- Bose QuietComfort Ultra Earbuds ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン 39,600円
- 「QuietComfort Earbuds II」(2022年9月発売・39600円)の後継機
- 独自の空間オーディオ技術「Boseイマーシブオーディオ」に新たに対応
- 新たにSnapdragon Sound認証取得 aptX Adaptive(24bit/96kHz)を新たにサポート
- Google Fast Pair機能・マルチポイント新搭載
- 通話品質も改善
- 意外にもノイキャン性能は従来同様
- 筐体デザイン一新、軽量化、装着感の改善
- バッテリー持続時間は同等 充電時間短縮
- カラバリ
- オプションの別売りワイヤレス充電ケースカバー
- 先行レビューから見えるQuietComfort Ultra EarbudsとQuietComfort Earbuds IIを比較しての違い
Bose QuietComfort Ultra Earbuds ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン 39,600円
ボーズ(Bose)は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応したQuietComfortシリーズの新モデルで、独自の空間オーディオ「Boseイマーシブオーディオ」に対応した完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」を、2023年10月19日に発売します。価格は39,600円。カラーはブラックとホワイトスモーク、限定色のムーンストーンブルーを用意。
「QuietComfort Earbuds II」(2022年9月発売・39600円)の後継機
従来モデル「QuietComfort Earbuds II」(2022年9月発売・39600円)の後継機。「QuietComfort Earbuds II」から新たに独自の空間オーディオ「Boseイマーシブオーディオ」に対応するなど、価格は据え置きながら内容の向上が図られています。
「QuietComfort Ultra Earbuds」の内容・特徴を、従来機「QuietComfort Earbuds II」と比較しての違いを交えつつご紹介。
独自の空間オーディオ技術「Boseイマーシブオーディオ」に新たに対応
最大の特徴は「かつてない臨場感のあるサウンドを実現する」と謳う、独自の空間オーディオ技術「Boseイマーシブオーディオ」に新たに対応したこと。
イヤホンに搭載されたヘッドトラッキングセンサーと、新開発のボーズ独自のデジタル信号処理ソフトウェアによって「Boseイマーシブオーディオ」は実現。既存のステレオ再生を大きく超える、また、イヤホン特有の頭内定位も抑えた空間再現性に優れたサウンドで楽しめます。
いわゆる「空間オーディオ」と呼ばれる技術ですが、既存のApple Musicなのでのドルビーアトモスによる空間オーディオや、ソニーの「360 Reality Audio」とは異なり、空間オーディオ用にエンコードされた素材でなくとも、一般的なステレオソースであればどれでも空間オーディオが楽しめるのが「Boseイマーシブオーディオ」の大きな特徴です。非常に汎用性が高く、ユーザーに使いやすい機能と言えるでしょう。
「Boseイマーシブオーディオ」のモードは、「静止」と「移動」の2種類。「静止」モードでは頭の動きに音像が追従。「移動」モードは、頭の向きにかかわらず空間オーディオを再現。
新たにSnapdragon Sound認証取得 aptX Adaptive(24bit/96kHz)を新たにサポート
新たにSnapdragon Sound認証も取得。これにより、BluetoothのaptX Adaptiveを新たにサポート。対応ビットレートは最大24bit/48kHzとなっています。そのほか従来同様にSBCとAACコーデックに対応。
Google Fast Pair機能・マルチポイント新搭載
Google Fast Pair機能を新搭載し、Androidデバイスとの簡単なペアリングが可能です。従来モデルにはこの機能はありませんでした。
そのほか、マルチポイント接続にも新たに対応。発売時点では未対応で、今後アップデートで対応する予定となっています。
通話品質も改善
通話品質も改善。ダイナミックマイクミキシングとアダプティブフィルターを採用したことで、ノイズの多い環境でも音声をよりクリアに拾うとしています。
意外にもノイキャン性能は従来同様
世界最高クラスを謳うノイズキャンセリングや、それぞれの耳の特性にあわせて耳に合わせてサウンドを自動で最適化するCustomTuneサウンドキャリブレーション、タッチコントロール、IPX4の防水仕様などの機能は先代モデルから継承しています。
