「PX7」と「PX5」は、英国・B&WによるBluetoothヘッドホン。同社が培ってきたスピーカーメーカーとしての技術・ノウハウを投入した高音質と、アクティブノイズキャンセリング機能やaptX Adaptive対応などの機能性を備えた高品位モデルです。
両機の内容についてはこちらでご紹介ずみです。
両機は基本的な内容はほぼ同等で、機能的にも同一です。ただし、以下の点で違いがあります。
違いとしてはまず「PX7」のほうがより大型のオーバーイヤー型であること。
「PX7」の本体サイズは175(幅)×220(高さ)×80(奥行)mm、重量は310g。
一方の「PX5」はコンパクトなオンイヤー型。
「PX5」の本体サイズは160(幅)×220(高さ)×70(奥行)mm、重量は241g。
音質面や装着感では一般にオーバーイヤー型が有利なので、室内でしっかり聴くなら「PX7」、小型・軽量性重視で外でも音楽を楽しみたいなら「PX5」といったところでしょうか。
本体サイズの違いに伴うとみられる内蔵バッテリーの容量違いによるものか、バッテリー持続時間も違います。
「PX7」のバッテリー持続時間が最大30時間(Bluetooth接続/ANCオン)に一方、「PX5」のバッテリー持続時間が最大25時間(Bluetooth接続/ANCオン)となっています。
価格も違います。「PX7」の税込み実売価格は4.5万円程度。「PX5」は2.2万円程度です。機能面ではほとんど同一ということを考えれば「PX5」がお得に感じます。というのも「PX5」は以前の3.5万円程度から最近(2021年3月ごろ)大きく実売価格を下げたこともあります。
ただ、ヘッドホンは音質が重要と考えるなら両機の価格差と音質差をどうとらえるかは個々の判断でしょう。
カラバリは「PX7」がスペース・グレー、シルバーの2つ、「PX5」がスペース・グレー、ブルーの2つ。
両機のレビューは、ソニーやボーズなどの人気メーカーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンに比べればかなり少ないです。
音質を中心に有用そうなレビューがあるのは、e☆イヤホンのユーザーレビュー、アマゾン、価格コムあたり。
音質面の評価としては、B&Wのスピーカーを彷彿とさせる空間性の高い雄大な方向のようです。基本的な音質はどちらも高く、PX7のほうが上位の貫禄を見せる違いが当然あるようです。音質優先ならPX7でしょうか。
NC性能はソニーやボーズには及ばないというのが大方で一致しています。
両機のレビューではとにかく、デザインや質感がおしゃれでよかったというものは目につきます。そういう意味では屋外で人に見せるファッション性の高いヘッドホンとも言え、その用途ではPX5のほうが向いていそうです。
両機とも現在でもまだ少ないaptX Adaptive対応ヘッドホンですが、そのことに触れているレビューはあまり見かけません。送信側が普及していないこともあるでしょう。
両機を比較したレビューとしては、有名レビュアーの長文のものがあるのでご紹介しておきます。
両機の価格が現在のままであれば、やはりお得なのは「PX5」でしょう。「PX5」が生産完了・販売終了が近いサインかもしれないので、「PX5」が欲しい方がお早めにしたほうがいいかもしれません。