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Astell&Kern AK UW100MKII レビュー・音質情報 AK UW100 比較・違いも

イヤホン

Astell&Kern AK UW100MKII 完全ワイヤレスイヤホン 49,980円

アユートは、Astell&Kernの完全ワイヤレスイヤホン新モデル「AK UW100MKII」を2023年9月29日に発売。価格は49,980円。

2022年4月9日に39,980円で発売された「AK UW100」の後継機。

イヤホンの外観デザインやサイズ、搭載チップなどは踏襲。一方、内部設計、電源システム等を改善し、いっそうの高音質を追求。また、再生時間伸長や充電ケース小型化も実現させ、着実に進化しています。

まずは「AK UW100」を踏襲している基本内容をご紹介し、「AK UW100MKII」で進化した点も解説します。

「AK UW100MKII」の内容(従来機「AK UW100MK」同様の部分)

独自のオーディオ回路技術と32bit Hi-Fi DACを搭載、aptX Adaptiveにも対応するなど、極めて高音質志向の完全ワイヤレスイヤホンです。

Qualcomm QCC5141のBluetoothチップを採用。これにより、最大24bit/48kHzでのハイレゾ受信が可能(送信側もaptX Adaptiveコーデックに対応している必要があります)。対応コーデックはそのほかAAC、SBC、aptX。左右同時伝送のTrue Wireless Stereo Plusにも対応しています。Bluetooth バージョンは5.2。

「ワイヤレス環境でも限りなく原音に忠実な再生に近づける」ため、Bluetoothのチップセット内蔵DACとは別に、旭化成エレクトロニクスの高性能32bit DAC「AK4332」を搭載しているのも大きな特徴。完全ワイヤレスイヤホンでBluetoothチップ内蔵DACを使わないのはかなり珍しく、相当に音質に凝っていると言えるでしょう。

Astell&KernのDAPに搭載されている独自のアンプ・オーディオ回路技術も組み合わせ、「極めて低歪みで高品質な音を実現」したとしています。

イヤホンのドライバー構成はKnowles製BA(バランスド・アーマチュア)型をフルレンジで1基搭載した1BA型。

BAを使うならダイナミック型とのハイブリッド構成か、マルチBA構成にするのが高音質志向の完全ワイヤレスイヤホンの一般的な設計ですが、BA1基でも極めて高音質なエティモティックのイヤホンもあるので、この構成で高音質を狙えると判断したものでしょう。

筐体には、人間工学に基づいたという五角形デザインと、クラス最高レベルというパッシブノイズアイソレーション(PNI)を搭載。一目でAKシリーズの製品と分かるデザインとカラーリング、質感に仕上げているのはブランディング上もさすがと言えるでしょう。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載していません。なお、外音取り込みのアンビエントモードは搭載しています。

そのほか機能面ではマルチポイントに対応。デュアルマイクによるクリアな通話品質も謳っており、通話用やリモートワーク用などのヘッドセットとしても活躍可能。イヤホン本体の操作はタッチ式。装着センサーを内蔵しており、イヤホン着脱により再生一時停止と再生再開の機能も有しています。

独自開発の専用スマートホンアプリ「AK TWS」に対応。EQ調整や各設定が行えます。

「AK UW100MKII」の従来機「AK UW100」からの進化点

以上の従来機「AK UW100」同等部分に加えて、「AK UW100MKII」では以下の点で進化しています。

アンプ部分

アンプ部分も進化。Astell&Kernのポータブルオーディオプレーヤーに搭載されている独自のアンプ・オーディオ回路技術を投入しており、低歪みで高品質なサウンドを実現したとというのは従来同様ですが、回路構成が新しくなっており、デジタル部分とアナログ回路の分離も実現。前モデルよりもさらにノイズを低減したとしています。

音質に影響を与える構造の変化

新機種ではドライバー位置を耳の内側に移動させました。繊細なサウンドのディテールをよりダイレクトに伝えるためとしています。また、BAドライバーの位置に合わせ、アコースティックチャンバーの構造とメッシュサイズも再設計。音の拡散を抑え、より繊細な描写が可能になったとしています。ノズル開口部の径はAK UW100MKIIの方が少し狭くなっており、これも音質面からの変更です。

筐体の形状・サイズは前モデルと同じで、カラーが少し明るく、グレー寄りになりました。

再生時間が大幅増加、充電ケースは小さく

電源システムをリニューアルし、電流の最適化をする事で、前モデル実に1.5倍となる約9.5時間、充電クレードル併用で約29時間の連続再生も実現。

充電ケースも小型化。サイズは実物実測で幅も奥行も高さもすべて5mm前後の小型化を実現。

Bluetoothイヤホンとしてスマホなどとの接続安定性も高めたとしています。

Astell&Kern AK UW100MKII レビューサイト

あの“高音質”完全ワイヤレスに待望の第二世代!Astell&Kern「AK UW100MKII」の実力に迫る (1/2) - Phile-web
あの“高音質”完全ワイヤレスに待望の第二世代!Astell&Kern「AK UW100MKII」の実力に迫る
AKM DACと独自アンプでさらなる進化、ワイヤレスでもモニターサウンド「AK UW100MKII」[Sponsored]
「イヤフォンと言えば“完全ワイヤレス(TWS)”」になった昨今、各社の製品も進化し、高級機では有線イヤフォンを脅かすような音質の製品も増えてきた。だからこそ、「どのモデルを買っても、そんなに違いはないのでは?」と思っている人もいるかもしれない。

Astell&Kern AK UW100MKII 各種レビューなどから読み取れる傾向

サウンドについては着実に先代よりも良くなっているようです。

もともと「AK UW100」も高音質志向の完全ワイヤレスイヤホンとして、音質は高評価でした。

「AK UW100」は1BAから想像されるレンジ感の狭さも感じさせることなく、幅広い音楽ジャンルを魅力的に聴かせる実力を備えていたようです。

一方、「AK UW100」は強いて挙げれば、楽器の質感の深み、演奏表現の陰影感や深み、音場空間の奥行き、といったオーディオ的な項目では表現しがたい要素の表出がやや難しいという印象もありました。

メーカーもそのあたりをわかっているようで、「AK UW100MKII」ではもともとのオーディオ的な高音質に加えて、自然さや滑らかさ、繊細さとダイナミックさが高まっていると評価されており、その結果、楽器の質感の深み、演奏表現の陰影感や深み、音場空間の奥行きのような、より本質的に高品位に音楽を楽しめる部分が向上したようです。

外音取り込み、通話品質はそれなりという従来からの評価ですが、このあたりの基本設計は同じためか、大きく向上していることはないようです。

また、最新の完全ワイヤレスイヤホンとしては機能面ではaptX Adaptiveに対応するなら、さらに上のスペックの24bit/96kHzにまで対応して欲しかったところです。これは従来モデルのときもそうだっただけに残念。内蔵チップは変更しないマイナーチェンジだっただけに仕方ないところもあるでしょうが。

次に本機の後継機が出るのかはわかりません。その時には全面的に刷新したモデルになるのでしょうか?

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