生産完了機器情報。SRS-X99 / SRS-X88はともにSONY(ソニー)による一体型Bluetoothスピーカー。2015年にそれぞれ約7.2万円、4.6万円の実売で発売されました。
2014年発売の「SRS-X9/X7」の音質を強化すると共に、BluetoothのLDAC対応、無線LANの強化、出力の強化などの改良がされた高音質志向のモデル。
いずれも、BluetoothおよびDLNA経由での音楽再生に対応。AIrPlay機能も搭載。
Bluetoothは規格ver.3.0に準拠し、対応プロファイルはA2DP/AVRCPで、コーデックはSBC/AAC/LDACに対応。LDACに対応するXperiaなどのデバイス内の音声を、“ハイレゾ相当”の音質でBluetooth再生できるとしています。
DLNA機能は、5GHz帯のWi-Fi規格IEEE802.11a/nをサポート。また、「SongPal Link」にも対応。Google Castもサポート。
入力端子はUSB A、USB B、アナログ音声、Ethernetを各1系統。USB入力での再生も可能。
ハイレゾ音源は、WAV/FLAC/AIFF/ALAC(AppleLossless)に対応、192kHz/24bitまでのデータが再生可能利用可能。DSDも2.8MHzまでのデータが再生できますが、リニアPCMへの変換再生となります。
内蔵アンプは、ソニー独自開発のフルデジタルアンプS-Masterをハイレゾ音源に最適化したS-Master HXを搭載。加えて、圧縮音源などをハイレゾ相当の192kHz/24bitまで高音質にアップスケーリングする「DSEE HX」も備えています。
最上位機種SRS-X99は、パワフルな低域から繊細な高域の表現まで、歪みの少ないクリアで力強い音の再現を目指したという音質強化モデル。内部に約94mmのサブウーファー、直径約50mmの磁性流体サスペンション構造スピーカー×2、直径約19mmのハイレゾ対応スーパートゥイーター×4を搭載。ユニットの構成は前モデルSRS-X9とほぼ同じですが、天面に搭載したツイータの外周パーツを変更。埃がつきにくい素材になっています。
SRS-X99の再生周波数帯域は45Hz~40kHzの広帯域。総合出力は154Wとデジタルアンプの恩恵もあり強力。本体サイズは430(幅)×133(高さ)×125(奥行)mm、重量は約4.7kg。
SRS-X88の再生周波数帯域も50Hz~40kHzの広帯域。SRS-X88の本体サイズは359(幅)×111(高さ)×103(奥行)mm、重量は約2.7kg。
2021年現在でもあまりない、一体型Bluetoothスピーカーをベースに、ネットワークオーディオプレーヤー機能、ハイレゾ再生機能、USB-DAC機能を内蔵した高品位なモデル。
似たようなコンセプトのモデルとしてはSRS-HG1やSRS-HG10がありましたが、もっと小型・軽量でした。この2つも生産完了となっています。
SRS-X99 / SRS-X88はともにバッテリーを内蔵しないAC電源専用で、据え置き使用前提でした。この点でもバッテリー内蔵のSRS-HG1やSRS-HG10とも異なります。
どうも、一体型のアクティブスピーカーに、SRS-X99 / SRS-X88、SRS-HG1やSRS-HG10のようなハイレゾ再生だとか、ネットワークオーディオプレーヤーだとか、USB-DAC機能だとかの一定レベル以上の高音質機能は市場からあまり要請されていないようです。せいぜい、ハイレゾ相当伝送可能なLDACコーデックが求めらているくらいのようです。
逆に、コンパクトな一体型のアクティブスピーカーに上記のような高音質再生機能を求めるなら、SRS-X99 / SRS-X88、SRS-HG1やSRS-HG10のようなソニーの生産完了モデルを中古で買うといった必要が出てきます。なお、SRS-X88の後継機的なモデルとして、SRS-ZR7が2017年に約4万円で発売されましたが、こちらも生産完了品です。
中古相場としてはSRS-X99が3万円前後、SRS-X88が2万円前後くらいするようです(2021年現在)。バッテリー内蔵型ではないので、SRS-HG1やSRS-HG10とは異なり、内蔵バッテリーの劣化によって使えなくなる心配がない点も有利でしょう(Bluetoothスピーカー+SONY)。
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