パナソニックは、Technicsブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」と「EAH-AZ40」向けに、利便性を向上させる新ファームウェアを3月1日13時に公開しました。
このうち、「EAH-AZ60」については、LDAC接続時はマルチポイント接続が使用できなかったものができるようになるアップデートが行われました。
アプリ「Technics Audio Connect」の設定でLDAC接続時の再生音質を「ベストエフォート」に設定すると、マルチポイントを有効にできるようになります。
LDAC非対応機とLDAC対応機との組み合わせ(PCとスマホなど)でもマルチポイント接続が可能です。
また、イヤホン本体のタッチ操作で音量操作を行ったときに、再生するデバイスによって増減する音量にバラつきがあった問題も解消されています。
LDAC接続対応と、マルチポイント対応を両方備えていると称する完全ワイヤレスイヤホンはAnker Soundcore Liberty 3 Proなどいくつかあるようですが、いずれも、LDAC接続時にはマルチポイント接続はできず、SBCやAACなどの従来型の非ハイレゾコーデックでの接続時のみマルチポイント接続が可能というパターンでした。
そこにこの「EAH-AZ60」のLDAC接続時にもマルチポイント対応というのは、機能面で待望していたユーザーは少なくないでしょうから、大いに評価できます。
音質的には最上とはならない「ベストエフォート」設定に限るという制約はありますが、それでも大きな利便性と高音質の両立と言えるでしょう。
確認はしていませんが、2022年3月1日時点で、LDAC接続時にもマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンは「EAH-AZ60」がはじめてではないでしょうか。LDAC接続の開発元であるソニーにもしっかりしてもらいたいところです。中国メーカーならいざ知らず?パナソニックに後れを取るとは意外でした?
2022年には、LDAC接続時にもマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンが増えるのでしょうか。