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水月雨 (MOONDROP) 啓明星 – VENUS レビュー・音質情報

ヘッドホン

水月雨 (MOONDROP) 啓明星 – VENUS 平面磁界型ヘッドホン

水月雨(MOONDROP) ブランドは開放型ヘッドホンで平面磁界型ドライバー採用の「啓明星-VENUS」を2022年12月下旬に発売。オープン価格で税込みの実売価格は95,000円前後。

同時発売のダイナミック型開放型モデルの下位機「空鳴-VOID」(30,400円前後)とともに、水月雨ブランド初のヘッドホン。

ブランド第1号のヘッドホンながら、独自技術満載の意欲作。

直径100mmで厚さわずか2μmの薄いサブナノメートル振動板を採用

サブナノメートルと称する振動板は直径100mmで厚さわずか2μmの薄い設計であり、振動板のプリント回路には厚さ1μmの純銀を使用。振動板の大きな面積により、ダイナミクスが高まり、薄い振動板は豊富なディテールをもたらすとしています。また、純銀プリント回路により低い熱損失を実現。振動板の振動領域全体にプリント回路を配置し、他の配線は振動板固定部品の下に隠されているため、振動板が均一に振動し、入力信号に忠実な動作が可能。

「N52グリッドマグネットアレイ」の搭載も特徴

18+18の合計36個の高残留磁束密度N52ネオジムマグネットから構成されている「N52グリッドマグネットアレイ」の搭載も特徴。マグネットアレイはFEA有限要素法シミュレーションにより最適化され、振動板と平行な均一な磁場分布を実現し、分割振動や非線形振動を低減。これも入力信号に忠実な高音質再生に寄与します。

ドライバー・ハウジングは全アルミニウム合金CNCで作られた一体化構造

ドライバー・ハウジングは全アルミニウム合金CNCで作られた一体化構造(特許取得済み)もポイント。大きなサイズの振動板を搭載と軽量化を可能にしています。重量を減らしつつ剛性も確保。振動板の交換も可能で、メンテナンス性にも優れています。

複合式高周波導波構造も採用。位相干渉を減らして磁気回路の体積や能率への悪影響を回避できるとしています。

調整機能付きヘッドバンドを採用。伸縮性のあるストラップと革製のヘッドバンドにより、快適な装着を実現しています。

周波数帯域は6Hz~80kHzで、インピーダンスは18Ω±15%。感度は100dB。重量は580g近く

3.5mmケーブル、4.4mmバランスケーブル、6.3mm変換プラグが付属。4.4mmバランスケーブルは、392本の6N OCCケーブルと銀メッキプラグを採用。コネクタは3.5mm。

水月雨 (MOONDROP) 啓明星 – VENUS レビューサイト

啓明星-VENUS 専門店スタッフレビュー / e☆イヤホン
イヤホン・ヘッドホンの専門店e☆イヤホンのスタッフによる製品レビュー
水月雨 『啓明星-VENUS』 レビューチェック ~100mm平面磁界型ドライバーを特徴とする上位モデルのヘッドホン
2022年12月に発売された水月雨(MOONDROP)のヘッドホン「啓明星-VENUS」。「空鳴-Void」と共に登場したヘッドホンでこちらは100mmサブナノメートル振動板を採用した平面磁界型ドライバーを特徴としている上位モデル。ヘッドホン自体が初参入でありながら高評価を得ているようですが、ちょっとチェックしてみます...
水月雨 啓明星-VENUS レビュー評価・評判
■最安価格(税込):価格情報の登録がありません ■価格.com売れ筋ランキング:-位 ■満足度レビュー:4.51(5人) ■クチコミ:0件 (※12月2日時点)
Amazon.co.jp: Moondrop 水月雨(MOONDROP) 啓明星 - VENUS 平面磁界型 100mm大サイズ 開放型 ヘッドホン 再生周波数帯域6~80,000Hz 100mm サブナノメートル振動板 着脱式3.5mm/4.4mmバランス接続ケーブル付属 : 家電&カメラ
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水月雨 (MOONDROP) 啓明星 – VENUS 各種レビューから読み取れる評価・傾向

水月雨 啓明星の音質については総じて評価は高く、ブランド第1号機ヘッドホンとは思えないような音の完成度を持っているようです。

音質には明確な方向性があるようで、基本的に中高音域の解像度がかなり高く、楽器のニュアンスやボーカルの微細な表現も鮮明に聞こえると評価されています。VENUSとモデル名についているとおり、女性ボーカルの再現性が高いのも重要なポイントのようです。音場もかなり広いようです。

スペックはワイドレンジながら、音の傾向としてはモニター系ではなく、いわゆるリスニング寄りの美音系のもよう。原音や録音に忠実というより、美しく化粧して聴き応えのある音楽として提示してくるようです。やや派手な傾向とも言えるようです。

インピーダンスや能率からすると鳴らしやすそうに見えますが、アンプには力や性能を要求するようで、スマホや安いDAP直結的なライトユーザー向けではないようです。

使いこなしや使いやすさという面では、本体の重さがネックという声があります。高級ヘッドホンは重い傾向があるとはいえ、580g近くというのは、大手メーカーの同クラス品と比較するとかなり重いです。音質重視の結果なのか、ノウハウ不足なのか気になるところです。

開放型構造であり、音漏れも大きいようです。屋外での使用は控えるべきですし、家の中でも家族の迷惑にならないように気を付けたいところです。

美麗なデザインやビルドクオリティーについても好評で、モノとしての魅力も備えているようです。音質にも作りにも、これまでの水月雨のイヤホンで培われたノウハウが生かされているようです。

比較対象機はHIFIMAN Ananda?

価格や内容(平面駆動型)から、比較対象機はHIFIMAN Anandaと言われており、実際に複数のユーザーが比較しています。

それによると、本機のほうが解像度が高く美音調に振られているので、その傾向が好みの場合はHIFIMAN Anandaよりも良いと言えるかもしれません。

一方、HIFIMAN Anandaのほうが全体にオーソドックスで汎用性の高い音質と比較評価されており、幅広い音楽を音源に近い音を聴くならHIFIMAN Anandaかもしれません。本体重量や鳴らす安さの点でもHIFIMAN Anandaのほうが有利と見なされています。

水月雨 (MOONDROP) 啓明星 – VENUSが向いているユーザーは

総じて、本機は、この価格では信じられないような高解像度の情報量の多い音が特徴とされ、その解像度は、高級ヘッドホンで本機の倍以上するゼンハイザー・「HD 800 S」に匹敵するという評価もあります。音の好みや欲しい方向性に合致すればコストパフォーマンスの高いヘッドホンになりそうです。一方で、オーソドックスで汎用性の高いサウンド傾向の平面駆動型が欲しいという場合は既存の定評モデルのほうがいいかもしれません。

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