タワーレコードとレコチョクは、2021年10月1日から定額音楽配信サービス「TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク」を協業で提供すると発表しました。月額980円。
レコチョクが自社で運営している定額制音楽配信サービス「RecMusic」に、NTTドコモと協業提供する定額制音楽配信サービス「dミュージック月額コース」を引継ぎ、サービスをリニューアルするかたち。
邦楽・J-POPに加えて、K-POPやアニメ、洋楽など幅広いジャンルの最新ヒット曲から過去の名盤まで6,000万曲の楽曲が聴き放題となります。加えて、10万曲のミュージックビデオやライブ映像が見放題となります。音楽のほうは現時点でハイレゾ対応ではないようです。
いまやハイレゾ対応の定額音楽配信サービスがAmazon、Appleの両巨大企業が、このサービスと同じ月額980円で開始しており、大きな話題になっています。
そんななか、ハイレゾ対応でもなく、これまでもあまり知名度のないサービスを下敷きに同じ金額で開始するとはどのような勝算があるのかと考えてしまいます。
ただ、タワーレコードというと、クラシック音楽の名盤で、メーカーがハイレゾ音源を発表していないような録音を、タワーレコード自社独自企画という形で、相当な数、SACD化しています。
ハイレゾ対応は期待できる?
「TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク」がハイレゾに対応するという前提も必要ですが、これらのSACD化している音源をハイレゾ配信できれば(PCMになりますが)、大手にはないコンテンツとして武器にできる余地はあると思います。幅広いユーザーにアピールできるほどの需要ではないかもしれませんが。
個人的にもSACDでしか入手できないタワーレコード自社独自企画盤をどうにかしてハイレゾの配信かストリーミングで聴きたいとは思っているので、期待したいところです。