ヤマハは、同社完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「TW-E5B」を2022年3月25日に発売しました。オープン価格で税込16,500円前後での実売が想定されます。本体カラーはブラック/グレー/ブルー/ブラウンの4色展開。
音楽リスニングはもちろん、動画視聴やゲーム、仕事での通話など、幅広い用途を1台でカバーし、“日々の様々な音生活を鮮やかにする”をコンセプトにしたモデル。
ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンというと、2020年に発売した従来モデル「TW-E5A」および「TW-E7A」が、バッテリー充電不具合などの発生により回収/販売終了対応となったという残念な事態がありました。ヤマハではこのことについての反省を踏まえ、「TW-E5B」では入念なフィールドテストを実施。万全の品質を確保したとしています。
また、ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンは従来から聴覚をいたわりつつ音楽を楽しめる「リスニングケア」機能といった独自性を備えており、今回も搭載しています。
聴覚をいたわるという独自の機能「リスニングケア」を搭載するのが「TW-E5B」最大の特徴。人間の耳は小さな音を聞き取る際、低音域と高音域が実際より不足していると感じてしまう特性(フレッチャー・マンソンの等ラウンドネス曲線で表されます)があり、イヤホン聴取時においてつい音量を上げすぎてしまいがち。
そこで、リスニングケア機能は、音声を一定以下の音量で再生する場合に、低音域/高音域を自然に感じられるバランスとなるよう補正。必要以上の音量アップを防止することで、聴覚への負担の軽減を図っています。
いわゆるラウドネス機能の一種でしょうが、ヤマハ以外のメーカーがこのような機能を採用していないことから、イヤホンでこのような機能を実装するにはかなりの難しさがあると推測されます。どうやら、ヤマハがアコースティック楽器の制作から音楽制作用の各種ツールまでを幅広く手掛けていることから得られた膨大な知見が大きく関与しているらしく、世界的に見てもヤマハくらいにしかできない優れた技術のようです。
ドライバーユニットは7mmのダイナミック型を1基搭載。ドライバーの音が鼓膜に対してストレートに届くよう配置することで、特に高音域の伝達能力を高めているとしています。
筐体内部は、不要な振動や反響の原因となる突起物をなるべく減らし、ドライバー背面側に設けた通気孔で筐体内の圧力をコントロールするなど、空気の流れの最適化に焦点を当てて設計。これにより筐体内の空気を最大限に活用し、立体感と厚みのある低域を実現したとしています。
“アーティストの意図する表現や、作品に込められた想いをありのままに再現すること”を目指した、“TRUE SOUND”をコンセプトに音質をチューニングしているとしています。
装着面では、耳の「対珠」と呼ばれる部位にフィットするようくぼみをつけた筐体デザインを採用。また、耳側を楕円形状とすることで、装着時にイヤホンを回転させてフィット感の調整が可能としています。イヤーピースは4サイズ(XS/S/M/L)が付属。
Bluetoothチップはクアルコム製を採用しており、コーデックはSBC/AAC/aptX Adaptiveをサポート。最大24bit/48kHzに対応するaptX Adaptiveに対応することで、ヤマハとしてははじめてのハイレゾ伝送対応完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
音切れなどがしにくい左右独立伝送方式のTrueWireless Mirroringにも対応。動画やゲームなどで発生する音と映像のズレ(遅延)を抑えるゲーミングモードも搭載。
周囲の音をマイクを通して取り込むアンビエントサウンド(外音取り込み)に対応。イヤホン右側には2つ、左側には1つの物理ボタンを搭載し、音量調整から音楽再生/停止、早送り/早戻しなどの一通りの動作をイヤホンから行うことが可能。
通話機能においては、通話音声の雑音を低減するクアルコムcVc機能を採用することに加え、マイクと外部をつなぐ音導管に共振の少ないシリコン素材を用いる工夫によって、よりクリアな集音を実現したとしています。
連続再生時間は、イヤホン単体で約8.5時間、ケースでの充電を含め約30時間。本体はIPX5相当の防水に対応。
専用アプリ「Headphone Control」が用意され、バッテリー残量などの状態確認や各種機能のオン/オフ、イコライザー設定などが可能。中でもイコライザーは、パラメーターを大きく変化させた場合でも全体的な音のバランスが破綻しないようこだわって設計しているとのことで、「リスニングケア」機能と合わせてこれもヤマハならではの技術が背景にあると思われる注目の機能です。なお、イコライザー設定は一種だけで複数は保存出来ません。
堀口英剛 / ?????????@infoNumber333 ヤマハから発売された最新の完全ワイヤレスイヤホン「TW-E5B」を一足先にレビューしてみました!
