手のひらサイズのスティックのような小型・軽量なPCが「スティック型PC」。技術の進歩が生んだ、まさに文明の利器。この小ささで、ノートPCやデスクトップPC同様のアプリを使って、作業や動画鑑賞などが可能です。スティック型PCにもいろいろな価格や特徴のモデルがあるので、スティック型PCの選び方とおすすめモデルをご紹介します。
スティック型PCとは、非常に小型で手軽に持ち運びやすい、形状がスティック状のパーソナルコンピューターのことを指します。一般的なPCと比べて非常にコンパクトで、一般的にはHDMIポートに挿してテレビなどのディスプレイと接続することで使用します。
スティック型PCは、一般的なデスクトップPCやノートパソコンと同様に、CPU、メモリ、ストレージ、各種インターフェースを備えており、OSはWindowsが搭載されているものが主流です。主な用途としては、ビデオ会議、デジタルサイネージ、動画鑑賞やゲームなどのエンターテインメント、学習用などがあります。
スティック型PCは、そのコンパクトなサイズと低価格な価格帯が魅力で、オフィスや家庭、旅行先での使用など、様々なシーンで利用されています。また、最近では4K対応や最新OS搭載など、高性能化されたモデルも増えており、軽いゲームや映像編集などの用途にも対応できるようになってきています。
スティック型PCのメリットは以下のようなものが挙げられます。
スティック型PCは、非常にコンパクトなサイズで、一般的なノートパソコンやデスクトップPCと比べて格段に軽量で持ち運びやすいため、旅行先や出張先での使用に適しています。
スティック型PCは、基本的にモニターのHDMIポートに挿すだけで使用できます。電源や接続するデバイスも限られているため、パソコンが初めてのユーザーでも比較的簡単に使用できます。
スティック型PCは、数万円前後と低価格で入手できるため、予算が限られているユーザーや、追加のコンピューターを必要とするユーザーにとって、費用対効果が高い選択肢となります。
スティック型PCは、その名のとおり非常にコンパクトなため、限られたスペースでも設置できます。また、不要になったときには、簡単にしまっておけるため、スペースの有効活用が可能となります。
最近では、高性能なスティック型PCも登場しています。軽いゲームや映像編集などの用途にも対応できるようになってきているため、低価格ながら高性能なコンピューターとしても利用できます。
以上のように、スティック型PCには、持ち運びやすさ、簡単な設置と使用、低価格、省スペースでの設置、高性能なモデルがあるというメリットがあります。
スティック型PCのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
スティック型PCは小型化のために必要最小限のハードウェア構成で作られているため、高負荷なタスクや複雑なソフトウェアを実行する際には、パフォーマンスが低下する可能性があります。ゲームや動画編集などの負荷のかかる作業には向かない、あるいは作業自体できない場合もあります。
スティック型PCには、USBポートやmicroSDカードスロットなどの拡張性のためのポートの数が物理的に限られているため、拡張性に制限がある場合があります。
スティック型PCは小型で冷却ファンがないか小さいため、高負荷で使用すると発熱が発生し、動作が不安定になる可能性があります。
性能や機能を考慮すると、一般的にスティック型PCはデスクトップPCやノートPCに比べて高価であることが多いため、コストパフォーマンスが低いと感じる場合もあります。
スティック型PCを選ぶ際、最も重要なのは、そのPCをどのような目的で使用するかによって、必要なスペックが異なることです。以下は、使い道に合わせたスペックを選ぶためのポイントです。
この場合は、CPUのクロック数が低めでも十分です。メモリは最低でも4GB以上、ストレージは64GB以上が望ましいでしょう。
この場合は、CPUのクロック数が高く、メモリが8GB以上であることが望ましいでしょう。また、グラフィック性能にも注目し、高解像度の映像を扱う場合は、4K解像度に対応したGPUが必要です。
ゲームをプレイする場合は、CPUとGPUの性能に注目する必要があります。CPUは高いクロック数が必要で、GPUは高い性能が必要です。メモリは最低でも8GB以上、ストレージは大容量のSSDが必要です。
この場合は、CPUのクロック数よりも、グラフィック性能とストレージ容量が重要です。4K解像度に対応したGPUと大容量のストレージが必要です。
スティック型PCを選ぶ際には、USBやSDカードなどのインターフェースの種類や数に注目することも重要です。
USBポートが多い場合は、外付けのデバイスや周辺機器を接続することができます。たとえば、USBポートにマウスやキーボードを接続して操作することができます。また、USB接続のストレージデバイスやDVDドライブを接続することで、データのバックアップや動画の再生などができます。
SDカードスロットがある場合は、デジタルカメラやスマートフォンからのデータ転送や、SDカードを利用したストレージ拡張が可能です。
MeLE Stick PC PCG02は、コンパクトなスティック型のパーソナルコンピューターで、OSは最新のWindows 11を搭載しています。インテル Celeron J4125プロセッサー、8GBのRAM、128GBのeMMCストレージを備えており、Bluetooth 4.2、Wi-Fi、USB 3.0ポート、microSDカードスロットなど、多数の接続オプションを提供します。
MeLE Stick PC PCG02は、ビジネス、エンターテイメント、教育、デジタルサイネージなど、さまざまな用途に使用できます。例えば、ビジネス用途では、このスティックPCをプレゼンテーションに使用したり、ビデオ会議用に接続したりすることができます。エンターテイメント用途では、テレビやモニターに接続してストリーミング動画を視聴することができます。また、教育用途では、学校や大学の講義で使用することもできます。
