ZARDのハイレゾ音源の配信が2月10日より開始
大物歌手のストリーミング解禁やハイレゾ音源配信が続いていますが、今度は、ZARDのハイレゾ音源の配信が2月10日より開始されます。取り扱いはハイレゾ配信サイトのmora、e-onkyo musicなど。
今回ハイレゾ音源で配信されるのは、2016年に発売されたベストアルバム『ZARD Forever Best ~25th Anniversary~ 』。
1stシングルの「Good-bye My Loneliness」のほか、初めてオリコン1位を獲得した「負けないで」、ポカリスエットCMソングに起用された「揺れる想い」など、有名な代表曲を収録。全52曲のボリュームです。
https://www.e-onkyo.com/music/album/jbcj9055/
フォーマットは24bit/96kHzのFLAC
フォーマットは24bit/96kHzのFLACで、まとめ買いは税込5,000円、単曲は523円で配信されます。
マスタリングエンジニアは、ZARDデビュー時からのレコーディングエンジニアであるバードマンマスタリングの島田勝弘氏。
残念ながら早世してしまった坂井泉水ですが、日本の歌謡界に大きな足跡を残しました。あたらめてハイレゾの高音質で唯一無二の歌声と表現力を堪能したいところです。彼女自身の作詞の世界も噛みしめながら。
今回の録音の多くは、いわゆるアップコンバートになるのでしょうか?
ところで、彼女がもっとも活躍していた1990年代初頭は、録音はデジタルですが、フォーマットは16bit/44.1kHzだったのではないでしょうか。一部では20bit録音は始まっていましたが、それでもハイサンプリングではなかったはず。クラシックレーベルならいざ知らず、ビーイングはそれほどハイスペックな録音をしているとも思えませんし。
となると、今回の録音の多くは、いわゆるアップコンバートになるのでしょうか。そのあたりの詳細も知りたいところです。
2010年代の新リマスタリング
どうも2016年の『ZARD Forever Best ~25th Anniversary~ 』CD発売時までにオリジナルとは異なる新リマスタリングが行われており、現代的なハイクオリティー化はすでに行われたようです。今回は2016年のベスト盤を作成する時に、制作側でハイレゾで処理した音源が一般に発売される、というイメージのようです。
2010年代の新リマスタリングには賛否があるようで、おそらく、発売当時のイメージと異なる音になっていることで、当時を過ごしたリスナーの記憶にある時代性の感覚が損なわれるという難しい問題があるのではないでしょうか。これは単にワイレンジ化したり、音の情報量を上げることでは解決できないのかもしれません。
活躍当時の音源をリアルタイムで聴いたことがある往年の歌手のハイレゾ音源やリマスタリング音源を聴くことは、得るものばかりではなく、失うものもある覚悟を持って聴くべきかもしれません。
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