モダニティは、完全ワイヤレスイヤホン「S-FIT」を8月下旬から発売しています。希望小売価格は9,480円(税込)。
米国国防省のMIL-STD 810H-516.8規格に準拠した耐衝撃性、IP67準拠という高い防塵・防水性を備えているのが最大の特徴です。これらはいずれも完全ワイヤレスイヤホンとしては特筆できるレベルです。
また、人間工学に基づいて開発されたFreebit ウイングシェイプイヤーロックを採用することで、激しい運動時でも脱落の不安を解消し最高のフィット感を実現するとも謳っています。タフさを前面に打ち出したイヤホンと言えましょう。
ドライバーは5.8mm ダイナミックドライバーを搭載。独自の音質チューニングにより、迫力ある低音とバランスの取れた中高音域を再生するとしています。
BluetoothコーデックはSBC・AACをサポート。連続再生時間は最大およそ6.5時間で、ケースでの充電を含め約33時間の使用が可能。
その他、外部の音を取り込むオーディオトランスパレンシー機能を搭載しているのがポイント。いわゆる外音取り込み機能です。
付属品としてカラビナフックを同梱しているので、ケースをリュックなどにかけることができます。カラバリはブラック/ブルー/ライトブルー/レッド/ピンク/グリーンの6色。
いまや1万円以内の完全ワイヤレスイヤホンは激戦状態。国内では大手だけでなく、アマゾンで売られているいわゆる中華メーカーの製品も訳がわからないくらいたくさんあり、しかも、名前のない中国メーカーだから売れないということもなく、安さと意外なくらいの品質(不良があるとすぐ交換してくれるという対応のよさも大きなポイントでしょう)を武器に、売れているようです。
しかも、こうした中華メーカー自体もこの数年、世界中で販売を拡大しているうち、名前を上げ、もはやアンカーを筆頭に世界的な著名メーカーにのし上がったという印象もあります。
海外ではOPPO関連のメーカー・1MOREを中心に、AirPodsの牙城をも崩し始めていると言います。
こんな状況のなか、従来のオーディオメーカーにとって、1万円前後の完全ワイヤレスイヤホンで存在感を発揮するのはかなり難しいようです。
そういう意味では、本機の非常に高い耐衝撃性は、他にはなかなか実現しておらず、他との差別化という点ではかなり注目できます(高い防水・防塵性を備えているモデルはありますが)。
イヤホンのタフさをアピール要素として打ち出すといえば、JVCのXXシリーズが有名ですが、XXシリーズとて、米国MIL規格準拠の耐衝撃性は持っていませんから、大手メーカーであっても、ここまでのスペックで耐衝撃性を実現するのは難しそうだということもうかがえます。
そういうわけで、本機は、アウトドア環境などで、耐衝撃性や耐久性に優れた完全ワイヤレスイヤホンが欲しいのであれば、有力な選択肢になりそうです。
というと、いかにも男性向けにも思えますが、ピンクをはじめ、ポップでカラフルなカラバリも用意しているので、普通に街中でも使えますし、女性向けにも悪くないようです(完全ワイヤレスイヤホン+SOUL)。