次第、再生産、仕切り直しでの発売になるものと思われます。
8月1日にはオンキヨーの上場廃止もあり、日本のオーディオメーカーの苦境ぶりが表れています。
折しも、ソニーが開発したLDACコーデックを採用しつつ、ソニーよりも大幅に安い価格を謳うワイヤレスヘッドホンと完全ワイヤレスイヤホンが中国系メーカーから相次いで発表されています。
今回のソニーのことも、ソニーのオーディオ部門のなんらかの焦りのようなものが原因しているのでしょうか。