ファンレスの特殊な冷却システムを備えており、使用中でも静かで安定したパフォーマンスを発揮できます。さらに、低消費電力で動作するため、省エネ効果も期待できます。
X5-Z8350は、インテル Atom Z8350プロセッサーを搭載したスティックPCです。Windows 10やLinux OSをサポートし、8GBのRAMと128GBのストレージを備えています。また、BluetoothやWi-Fi(2.4GHzと5GHz)などのワイヤレス機能、USBポートやmicroSDカードスロットなどの接続オプションも豊富に備えています。
このスティックPCは、小さく軽量で携帯性に優れ、HDMI接続によりモニターやテレビに接続して使用することができます。
X5-Z8350は、低消費電力で動作するため、省エネ効果が期待できます。また、静音性にも優れ、長時間の使用でも騒音が発生しません。さらに、高い信頼性と安定性を持ち、セキュリティ機能も充実しています。
Azulle Access4 Proは、ファンレス設計のミニPCスティックで、コンパクトなサイズにもかかわらず、Windows 10 Proを搭載した完全なコンピューターとして機能します。
このミニPCスティックでは、複数のディスプレイに出力することができるUSB Type-Cを使用することができます。また、Netflix、Youtube、Amazon Primeなどのアプリを4Kの高画質で楽しむことができます。
デュアルバンドWi-Fiとギガビットイーサネットポートを備え、高速ダウンロード、アプリケーションの起動、ストリーミングを実現します。USBポートまたはBluetoothを介して、キーボード、マウス、プリンター、カメラ、外部ハードドライブなどのデバイスを接続して、ビジネスや趣味に活用できます。
コンパクトなサイズにもかかわらず、高性能なスティックPCです。インテル Celeron J4125プロセッサーと8GBのメモリ、128GBのストレージを搭載しており、Windows 11 Proがプリインストールされています。
Windows 11 Proの搭載により、最新のアプリやセキュリティが利用できるため、安心して利用することができます。高性能なミニPCとして、ビジネスやエンターテインメントに幅広く活用できます。
付属のHDMIケーブルを使用して、テレビやモニターに簡単に接続できます。Bluetooth 4.2とDual-band Wi-Fiを搭載し、高速で信頼性の高いネットワーク接続を提供します。USB 3.0およびUSB 2.0のポートが2つあり、周辺機器や外部ストレージを複数接続することができます。
コスパに優れた機能性モデル。インテル Celeron N4100プロセッサー、4GBのメモリ、64GBのストレージを搭載し、Windows 11 Proがプリインストールされています。
Windows 11 Proの搭載により、最新の機能やセキュリティが利用できるため、安心して利用することができます。4K解像度に対応し、高品質な映像を楽しむことができます。付属のHDMIケーブルを使用して、テレビやモニターに簡単に接続できるのも便利。
小型ながら内蔵冷却ファンと熱伝導率が高いアルミ素材により、排熱性にも優れています。性能的には軽めの作業と動画鑑賞などにおすすめ。2万円ほどで買えるスティック型PCのおすすめモデルです。
ノートPCのような使い方ができる、コンパクトなモバイルPCです。Windows 10がプリインストールされ、インテル Atom x5-Z8350 プロセッサー、4GBのメモリ、64GBのストレージを搭載しています。
USB 2.0、USB 3.0、microSDカードスロットなど、様々なポートを備えており、周辺機器や外部ストレージをさまざま接続することができます。
付属のタッチパッド付きキーボードを接続することで、ノートPCのように快適な入力ができます。専用ケースが付属し、本体サイズ約横40×奥125×12mm、本体重量約65gとコンパクトで軽量な設計なので、持ち運びが簡単。ビジネスシーンや旅行先での利用に最適です。
1万円台半ばの実売価格ながらインテル HD Graphics 600 GPUを搭載することで4K/60p画質に対応したハイコスパモデル。また、音声入出力にも対応しており、ビデオ会議やオンライン授業など、様々な用途に対応できます。
Windows 10 Proがプリインストールされており、4GBのメモリ、64GBのストレージを搭載しています。Windows 10 Proなのでリモートデスクトップ機能も活用できます。
CPUはコア数2のインテルのCeleron N4000を採用。冷却は内蔵ファン式なので、近くに置いて使うと音が気になる場合もあるかもしれません。
Windows 11 Proを搭載したリーズナブルなスティック型PC。最新のOSを積んだスティック型PCを安価に使いたい方におすすめです。
インテル Celeron J4125プロセッサー、8GBのメモリ、128GBのストレージを搭載しています。4K解像度に対応しており、高品質な映像を楽しむことができます。コンパクトながらスペックが高いため、軽いゲームや映像編集などの高負荷な作業にも対応できます。
13cm×5cm×2cmの手のひらサイズで、製品重量はわずか113g。小型軽量なため、持ち運びが簡単で、オフィスや家庭、外出先での利用に最適です。
まとめ
スティック型PCに似た存在として、Amazon Fire TV Stickやクロームキャスト with Google TVのようなストリーミングデバイスもありますが、スティック型PCはWindowsのようなPCと同じOSでPCと同じようにキーボードやマウスなどの周辺機器を接続して、まさにPCとして使えるのがメリットです。サブのPC、あるいはメインのPCとしてスティック型PCを活用してみてはいかがでしょうか。