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SHANLING EA5 Plus レビュー・音質情報 EM5 比較・違いも

アンプ

Shanling EA5 Plus デスクトップサイズのオールインワン・ミュージックセンター

中国のSHANLINGはオールインワン・ミュージックセンター「EA5 Plus」を2023年6月23日に発売。オープン価格で税込み実売価格は15万円程度。

外形寸法は238×188×55mmとデスクトップに設置できるコンパクトサイズで、4.7インチの液晶ディスプレイも搭載したオールインワンミュージックセンターと称する据え置き型単品コンポーネント。

DACをはじめ、ネットワークオーディオプレーヤー、Bluetooth受信機能を備えたプリメインアンプ。

似たような製品は他社にもありますが、本機が他と異なるのはカスタマイズされたAndroidをOSとして搭載していること。このため、据え置き型コンポでありながら、Android搭載型のDAPやスマホ・タブレットのような多機能性と汎用性を備えていることです。

本体天面にタッチスクリーンを備え、各種操作が可能。スタンドアローンの多機能オーディオシステムとして動作し、ユーザーの音楽ライブラリーや各種ストリーミング配信サービスの音源を手軽に再生できるとしています。

2.4GHzと5GHzのデュアルバンドWi-Fiを内蔵し、DLNAやAir Play(受信)規格に対応し、ホームネットワークに接続して、NASに保存した音楽ファイルを再生できます。Bluetoothの送受信にも対応。対応コーデックは、送受信においてSBC/LDACに対応、送信のみaptX HD/aptXもサポート。

Eddict Playerアプリをスマホにインストールすると、スマホから本体をコントロールできます。

Androidのサンプリングレートコンバーターを回避して、音質劣化を防ぐ「AGLO テクノロジー」も採用し、Android OS採用による音質劣化を防いでいます。

有線入力端子として、USBメモリ接続および、USB-DACとして動作するUSB、LAN、同軸デジタル、光デジタル、アナログRCAを搭載。microSDカードスロットも備え、2TBまでのカードが利用可能。

DACチップは、AKM製「AK4493EQ」を採用。

DA変換は、PCM 768kHz/32bit、DSD 22.4MHzネイティブ再生までサポート。ローカル再生・ストリーミング再生を問わず、8倍までのMQAデコードにも対応。

KDS製「低位相雑音水晶発振器」と、FPGAが実行するShanling自社開発のアルゴリズムによって、正確なクロック信号を生成し、ジッターを低減。誤差0.1%の高精度薄膜抵抗器も採用し、高精度・低歪みで耐久性も必要な部分には、パナソニック製のポリマータンタルコンデンサを使用。

570mW(32Ω)と強力な出力を持つヘッドホンアンプも搭載。全周波数帯にわたって一貫した位相を保つという、自社開発の「CPAF -ローパスフィルタリング・テクノロジー」も搭載。また、回路の各チャンネルには低歪で高スルーレートなTI製「TPA6120A2」オペアンプを使用。

スピーカー駆動用のアンプは、デンマークICEpower製のD級アンプモジュール「100AS2」を採用。コンパクトながら100W×2(4Ω)、55W(8Ω)のハイパワーを有します。

出力はフロントに6.35mmヘッドホンジャック、背面にRCA出力を1系統、スピーカーターミナルを1系統装備。

Shanling EA5 Plus レビューサイト

Shanling EA5 Plus レビュー評価・評判 - 価格.com
Shanling EA5 Plusを、価格.comに集まるこだわり派ユーザーが、デザイン・操作性・音質など気になる項目別に徹底評価!実際のユーザーが書き込む生の声は何にも代えがたい情報源です。

Shanling EA5 Plus 製品情報と各種レビューなどから読み取れる傾向

アンプの有無だけが違いではないShanling EM5との比較ポイント

アンプ用のパワーアンプ以外は内容的には似ており、本機のベースモデルになったと思われるのが「Shanling EM5」(2021年発売・約11万円)です。「Shanling EM5」はスピーカー用アンプを搭載していないものの、ヘッドホン出力として、標準6.35mm、4.4mmバランス、XLRバランス出力も前面パネルに搭載。アナログライン出力としてXLRバランスもあります。バランス出力系のヘッドホン・ライン出力にこだわるなら「Shanling EM5」のほうが適しているでしょう。

D級で100W×2(4Ω)とアンプ出力は十分

「EA5 Plus」の購入者のレビューによると、DAC内蔵プリメインアンプとしての価格に対する音質は十分なようです。スピーカー駆動用のアンプはD級で100W×2(4Ω)とスペック上も十分で、一般的な能率のブックシェルフスピーカーならばとくに問題なく鳴らせるようです。

Android OSによる多機能性と現代性が売り

一方、Android OSによる多機能性を売りにしていますが、オーディオ機器としての基本操作性はいまいちという評価もあります。というのも、一般的なリモコンは付属せず、リモコン操作はすべてスマホで行うシステムですが、スマホがないと操作できないという点に抵抗を覚える向きもあるようです。

スマホでの操作や、ネットワークプレーヤー機能にしろ、Android OSということも含めて、現代的な機能性と操作性を利便性というか、当たり前のものとして受け入れられるユーザーに適したアンプのように思われます。

既存の、というか、かつてのピュア・オーディオ用プリメインアンプしか使ったことのないユーザーで、スマホにもAndroidにも馴染みがない、というような方が本機をいきなり使うのは、なかなか馴れないかもしれません。

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