Victor HA-FX100T 「犬のニッパー」が目立つTWSイヤホン!レビュー・感想情報も

Victorブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「HA-FX100T」

JVCから立て続けに完全ワイヤレスイヤホンが発売されています。11月19日には、なんと今月3台目となる「HA-FX100T」が発売。ちなみにこれまでの2台は、まず11月上旬にJVCではもっとも安価な完全ワイヤレスイヤホンとなる「HA-A7T」が税抜き約5千円、11月12日にはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しながら税抜き約1万円という、これまた安さが売りの「HA-A50T」でした。

JVC HA-A7T レビュー・感想情報は?
JVCのエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「HA-A7T」が2020年11月6日に税抜き実売約5千円で発売。大手メーカー品としてはこれまでで最安値級の定価の注目機。その内容と購入者などのレビュー・感想の情報をご紹介。

「HA-FX100T」はこれまでの2モデルとは異なり、あの「Victor」ブランドを冠する音質重視モデル。価格も税抜き約1.5万円と、11月発売の3モデルのなかでは最も高くなっています。

“Tuned by VICTOR STUDIO” 品質であることが大きな売り

「Victor」ブランドとして初の完全ワイヤレスイヤホンであり、プロのスタジオエンジニアが監修した “Tuned by VICTOR STUDIO” 品質であることが大きな売り。国内を代表する音楽スタジオであるビクタースタジオのエンジニアが音質を監修しています。

ビクタースタジオのエンジニアが音質を監修したモデルとしてはたとえば、モニターヘッドホンの「HA-MX100V」があります。このモデルはヘッドホンとしてはそれほど高額ではありませんが(税込み実売2万円程度)、非常に音質の良いモデルとして高く評価されています。「HA-MX100V」の実績を考えても「HA-FX100T」も期待できそうです

音質と小型筐体の両立も特徴

音質重視モデルではありますが、筐体を小型、片側4.5gの軽量にすることで快適な装着感を狙う設計なのも特徴。音質と装着感の両立をどれだけ実現できているのかも注目です。

たとえば具体的な工夫としてはドライバーユニットの背面に音響のための空間を設けることで、小型でありながらワイドレンジの音を実現したとしています。

Bluetooth 5.1に対応し、SBC/AAC/aptXコーデックをサポート。Qualcomm TrueWireless Stereo Plusによる左右独立伝送に対応するほか、Power Class 1や高性能LDSアンテナの採用によって安定したワイヤレス接続ができるとしています。

イヤホン単体で最大8時間再生でき、付属の充電ケースとの併用で最大28時間使用可能。10分の充電で約1時間の再生が可能な急速充電にも対応。

アクティブノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、外音取り込み機能を搭載。操作はタッチ式。マイクで外音を取り込み、会話をしやすくするというタッチ&トーク機能を備えており、通話やリモートワークなどでの需要にも対応できるよう配慮しています。

本体はIPX4防水。防水性はほどほどなので、雨や汗にまみれて使うよりも日常的なシーンで音質重視のリスニングに使うことを想定していると言えるでしょう。

イヤーピースも注目点

イヤーピースも注目。JVCが単品販売していて、評価も高い「スパイラルドットイヤーピース・EP FX9」を付属。それもS/MS/M/ML/Lの5サイズ同梱しているので、女性や耳の小さい方、大きい方を問わず、フィット感よく使えそうです。

このイヤーピースが付属するということは、完全ワイヤレスイヤホンにありがちな、汎用イヤーピースが使えない・使いにくいといったことがなく、幅広いイヤーピースを選択して、装着感や音質を追求する楽しみがあることも意味します。完全ワイヤレスイヤホンでのイヤーピースの選択幅の狭さが気になる人にも注目のモデルです。

なお、JVCは、完全ワイヤレスイヤホン用の単品イヤーピース「スパイラルドットSF(EP-FX11)」も同時発売。これは完全ワイヤレスイヤホンの汎用品でありますが、本機「HA-FX100T」に最適化した設計であることも謳っています。「スパイラルドットSF」も注目です。

「犬のニッパー」の刻印も大きな魅力

本機の大きな特徴は音質、であることは間違いありませんが、別な点もあります。それは、左右それぞれのハウジングの背面と、充電ケースの表面に、あの「ニッパー」が大きく刻印されています。Victorブランドの象徴として広く知られる犬のニッパーのデザインです。

購入者などのレビュー・感想の傾向

さて、販売初日から、購入者のレビューや感想がネット上に上がってきています。音質的にはどうやらフラット系でもモニター系でもないようで、低音が強めで、音も全体にくっきりしているようです。この点では自然なサウンドが評価されているヘッドホンの「HA-MX100V」とは異なるようです。

ただ、音の迫力や艶やかさといった音楽を楽しく聴かせる才覚に長けている印象で、このあたりは他社も含めて同価格帯では特筆できるようで、さすがビクタースタジオのエンジニアが音質を監修した効果が出ているようです

イヤーピースについては付属品自体のレベルが高いため、満足している声が大きく、メーカーが推奨している「スパイラルドットSF」への交換も好みで選べる印象です。汎用品が使えるメリットも大きいようです。

「犬のニッパー」の存在の大きさ

本機に関しては、音や使い勝手だけでなく、「犬のニッパー」が大きくあしらわれていることに価値を見出す人が多いのも目につきます。「ニッパー」が付いているだけで内容がどうでも買う、という人も本当にいるようです。Victorは他の大手オーディオブランドとは異なり、「ニッパー」という独自の財産を持っていることは小さくないように思えます。

それだけに「ニッパー」を大事に、しかしうまく使いながらオーディオブランドとしての生き残りを図って欲しいと思います。

オーディオブランドの多くも、現状での生き残りをかけて完全ワイヤレスイヤホンを出し続けることを余儀なくされている時代です。なかにはOEM品を適当に自社製品に仕立てているかのような意識の低い製品もあるようで、そのようなブランドの未来は暗いのではないかと、気になってしまいます。

そのなかでも本機はたしかにVictorならではの価値と存在感を示すことができる優秀機と言えそうです。

HA-FX100Tのレビュー・感想(ツイッター)

HA-FX100Tのレビュー・感想を参照(アマゾン)

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