THIEAUDIO初のダイナミック型ヘッドホンで開放型の「Ghost(ゴースト)」

ナイコムは、中国THIEAUDIOの有線ヘッドホン「Ghost(ゴースト)」を2023年4月28日に発売しました。税込み価格は19,800円。

THIEAUDIOのヘッドホンとしては、これまで初代モデルのPhantom(2019年)、Wraith(2022年)を発売されていて、Ghostは3世代目。これまでの2つは平面駆動型であったので、Ghostはブランド初のダイナミック型ヘッドホンとなります。オーバーヘッドタイプの開放型。

サファイア・ダイナミック・ドライバー搭載が特徴

THIEAUDIO Ghostは、N52ネオジム磁石と40mmサファイア複合ダイナミック・ドライバーを組み合わせて設計。サファイア・ダイナミック・ドライバーは、サーメットを熱可塑性ポリマーフィルムスタビライザーに重ねた振動板を使用し、真空マグネトロンスパッタリング法により、超薄型・超精密シートを作り、振動板を形成しています。

THIEAUDIO Ghostは、人間工学に基づき独自のテクノロジー(E.A.R.)で最適な角度にドライバーを配置し、プロ用のレコーディングスタジオや高音質なスピーカーを設置する際のトライアングルポジションで試聴する環境を創り出しているとしています。これにより、自然な広がりと深みのあるサウンドを提供します。

THIEAUDIO Ghostのドライバーマグネットは、効率的にパワーを供給しつつ、洗練されたダンピングシステムで最適なエアフローを確保しています。これらの組み合わせにより、歪みを抑えて深みのある低音を届け、自然な広がりと深みのある正確な音を再現します。

THIEAUDIO Ghostは、無数の微細な音響チューニングを施し、あらゆる周波数帯域で人間の耳が感じる聴覚と完全に一致するトーンバランスを実現しています。特に、中音域の肥大化や濁りを抑えつつ、楽器のボディやヴォーカルのふくよかさにはほのかに温かみのある質感を持たせ、低音は豊かでありながら、強調しすぎず、自然なトーンバランスを保っています。

大型で耳をすっぽり覆うハウジングでベロア生地の柔らかいイヤーパッドを採用しています。左右両出しタイプの脱着式ケーブルを採用し、バランスケーブルへのリケーブルも容易にできます。

周波数特性は20Hz-20kHzで、感度は91dB@1kHz、インピーダンスは60Ω。質量は約270g(本体のみ)/約290g(ケーブル・プラグ含む)で、パッケージには3.5mmプラグ搭載の銀メッキOFCケーブル(ケーブル長:約1.25m)などが付属。

THIEAUDIO Ghost レビューサイト情報

【開放型ヘッドホン THIEAUDIO GHOST レビュー】原音忠実性が高く、優れた定位感を実現 - 有線ヘッドホン
ThieAudio Ghostは原音忠実性が高く、全体のサウンドバランスが良好で、とくに高域特性に優れたヘッドホンです。よく調整された優れた定位感を実現している点で、かなり魅力的に感じられるでしょう。
「THIEAUDIO Ghost」 40mmサファイア複合振動板を採用。ニュートラルかつエネルギッシュなボーカルが堪能できる2万円以下級の高音質ヘッドホン【レビュー】 : bisonicr keep walking.
こんにちは。今回は 「THIEAUDIO Ghost」です。Linsoul系のオーディオブランド「THIEAUDIO」の最新ヘッドホンでLinsoul(linsoul.com)で2月27日にオーダーが開始されました。同社は平面駆動のフラグシップ「Wraith」を昨年リリースしており、ヘッドホン製品でも手堅さがあ
Ghost 専門店スタッフレビュー / e☆イヤホン
イヤホン・ヘッドホンの専門店e☆イヤホンのスタッフによる製品レビュー
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THIEAUDIO Ghost レビュー(ツイッターから)

THIEAUDIO Ghost 各種レビューから読み取れる傾向

これでブランド3モデル目で、しかもダイナミック型ははじめて。価格としても音楽鑑賞用の趣味製品としては現在ではそれほどの価格ではないだけに、なかなか注目を集めるのは難しいかと思いきや、発売直後からかなり高い評価を得ています。

それもイヤホンレビューやDACレビューを中心にしている著名ブロガーなど、普段ヘッドホンをあまりレビューで取り上げないようなプロ的なレビュアーまで賞賛しています。アマゾンなどのユーザーレビューも好評です。また、発売直後に「春のヘッドフォン祭2023」でも試聴機が展示されましたが、そこでも好評です。

各レビューから見えてくるのは、非常にバランスがよいサウンドで、開放型ヘッドホンとしてのコストパフォーマンスの高さも魅力のようです。広い音場感に強調感の少ない自然なサウンドを基本に、ヌケのよい爽快な傾向といった、開放型ならではの利点をしっかり備えつつ、オーソドックスでニュートラルなトーンバランスにより、幅広い用途や好みにマッチする万能性の高いモデルのようです。

メーカーがアピールしている音質傾向もその通りのようで、「中音域の肥大化や濁りを抑えつつ、楽器のボディやヴォーカルのふくよかさにはほのかに温かみのある質感を持たせ、低音は豊かでありながら、強調しすぎず、自然なトーンバランスを保っている」というのが相対的な音質傾向と言えそうです。

見た目からもゼンハイザーのHD600/HD650を意識したようなモデルであり、開放型で基本的にはモニター用途に対応できつつ、リスニングにも対応できるHD600/HD650のような特徴を同様に備えている印象です。

HD600でも4万円はしますから、これに近い音質(同等とはいかないでしょうが)を半額程度で実現しているなら、なるほどコスパは高いでしょう。HD600/HD650と異なり、一般的な機器でも駆動しやすいインピーダンスにまとめられているのもポイントでしょう。

総じて、THIEAUDIO Ghostは、自然な広がりと深みのある正確な音を提供する、高品質なオーディオ体験が可能なハイコスパ開放型ヘッドホンと言えそうです。

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