イヤホンが巨大化したデザインの「イヤホンモチーフスピーカー」
エレコムは4月1日より、イヤホンが巨大化したデザインのスピーカー「イヤホンモチーフスピーカー」と、テトラポッドをモチーフにしたBluetoothスピーカー「TETRAPOD SPEAKER」をMakuakeにてクラウドファンディング開始しました。
どちらも見た目が最大級の特徴と言える個性派スピーカー。4月1日に発表されましたが、エイプリルフールではないと断りがあります。
終了日は6月29日で、目標金額の達成に関わらず購入可能なAll in型。
「イヤホンモチーフスピーカー」の価格は20個限定のスーパー超早割が9,900円(以下税込)、50個限定の超早割が13,800円、200個限定の早割が15,800円、300個限定の特価が17,800円、通常が19,800円。
「TETRAPOD SPEAKER」の価格は20個限定のスーパー超早割が6,900円(以下税込)、50個限定の超早割が7,900円、200個限定の早割が8,900円、300個限定の特価が9,400円、通常が9,800円。
「イヤホンモチーフスピーカー」は同社イヤホン「EHP-CH2010」を巨大化
このうち、「イヤホンモチーフスピーカー」は同社イヤホン「EHP-CH2010」をモチーフにしたデザイン。ハイコスパなハイレゾ対応イヤホンとして人気のあった「EHP-CH2000」の後継モデルで、ゴールドのアクセントを持ったデザインも特徴的。
サイズはEHP-CH2010のちょうど6倍。「本格的なオーディオスピーカとして再現することを目標とし、」開発に3年がかかったという労作であることを強調。一方で、「開発担当者に拝み倒して無理を言い、他の商品開発で忙しい中を縫って試作を繰り返し」実現できたとしているので、少し冗談的な要素も入った話のようです。
形態としてはアナログ入力専用のアクティブスピーカー。当然、左右ユニット分離タイプで、PC脇に置くスピーカーに最適なタイプです。
ドライバーはφ52mmのフルレンジを採用し、パッシブラジエーターも搭載。内蔵アンプの出力は4.2W。
電源コネクターにUSB Type-C、入力端子にφ3.5mmステレオミニプラグを採用。
外形寸法は120W×90H×100Dmm(スピーカー)/47W×37H×307Dmm(メインユニット)で、質量は約980g。スタンドが付属。
電源コネクターにUSB Type-Cであることからも、PCからの電源供給を前提にしたスピーカーと言えそうです。音質的にはPCから電源を供給するよりは、モバイルバッテリーから供給したほうがよいと思います。
「TETRAPOD SPEAKER」は精巧なテトラポッドのミニチュア
「TETRAPOD SPEAKER」はBluetooth入力専用のワイヤレススピーカー。こちらも開発は3年がかり。「通常の業務以外の時間でコツコツと」という開発経緯も「イヤホンモチーフスピーカー」同様です。
本体にはレザープリント塗装を施すことで、表面に独特な凹凸を生み出し、石のようにさらさらとした質感をもたせたとしていて、テトラポッドのミニチュアとしての質感やリアリティーを追求しています。
高剛性グラスファイバーを使用したというφ45mmのフルレンジスピーカーを搭載。φ31mmトゥイーターとパッシブラジエーターも備え、サウンドが360度に広がる設計を採用。外形寸法は約160W×140H×160Dmmで、質量は約320g。USB Type-Cを備え、約2時間の再生が可能。コーデックはSBCに対応。
見た目の面白さを楽しむのが基本ながらも侮れない実力かも?
どちらも、音質重視やコスパ重視で買うものではないでしょう。基本的に見た目の面白さを楽しむホビー的なスピーカー。
ただ、エレコムはもともと、「高音質な」イヤホンやヘッドホンは全く期待されていなかったブランドながら、「意外にいい音」というキャッチフレーズのもと、大手メーカー出身のエンジニアを招聘することによって、イヤホン、ヘッドホンのどちらにおいても、大手メーカーと肩を並べられると評されるほどの高音質モデルを次々に送り出してきた実績があります。
「イヤホンモチーフスピーカー」のベースモデルのさらに先代である「EHP-CH2000」はその代表格で、発売後数年を経た現在でも売れているようです。現在でも実売3,000円程度で国内メーカー製のハイレゾ対応イヤホンということではトップクラスの実力を備えているとも思います。
また、エレコムのイヤホンやヘッドホンの高評価の陰には、定価と大幅に乖離した実売価格の安さもありました。とくに、販売末期のころにはいわゆる投げ売り的な安売りが繰り返され、この価格なら買ってみようという需要が少なくなかったように思います。私自身もこの安売りでエレコムのイヤホンやUSB-DACを購入したことがあります。
アクティブスピーカーにおいても、いくつかのハイレゾ対応の高品位モデルで投げ売りがありました。
そう考えると、この2つのスピーカーも、音質的にはまずまず期待はできそうです。そのうえで、通常販売され、実売価格が安くなれば多くの人が買う可能性があります。
今後のエレコムのオーディオ製品にも期待!
エレコムのイヤホン、ヘッドホン、スピーカーは、投げ売りをいくつものモデルで繰り返しており、さすがに商売的にまずいと思ったのか、最近は新モデルの発売が減っているように思っていました。あるいは、本格的な音質追求モデルからは完全に手を引くのかとさえ感じていました(PC周辺機器の大メーカーですから、汎用品のイヤホンやヘッドセットのほうは続けるでしょうが)。
しかし、今回、このように遊び心のあるスピーカーを2つも出してくれるので、今後のエレコムのポータブルオーディオ製品にも期待ができるのかと少しほっとしました。ただ、コロナウイルスの問題が出てきたので、事態は流動的でしょうが(アクティブスピーカー+ELECOM)。
※いかにもエイプリルフール的な内容ですが、本当にクラウドファンディングは行われますのでご安心ください?
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