YAMAHA TW-E3B 発売! TW-E3Aとの比較・違い、レビュー・感想情報も

ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンエントリー機「TW-E3B」

ヤマハは完全ワイヤレスイヤホンのエントリークラス機「TW-E3B」を11月28日に発売しました。オープン価格で税込み実売価格は1万円程度。

4月に発売された「TW-E3A」(現在の税込み実売約8,000円程度)を改善した後継機的なモデル。

ヤマハの独自技術「リスニングケア」を引き続き搭載しつつ、より幅広いユーザーに使いやすいモデルを目指して再設計されました。

従来機「TW-E3B」と「TW-E3A」を比較しての違い

「TW-E3B」と「TW-E3A」を比較しての違いはまず筐体サイズ。ハウジングサイズは、従来に比べて体積比25%コンパクト化。 これにより、従来よりも耳に装着した時に目立たないことに加え、耳の小さい人や女性でも使いやすいイヤホンとなっています。

さらに、耳に触れる部分に滑りにくい塗装を施すことで、フィット性も向上。よりしっかりと装着できるうえ、長時間使用時の疲労も感じにくいように配慮されています。イヤホン本体の質量は5g。

物理式の操作ボタンも構造を見直し、使いやすさを向上したとしています。

Bluetoothのバージョンは同じ5.0ですが、送信出力はClass2からClass1へと変更。通信最大距離が広くなりました。

次に、付属充電ケースでの充電状況の確認がより詳しくできるように。充電ケースのインジケーターが従来の1つから一気に4つに増やされ、バッテリー残量をより細かくチェックできるようになりました

カラーバリエーションはこれまで4色だったところ、6色に増加。シックなモノトーン系のブラック/グレーと、トレンドカラーであるスモーキーブルー/スモーキーピンク/スモーキーグリーン/バイオレットラベンダーをラインナップ。この点でも従来よりも女性ユーザーを意識した変更と言えそうです。

上記の違い以外は基本的に「TW-E3B」は「TW-E3A」の内容を踏襲

上記の違い以外は基本的に「TW-E3B」は「TW-E3A」の内容を踏襲しているようです。

イヤホンの要となるドライバーには小型の6mm径ドライバーを搭載。量感がしっかり感じられる低域再生と一音一音がクリアに聴こえる高域再生を両立したとしています。おそらくこのドライバーは「TW-E3A」と同じものですが、「TW-E3B」では筐体が小型化し、容積も小さくなっているので、音質的には再設計というか再チューニングが行われているはずです。

スピーカーと同じで、ユニットが同じでも筐体(エンクロージャー)の形状や容積、素材によって音が大きく変わるのがオーディオですので、両機の音がどれだけ似ているのか、どれだけ違うのかは注目されます。イヤホン本体はIPX5相当の生活防水性能も備えています。

対応コーデックはSBC/AAC/aptX。これは搭載SoCチップが引き続きクアルコムQCC3026であることによります。接続した端末から左右のイヤホン両方に独立した音声を届けるクアルコムの技術「Qualcomm TrueWireless Stereo Plus」に対応しているのもQCC3026搭載機に共通した機能です。

「TW-E3B」の最大の特徴が「リスニングケア」機能

「TW-E3A」同様、「TW-E3B」の最大の特徴が、独自開発の「リスニングケア」機能の搭載。

「リスニングケア」は、要はイヤホンでのリスニングで起こりがちな音量の上げすぎによる耳へのダメージを防ごうという機能

人間は音量が小さいと低音と高音が聴き取りづらいという特性がありますが、この性質を考慮して音質を補正することで、音量を上げ過ぎなくとも再生音が良く聴こえるようにするのがその仕組みです。

一言で説明するのは簡単ですが、ボリュームによって、補正すべき音域バランスは異なるなど、いろいろと難しいパラメーターが存在するようで、アイデアとしてはあってもなかなか実現させるのは難しい内容のようです。また、再生音が音楽的に高音質に聴こえるように調整するのは、単に音域バランスを調整するのとはまた違う難しさもあるようです。

そこはオーディオ機器開発だけでなく、世界的な楽器メーカーであり、また、音楽制作用の業務用機器も長年にわたり多数手がけてきているといった、「音」と「音楽」に対する膨大な知見とノウハウを持つヤマハだからこそできた、という面があるようです。

なお、専用アプリ「Headphones Controller」も用意。「リスニングケア」やオートパワーオフの設定なども可能です。アプリにはファームウェアアップデート機能にも対応しています。

「TW-E3B」の感想・レビュー、評判の傾向

さて、「TW-E3A」は発売以来好評で、一時は大手メーカー製の1万円以下程度の完全ワイヤレスイヤホンの定番機になっていました。価格を考えると非常によく練られた音質に定評があり、「リスニングケア」の効果も評判がよく、ヤマハの狙いは当たったようです(ただ、ヤマハは本機より上位のモデルではそれほど評判になっていないのは残念です)。

そして「TW-E3B」です。価格、内容、ネームバリュー的にも幅広いユーザーが購入するであろう製品に位置づけられるだけに、発売直後から購入者や試聴者の感想やレビューがネット上にいろいろと上がってきています。

ツイッターや2chあたりから見てみると、音は価格からすると優秀というのは「TW-E3A」同様のようです。

「TW-E3B」の音質、使い勝手は?

音質傾向としてはバランスのよい端正な方向性で、いわゆる低音強調型でもドンシャリでもないようです。音量によらず音域バランスを整えるという基本姿勢があるためでしょうか。自然でオーソドックスなサウンドのようです。綺麗な音という人もいます。一方ではやや薄味で迫力は控えめという声も。面白いのは、あたかもハイブリッド型イヤホンのようなサウンド、という論評です。高音のクリアさをベースに、上品なくらいの音の品格といったところが個性でしょうか。

使い勝手としては物理ボタンはタッチ式よりも誤操作を起こしにくいということから評価する向きもあります。一方、本機の曲送りが物理ボタンで長押し2秒という仕様を、使いにくいとして酷評する人もいました。曲送りを多用して音楽を聴く人は要注意かもしれません。

「TW-E3B」の比較対象の競合機など

本機の比較対象としてはあまり前作の「TW-E3A」という感じではなく、同時期に発売されたJVCの1万円から1.5万円程度の競合機のようです。

具体的には本機と同価格程度の「HA-A50T」、1.5万円の「HA-FX100T」があります。このうち「HA-A50T」はこの価格にしてアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていることもあり、純粋な再生音質としては「TW-E3B」が上回るようですが、騒音低減効果も欲しい人には悩ましいところです。

「TW-E3B」と「HA-FX100T」は同じ再生専用モデルで価格が違いますから、普通は「HA-FX100T」の勝ちでしょうが、聴く音楽や好みによっては「TW-E3B」が健闘しているというイメージのようです。

「TW-E3B」は予算1万円で、国内大手メーカー製の音質重視タイプの完全ワイヤレスイヤホンを求める方に適している印象です。屋外で音楽を聴く時間が長く、音量を上げ過ぎやすいことや、長時間聴取での耳へのダメージが気になる方には特に適しているでしょう(完全ワイヤレスイヤホン+YAMAHA)。

「TW-E3B」のレビュー・感想(ツイッター)

「TW-E3B」のレビュー・感想(2chまとめ)

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「TW-E3B」のレビュー・感想を参照(アマゾン)

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