元日恒例のウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート。
2021年の今回は、コロナウイルスの影響を受けて、史上初の無観客開催となりました。
経緯はともかく、まさに歴史的な出来事であり、テレビだけでなく、インターネットも普及した21世紀ならではのコンサートの形と言えるでしょう。
とはいえ、いわば緊急事態であることには変わりなく、このようないつもとは違った事態に対応できる指揮者としてというわけでもないでしょうが、今回、ウィーン・フィルとの縁が非常に深いリッカルド・ムーティが指揮者に選ばれていたのは良かったと言えるでしょう(2018年以来で通算6回目の指揮)。
例によって、日本国内ではNHK Eテレにおいて生放送されました。
見逃した人のために、YouTubeに海外での放送がアップされていますので、ご紹介しておきます。
なお、これも例年どおりですが、コンサートの録音はすぐにCDや配信用に編集され、1月中には早くもCD発売、デジタル配信(24bit/96kHz ハイレゾ)、さらにはブルーレイが発売されます。ヨーロッパではなんと1月8日が発売日だそうです。
国内での発売はデジタル配信が1月8日、CDが1月27日、ブルーレイが2月17日の予定。
演奏曲目
フランツ・フォン・スッペ 〈ファティニッツァ行進曲〉
ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ〈音波〉op.148
ヨハン・シュトラウス2世 〈ニコ殿下のポルカ〉op.228
ヨーゼフ・シュトラウス ポルカ・シュネル〈憂いもなく〉op.271
カール・ツェラー ワルツ〈坑夫ランプ〉
カール・ミレッカー ギャロップ〈贅沢三昧〉
― 休 憩 ―
フランツ・フォン・スッペ 歌付き喜劇《詩人と農夫》序曲
カール・コムザーク2世 ワルツ〈バーデン娘〉op.257
ヨーゼフ・シュトラウス 〈マルゲリータ・ポルカ〉op.244
ヨハン・シュトラウス1世 〈ヴェネツィア人のギャロップ〉op.74
ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ〈春の声〉op.410
ヨハン・シュトラウス2世 ポルカ・フランセーズ〈クラップフェンの森で〉op.336
ヨハン・シュトラウス2世 〈新メロディー・カドリーユ〉op.254
ヨハン・シュトラウス2世 〈皇帝円舞曲〉op.437
ヨハン・シュトラウス2世 シュネル・ポルカ〈恋と踊りに夢中〉op.393
― アンコール ―
ヨハン・シュトラウス2世 〈狂乱のポルカ〉op.260
ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ〈美しく青きドナウ〉op.314
ヨハン・シュトラウス1世 〈ラデツキー行進曲〉op.228
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2021
指 揮 リッカルド・ムーティ
演 奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
会 場 ウィーン楽友協会大ホール
開 演 2021年1月1日11時15分(現地時間=日本時間19時15分)