エム・エス・シーは、同社が取り扱うurbanistaより、完全ワイヤレスイヤホン「LISBON」を10月21日より発売しました。価格は5,800円(税込)。
ブランド史上最小となるコンパクトサイズを実現していると謳っているのがポイント。
片耳で約4gという軽量で、ほぼ耳に収まるほどのサイズ感ということで、他社を含めても最小クラスのひとつと言えそうです。
外観は、ブランドのルーツであるスカンジナビアデザインが取り入れられた、いわゆる北欧デザイン的なスタイリッシュさを備えているのも魅力。
滑らかな曲面形状が耳にフィットし、心地よい装着感を実現したとしていて、見た目と装着感のよさを巧みに両立しているのも注目点。
カラーバリエーションは、ポルトガルのリスボンの街並みをイメージしたMidnight Black/Mint Green/Blush Pink/Vanilla Cream/Coral Peachの5色。
コンパクトサイズながら、単体で最長約9時間の連続再生が可能なバッテリー性能も特徴。
付属の充電ケースと併用すれば約27時間再生が可能。充電ポートにはUSB-Cポートを採用し、約1.5時間でフル充電できます。
音量や通話操作などはタッチコントロールにて可能で、Siriなど音声コントロールにも対応。
ドライバーのサイズは10.0mm。ハウジング形態は開放型。
Bluetoothバージョンは5.2に準拠し、コーデックはSBC/AACをサポートする。周波数帯域は20Hz – 20,000Hz、インピーダンスは32Ω±15%、感度は107.5dB±3。
付属品として、耳からの脱落を抑えるGo Fit Wing、専用充電ケーブル(USB-C)を同梱。
サウンドデザインは、音響エンジニアのAxel Grell氏が携わっているのも特筆点。Axel Grell氏はかのゼンハイザー(SENNHEISER)で HD 580 や HD 800といった名機を設計してきたという技術者。
今現在も、「Grell Audio」というメーカーから「grell TWS/1 earbuds」という革新的な内容を備えたアクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンを手掛けており、完全ワイヤレスイヤホン業界でも話題の人物です。
Grell氏は「LISBON」について「中・高音域のクリアな鳴りは維持しながら低音の力強さも感じられるように設計し、他のurbanista製品とは異なるサウンド」「良い意味で低価格を裏切るような、ユーザーの予想以上の性能を発揮する完全ワイヤレスイヤホン」とコメント。この価格の完全ワイヤレスイヤホンにこれだけの実績のあるエンジニアが語るにしては異例なほど熱がこもっています。
本機の成り立ちを見ると、よくあるデザイン志向のオーディオメーカーの廉価な完全ワイヤレスイヤホンとは到底思えません。
その背景として、完全ワイヤレスイヤホンにのめり込んでいるとしか思えない名エンジニアの存在があります。「LISBON」もこれだけの小型軽量で10mmの大口径ドライバーに開放型設計というだけで只ものではない雰囲気。
「grell TWS/1 earbuds」ともども、「LISBON」も完全ワイヤレスイヤホン業界で思いもかけない結果をもたらすかもしれません。
本機のレビューはまだ少ないものの、2chの完全ワイヤレスイヤホン専門板では、超小型の本体と、耳にすっぽり収まる装着性、開放型構造を活かしたしっかりした音質など、アピール通りの良好なパフォーマンスのようです。