アユートは、同社が取り扱う韓国・Astell&Kernブランドの一部旧製品において修理サービスを終了することを発表しました。修理用部品の確保が困難となったためと説明しています。
対象となるのは、DAP「AK100」「AK120」やイヤホン「AK T8iE」など全部で10製品。
修理サービス終了品の一覧と、その修理不可内容は以下の通りです。
・「AK100」:LCD交換/メイン基板交換等
・「AK100MKII」:LCD交換/メイン基板交換等
・「AK120 / AK120TITAN」:LCD交換/メイン基板交換等
・「AK10」:メイン基板交換等
・「AK Jr」:メイン基板交換・外装・内蔵バッテリー
・「AK T8iE / AK T8iE MKII」:本体・イヤホンケーブル等
・「AKR02」:本体・イヤホンケーブル等
・「AKR03」:本体・イヤホンケーブル等
Astell&Kernは、現在のような高級ポータブルオーディオが一般化する前から高級DAPを開発・発売してきたメーカーです。その点では、DAPの元祖と言えるソニーよりも先を走っていたと言えるかもしれません。
それだけ、早くから高級DAPを発売してきたこともあり、今回の修理終了リストにある古い製品では、「AK100」が2012年発売と、進化の早いポータブルオーディオ業界にあっては実に8年前のモデルとなっています。
ただ、それ以外のモデルのなかには、「AK Jr」や「AK T8iE / AK T8iE MKII」など、発売後わずか数年で修理終了となるモデルもあり、アフターサービス状況として少し気になる面もあります。
CDプレーヤーのように、ピックアップやドライブメカが消耗品で、しかも、性能維持部品の長期間の確保が難しくなっている製品なら多少の理解はできますが、DAPでも意外と性能を維持するための部品の長期間の確保は難しいのかもしれません。DACチップの入れ替わりがかつてよりも早いことも影響しているのかもしれません。
Astell&Kernの製品は新製品が高価な傾向があるうえ、ブランドの人気は高いため、比較的に中古が流通している特徴もあります。今後は、上記の製品が何等かの使用不能なトラブルに見舞われた時は、メーカーでの修理はできないことになるため、これから中古購入しようという人はよく考えてからにしましょう。
もっとも、この修理対応終了によって、中古価格が下落するのを狙って、あえて買うという猛者もいることでしょう。それでも、e☆イヤホンのような、大手の店舗での中古取り扱いはしにくくなるでしょう。