オーディオテクニカは完全ワイヤレスイヤホン「ATH-SQ1TW2」を2023年4月21日に発売。価格は10,780円。
コンパクトかつスクエアデザインと豊富なカラバリが特徴のモデル。カラーはジェットブラック、カフェラテ、フォレストグリーン、ネイビーレッド、ピンクブラウン、ピュアホワイト。
2020年に発売した「ATH-SQ1TW」の後継機。新モデル「ATH-SQ1TW2」では一回り小さくすることで軽量化に成功。耳への負荷を抑え、装着感も向上したとしています。新たなカラーリングの追加や、使いやすさの向上なども果たしているとしています。
ATH-SQ1TWと比較しての違い(向上点)
筐体は、前モデルと比較して体積約10%ダウンに成功。イヤホン単体の重さは片側4gを実現(従来機は5.2g)。小型化にともなって前モデルからさらに装着感を追求し、長時間でも疲れにくい着け心地を実現したとしています。
イヤホン本体の防水性はIPX4からIPX5に強化されています。水洗いも可能になりました。
2台の機器を同時接続できるマルチポイントに新たに対応。充電ケースを置くだけで充電できるQi充電も新たに対応。オーディオテクニカ専用アプリ「Connect」にも新対応。音量調節のカスタマイズや外音の取り込み量の調節がアプリからできます。4種のプリセットイコライザーも利用可能。
さらに、自分だけに音を知らせる「プライベートタイマー機能」や、日本語と英語でアナウンス切り替えができる「音声ガイダンス」など、新機能を搭載しています。
充電ケースのふたに透明な窓を新たに付けたため、イヤホンがケースに入っていることを常に確認できます。
ユニットはダイナミック型で、専用設計の5.8mm径ドライバーを採用。
Bluetooth 5.2準拠で、対応コーデックはSBC。ゲームや映像視聴時に便利な低遅延モードも備えています。イヤホン本体の操作はタッチ式。
外の音を取り込むヒアスルー機能も搭載。装着したまま会話やアナウンスが聴けるトークスルー機能も用意。ハンズフリー通話も可能。イヤホンをつけたまま自然な通話ができるサイドトーン機能も備えています。アクティブノイズキャンセリング機能は搭載していません。
Androidデバイスとの接続時に便利な Fast Pair対応、ケースから取り出すだけで電源ON、⽚⽿だけでも使⽤可能といった機能も引き続き搭載しています。
イヤホン単体での再生時間は連続約6.5時間、充電ケース併用で最大約20時間の再生ができます。
充電時間はイヤホン:約2.5時間、充電ケース:約2.5時間(USB充電時)、約4.0時間(ワイヤレス充電時)。
再生時間は従来モデルとほぼ同じ。充電時間は従来モデルの、イヤホン:約1.5時間/充電ケース:約2時間より若干長くなっています。
柔らかなシリコン素材の4種類のイヤピース(XS,S,M,Lサイズ)を付属。
複数のレビューから浮かび上がる本機の特徴は、デザイン性やカラーリングによるおしゃれなイヤホンというメーカーの基本姿勢があるうえで、幅広いユーザーに使いやすく、音質的にもバランスのよさを狙ったモデルということが言えそうです。
ケースの上蓋から内部が透けるデザインが特徴的で美しいのも個性的。イヤホン本体は小型で軽量で遮音性が高く、装着性も良好という評価が大勢です。
音質は高域の伸びが足りないが中音域の響きは美しく、デフォルトイコライザーでそれなりに変化はさせられるようです(マニュアルでの細かいイコライザー調整は不可)。ただ、対応コーデックはSBCのみですし、基本的な音質としてもハイレゾ対応モデルのような情報量の多さといったものは無いようです。
ケースから取り出す際にはLRの表示が光ってくれるので判別しやすい、接続も簡単、接続安定性も良好、各種機能の利用も容易など、比較的完全ワイヤレスイヤホンの初心者にも優しい設計となっているようです。下手にコーデック切り替えがないのも初心者向けと言えるかもしれません。
価格帯を考慮すると、ノイズキャンセル機能を搭載せずに優れたデザイン性と音質を両立させたバランスの良い商品で、特にデザインが優れていると評価されています。見た目・サイズ感や使い勝手からは、女性にも使いやすいイヤホンと言えそうです。デザインはおしゃれに振っていますが、内容・機能的にはオーディオテクニカらしい堅実でオーソドックスなものに仕上がっています。