数世代のブラッシュアップを経てついに良い一台に仕上がったと思います。
1万円台で聴ける音の中では間違いなくトップクラスですね…!… https://t.co/dmkq98BQfr
エリーナ@イヤホンヘッドホン専門店 e☆イヤホン大阪日本橋本店@eear_erina 3月25日発売
YAMAHA TW-E5B
https://t.co/CIpmC1ViTwこれぞピアノを鳴らすためのイヤホン?✨
本当に繊細でピアノとバイオリンの強弱の表現にぴったりです
これで久石譲の人生のメリーゴーランドを… https://t.co/UnM5Cdw3Fs
YAMAHA TW-E5Bを軽く使ってみた感想
リスニングケアはつけたままのほうがEQが反映されやすい感あるし、低音がしっかり聞こえる
アンビエントつけてても全然違和感無い
ゲーミングモードはなぜか知らんがつけると接続が不安定になる なんでや
って感じかな
【#eイヤ秋葉原店】
#YAMAHA TW-E5B が本日より発売です。
素直な音がとても良いです。
試聴機ご用意してお待ちしております。WEBページはこちらからどうぞ。
https://t.co/wQXqBUFOb2 https://t.co/mregFayBtu
本日発売 ヤマハのイヤホンTW-E5B 買っちゃいました❢
マイキくんが動画で紹介してたやつ!! グレーを
外箱もガイドもほぼ外国語表記?
ユーザーガイドのQRコードはあるけど
こーゆーのうとい私に使えるのか?!
四苦八苦しそう?… https://t.co/mSc2a66J7R
本日発売の「ヤマハ TW-E5B」をレビュー しました。
前作のTW-E5Aの完成度があまり良くなかったのが印象に残ってますが、今作はデザインも一新してこだわりを感じます。
ヤマハらしい躍動感のある音質と、リスニングケアで音量… https://t.co/OuD5av9yuO
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「TW-E5A」および「TW-E7A」の失敗により、ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンは製品として大丈夫なのか、というマイナスの地点からの再スタートとなり、「TW-E5B」の出だしも厳しいかと思いきや、これまでの失敗を吹き飛ばすような高音質ぶりが際立っているようです。
どうやら、ヤマハのオーディオ機器に共通のヤマハビューティーとも言われるような、中高音の繊細でクリアな再現性を軸にした美音調で、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては出色の高音質と言えるようです。ヤマハらしくアコースティック楽器、ことにピアノや管楽器などの再現性がとくに高いようで、価格帯に関わらず再生が難しい、クラシック音楽系にも対応できる稀有なモデルのようです。
「リスニングケア」と全体的な音のバランスが破綻しないようこだわっているというイコライザー機能も上々の性能のようで、他社製品との差別化にも成功しているようです。小音量再生にこだわっているだけあり、小音量時のボリューム調整が細かくできる、ホワイトノイズも感じにくいというのもポイントでしょう。
一方、本体のサイズは大きめ、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載していないこと、ANCがないにも関わらず、遮音性(パッシブノイズキャンセレーション)はそれほど高くないといった感想も見られます。「TW-E7A」ではANCを付けたものの、あまり性能が良くなかったこともあり、今回はまず、ANCなしの高音質機という形態で様子を見たのでしょう。なお、装着感自体は良好なようです。
本体の見た目の質感はそれほど高級感はなく、モノとしての魅力よりも実用品としてのイヤホンという方向性が強いようでもあります。業務用モニターヘッドホンの見た目が素っ気ないのにも通じるでしょうか。
総じて、音楽再生用にかなり特化した実力機という印象。音質重視の完全ワイヤレスイヤホン、ハイレゾ対応ということを考えると、現時点で実売1.5万円程度は高くはないと思います。
もっと高額な、他社の音質志向のモデルとの違いはおそらく、聴感上のワイドレンジ感と思われます。音を楽しみたいならオーディオ的なワイドレンジを追求する方向がある一方、音楽鑑賞を楽しみたいなら、むやみなワイドレンジ性よりも中域を中心にした表現力を高めることが大事ということかもしれません。もちろん、この予算のなかで音作りをするならという制約や妥協が背景にあるわけですが、これをうまく方向づけて巧みに“TRUE SOUND”とヤマハが呼ぶサウンドにまとめているということでしょう。
できるだけ予算を抑えつつ、高音質な完全ワイヤレスイヤホンを大手メーカー品から探したい方はチェックしてみると良いのではないでしょうか。