Boseのイヤホン、ヘッドホンというと、そのアクティブノイズキャンセリング性能が常に注目されてきました。実際にその時々で業界最高と言われる消音性能を示してきました。今回もさらなる消音性能のアップも期待されましたが、すでに従来機で相当な高みに達しているという判断だったのでしょう。意外にも騒音低減性能は据え置かれました。
筐体デザイン一新、軽量化、装着感の改善
筐体デザインも一新し、より高級感のあるメタリック加工を採用。筐体も軽量化され、従来の片側7gから片側6gに軽くなりました。1gの軽量化が大きく体感が変わる製品ジャンルだけに大きいところです。充電ケースのデザインや重量は変わっていないようです。
外形寸法はイヤホンが3.05×1.72×2.24cm(幅×奥行き×高さ)、ケースが6.63×5.94×2.67cm(同)。
装着の快適性と安定性を高めるため、スタビリティバンドのフィット感を改良したほか、スタビリティバンドを着脱しやすい新しいノッチ/キー補正機能も追加されています。装着時のずれを抑制するとともに、より快適でフィット性の高い装着感を狙っています。より素早い着脱も可能となっています。
バッテリー持続時間は同等 充電時間短縮
バッテリー持続時間は、Boseイマーシブオーディオをオフ時で最大6時間(従来と同じ時間)、Boseイマーシブオーディオをオン時で同4時間。ケース併用時は最大24時間使用可能(従来と同じ)。充電時間はイヤホンが1時間(従来の2時間から半分に短縮)、ケースが約3時間。20分の充電で2時間使えるクイック充電にも引き続き対応。充電ポートはUSB Type-C。
3サイズ(S/M/L)のイヤーチップとスタビリティバンド、充電用のUSB Type-A to Type-Cケーブルなどが付属。
カラバリ
イヤホン本体のカラバリは「QuietComfort Earbuds II」のトリプルブラック・ソープストーン・エクリプスグレー・ミッドナイトブルーの4色から・ブラック・ホワイトスモーク・ムーンストーンブルーの3色に変更になっています。
オプションの別売りワイヤレス充電ケースカバー
オプションの別売りワイヤレス充電ケースカバーも10月19日に発売。価格は7,150円。QuietComfort Ultra Earbudsと前モデルのQuietComfort Earbuds IIの両方に使用できるシリコン製ケースカバーで、このカバーを使うことでケースのワイヤレス充電が可能になります。
先行レビューから見えるQuietComfort Ultra EarbudsとQuietComfort Earbuds IIを比較しての違い
発売前からニュースサイトや特定レビュアーの先行レビューが出始めており、従来機「QuietComfort Earbuds II」と比較しての違いや向上点についての評価も出てきています。
新機能の空間オーディオ・「Boseイマーシブオーディオ」に対する音質面での評価は高く、従来機「QuietComfort Earbuds II」には全くない機能なだけに、ここに注目するなら新モデルを選ぶべきでしょう。
また、aptX Adaptive(24bit/48kHz)にも新たに対応。ハイレゾ音源をハイレゾ相当で伝送したいのであれば、これも新モデルのみが選択肢になります。
空間オーディオやaptX Adaptive抜きで、従来のSBCやAACコーデックで接続したときの音質も向上しているという評価が多く、基本的な音質も底上げされているようです。とくに音場が広くなっているようで、空間オーディオの効果を高めるためのチューニングかもしれません。
ANC性能についてはメーカー自体、変更なしとしています。ANC性能目当てであれば従来モデルも同等性能ということにはなりそうです。
装着感はアップしているという感想が多いです。個人に合ったフィット性も高まっているとすれば、パッシブでの遮音性も高められる可能性もあるので、ANC性能が高まるように感じる効果もありそうです。装着感も考慮するとANC目当てでも新モデルが好ましい場合もあるかもしれません。
完全ワイヤレスイヤホンの便利機能で注目されやすいマルチポイントも新モデルのみ(アップデートで追加予定)。マルチポイントにこだわるなら新モデルです。
総じて、新モデルの「QuietComfort Ultra Earbuds」が多くの点で従来機「QuietComfort Earbuds II」を凌駕しています。これで大幅値上げなら新モデルをもろ手を挙げて推薦とはいかないかもしれませんが、なんと価格据え置き(実売価格は「QuietComfort Earbuds II」が安いですが)。価格と内容の向上を考えると新モデルの「QuietComfort Ultra Earbuds」がよりおすすめとなりそうです。
ただし、ANCのみ追求という向きには実売価格差があることも前提で、従来機「QuietComfort Earbuds II」もアリかもしれません。
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