SONY VPL-XW7000とVPL-XW5000 4Kプロジェクター2022年モデル
ソニーは、ホームシアター向け4Kプロジェクターの新製品として、ネイティブ4Kデバイス×レーザー光源で業界最小サイズとなる「VPL-XW5000」と、明るさ3,200ルーメンの「VPL-XW7000」を2022年8月27日に発売。どちらもオープン価格で、税込みの実売価格は「VPL-XW7000」が187万円前後。「VPL-XW5000」が88万円前後、本体カラーはブラックで、XW5000のみホワイトも用意。
「VPL-XW7000」は「VPL-VW775」(2022年で生産終了)の後継。また、上位クラスの「VPL-VW875」(2021年で生産終了)も本機に統合されます。
「VPL-XW5000」は「VPL-VW575」の後継機。
「VPL-XW7000」と「VPL-XW5000」に共通する内容
いずれも0.61型3,840×2,160ドットの4K SXRDパネルと、レーザー光源を搭載した4Kプロジェクター
いずれも0.61型3,840×2,160ドットの4K SXRDパネルと、レーザー光源(Z-Phosphor)を搭載した4Kプロジェクター。
ともに、ソニー独自のネイティブ4K液晶デバイス「4K SXRD」を搭載。’22年モデルでは、従来とは異なるSXRDパネルを新開発し、サイズは0.74型から0.61型へ、解像度は4,096×2,160ドット(21:9)から3,840×2,160ドット(16:9)へ小型化
光源は、両機種とも青色レーザーと蛍光体を組み合わせたシステム「Z-Phosphor」を採用。約20,000時間の長時間使用が可能。
「X1 Ultimate for projector」を民生用プロジェクターに初搭載
同社薄型テレビ・ブラビアに搭載する映像プロセッサをカスタマイズした「X1 Ultimate for projector」(以下X1)を、民生用プロジェクターに初搭載。
「オブジェクト型超解像」「デュアルデータベース分析」「オブジェクト型HDRリマスター」「ダイナミックHDRエンハンサー」といったブラビアの「X1」プロセッサーに準じた高画質化回路に加え、デジタル処理でレンズの収差を最適化する「デジタルフォーカスオプティマイザー」などの各種映像処理を行い、4K映像の高品位な映写を質感、色、コントラスト、リアリズムに優れた高精細かつ高ダイナミックレンジの画像として実現します。
色再現については「トリルミナスプロ」を搭載。高輝度、高精細な表現に加え、多彩な色再現も獲得。
IMAX Enhancedをサポート。動画配信サービス「Disney+」などで提供しているIMAX Enhancedコンテンツと組み合わせると、一部シーンを拡大アスペクト比で楽しむことができます。
HDMI入出力と対応フォーマット
HDMI入力は2系統で、4,096×2,160/24p/30p/60p、3,840×2,160/24/30/60p、1,920×1,080/24/60/120pなどの各種信号をサポート。4K120p入力は非対応。HDMI以外では、トリガー、RS-232C、LAN、IR IN、USB端子を搭載。XW7000のみ、3D SYNC出力を備えています。
「VPL-XW7000」と「VPL-XW5000」を比較しての違い
レンズの違い
「VPL-XW7000」のレンズは2.14倍ズームACFレンズ(電動)。画面全体で高品位な映像を楽しめるとしています。70mmの非球面フロントレンズがフォーカスエリアを広げ、隅から隅まで鮮明な画像を映し出せます。ズーム/シフト/F値は、約2.1倍/垂直85%・水平36%/F2.5~F3.24。
投写サイズが60~300型。120型時の投写距離は3.56~7.77m。
「VPL-XW5000」のレンズが1.6倍ズームレンズ(手動)。ズーム/シフト/F値は1.6倍/垂直71%・水平25%/F2.5~F2.99。
投写サイズが40~300型。ズームやフォーカス調整は手動となっています。120型時の投写距離は3.61~5.76m、
なお、どちらもアイリス機構は搭載していません。
明るさの違い
上位のXW7000は、明るさ3,200lmの高輝度性能により、150型のスクリーン(ゲイン1.2)でもスクリーン輝度200nitを達成。XW7000は最高クラスの映画館を超える輝度をホームシアターで実現しているとしています。明るめの環境でプロジェクターを使う場合にも活躍できるハイスペックです。
XW5000が2,000lm。
「VPL-XW7000」のみ「ライブカラエンハンサー」を搭載
「VPL-XW7000」のみ「ライブカラエンハンサー」を搭載。肌の色を保ちながら、色域の特定の部分を拡大してHDR効果を強調し、明るい環境下であっても鮮やかでリアルな色を楽しめる機能です。
3Dへの対応
XW5000は3D非対応、XW7000は3Dシンクロエミッタが別売。
「VPL-XW7000」は別売り品の追加で3D対応できますが、「VPL-X5000」は3Dには対応できないということです。
サイズ・重量・カラバリの違い
「VPL-XW5000」の本体サイズは460(幅)×200(高さ)×472(奥行)mm(突起部含まず)、重量は約13kg。
「VPL-XW7000」の本体サイズは460(幅)×210(高さ)×517(奥行)mm(レンズ、突起部含まず)、重量は約14kg。
「VPL-XW5000」はネイティブ4Kデバイス×レーザー光源で業界最小サイズを謳っています。本体カラーはブラックをラインナップし、XW5000のみホワイトも用意。
両モデルとも全面吸気、後面排気。熱い排気による陽炎現象が起きることはありません。なお、設置の際には背面の壁から50mm以上離すよう推奨されています。
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