生産終了機器情報。AK380はAstell&Kern(アステルアンドケルン)によるポータブルオーディオプレーヤー(DAP)。2015年に当時の税込み価格499,980円で発売。
旭化成エレクトロニクス「AKM AK4490」をデュアル構成で搭載し、384kHz/32bitのPCMや、5.6MHzのDSDなどがネイティブ再生可能。
再生対応ファイル形式はWAV/FLAC/MP3/WMA/OGG/APE/AAC/ALAC/AIFF/DFF/DmSF。DLNAのレンダラーとしても動作し、据え置きのネットワークプレーヤーとしても利用できるのも特徴。NAS/PC 内音源のストリーミング再生にも対応。
Wi-FiはIEEE802.11b/g/n(2.4GHz)に対応。Bluetoothはバージョン4.0で、送信コーデックはSBC/aptX/aptX HD、プロファイルはA2DP/AVRCP。iOS/Androidアプリ「AK Connect App」により、スマホ・タブレットから本機のリモートコントロールも行えます。
内蔵メモリーは256GBで、拡張スロットとしてmicroSDカードスロットを1スロット装備。最大128GBのmicroSDカードに対応。入力端子はUSB microB。出力端子は3.5mmのアンバランス/光デジタル兼用端子の他、2.5mm/4極のバランス出力端子も装備。
20バンド、0.1dB単位で調整できるパラメトリックEQを搭載。また150段階のボリュームコントロールも搭載。
幅x高さx奥行:79.8×112.4×17.5mm、重量:218 g。4インチで解像度400×800の液晶画面も搭載。
各種専用オプションも用意。本体と一体化させて使える専用アンプ(DAC非搭載のアナログアンプ)、CDリッピング用ドライブ、XLR端子搭載クレードルなどがありましたが、AK380本体の生産終了に伴って販売終了となっています。
2021年の視点から見ると、Android OS系の搭載はともかく、本体だけで各種ストリーミングに対応していないことや、Bluetooth送受信機能も弱いといった点に時代を感じます。それでもこの時期でaptX HD送信対応は立派ですが。
一方、それほど急激に陳腐化しない、DA変換やアナログ回路の価値はそれほど下がっているとは思えません。これで再生可能ファイルのスペックが低ければ問題ですが、384kHz/32bitのPCMや、5.6MHzのDSDなどがネイティブ再生可能というレベルはハイレゾDAPとして現在でも十分でしょう。
イヤホンのバランス接続に対応しているのもポイントです。
2021年現在は中古での購入となります。中古相場としては8万円前後くらいのようで、この価格であれば定価を考えると悪くない気はします。
ただし、こちらの記事でも触れているように、メーカーでの修理対応は終了しています。
ただ、修理対応が決まってからも中古価格は下落しておらず、本機の音質に対する一定の評価が相場を維持させているようです。
(DAP+Astell&Kern)。