トップウイングサイバーサウンドグループは、iFi Audioブランドの新しいヘッドホンアンプ「ZEN CAN Signature HFM」を発売します。価格は41,800円。
アンプ単品の発売に加え、USB DAC「ZEN DAC Signature V2」と4.4mmバランスケーブル「4.4 to 4.4 cable」をバンドルしたセットモデル「ZEN Signature Set HFM」も発売。価格は83,600円。
「ZEN CAN Signature 6XX」(’21年8月中旬発売)と基本的な性能、設計は同一で、ActiveEQと呼ばれるイコライザー回路の特性のみが違い。単品価格、およびセット販売内容と価格も同一(「ZEN Signature Set 6XX」)
「ZEN CAN Signature 6XX」にはSennheiser製ヘッドホンに最適化されたイコライザー回路を搭載。
一方、「ZEN CAN Signature HFM」は、HiFiMAN製ヘッドホンに特性をあわせたイコライザー回路を搭載しています。
・Excellent:Sundara、HE-4XX、HE-400S、Edition X、HE-5、HE-5 LE、HE-400i 2020、HE-400se
・Very good:Ananda、HE-400i、HE-500、HE-560、HE-1000 V1、Edition X V2、HE-6、Arya、HE-5XX
・Good:HE-300、Deva、HE-5 SE、HE-6se、HE-1000SE、HE-35X
・Fair:HE-300 V2
HiFiMANを選定した理由として、同社は「Sennheiserの次に全世界的に要望が多かった」ため、としています。iFi Audioはイギリスのメーカーですし、ゼンハイザーともとくに利害関係があるわけではなく、ヘッドホンアンプ向けの需要が高いメーカーであるからという理由で「ZEN CAN Signature 6XX」を開発しています。その流れから見ても、本当にHiFiMANの需要が高いということなのでしょう。
HiFiMANのヘッドホンは最近ではとくに低価格帯(1万円台のHE-400seや4万円台のDEVA)のモデルのコスパの高さが一部でかなり評価されていますし、以前から幅広い価格帯で本質的な高音質ヘッドホンとして評価されています。
しかし、日本ではメジャーなメーカーになっているとは思えず、あくまでコアなヘッドホン愛好家向けのメーカーに留まっている印象でした。
どうやら、世界的に見るとHiFiMANのヘッドホンは日本での立ち位置以上に地位を高めていたようです。日本の場合は、国内にSTAXやFOSTEXがあることも関係しているのでしょうか?
以下の内容や仕様は「ZEN CAN Signature HFM」「ZEN CAN Signature 6XX」で共通です。
外形寸法は158×117×35mm、重量は550g。電源としてiPower II 5Vを付属。
音声出力端子は6.3mm標準アンバランスと4.4mmバランス×2(ヘッドホン/ライン)を搭載。入力端子はRCAと3.5mmステレオミニ、4.4mmバランス。
再生周波数帯域は10Hz~20kHz(-3dB)、消費電力は最大12W。
ヘッドホンアンプ部は、上位機のPro iCANに搭載したデュアルモノ・トゥルー・ディファレンシャル・バランス、ディスクリートAクラス回路を踏襲。
ActiveEQ機能のほか、自然なサウンドステージを実現するXSpaceを搭載。