中国のCayin(カイン)が、モジュール交換可能なDAP・N6 ⅱ用の新モジュール(オーディオマザーボード)「C01」を開発中であるとの情報が出ています。詳細は不明。
これまで発売してきたオーディオマザーボード「A01」「E01」はそれぞれ、AKM、ESSのDACチップを搭載していました。
この法則にしたがえば、「C01」はCで始まるDACチップメーカー・ブランドであることは間違いないでしょう。
そして、Cで始まるDACブランドといえばCirrus Logic(シーラスロジック)です。
となると、どのDACチップかとなりますが、これもDAPなどポータブル機器への最近の搭載実績などを考えると「CS43198」であろうと、ネット上でも推測されています。
例の旭化成の火事の影響でAKMのDACチップがどこも使えない状況が発生。また、そのほかの半導体工場も次々に火事になるなどしており、半導体の安定供給に対する不安が広がっています。
特定のDACチップメーカーに依存しすぎる製品ラインナップは、幅広い製品販売の中止を引き起こしかねません。実際にAKMのチップを多用しているFiiOでは現行機の販売終了を余儀なくされています。
そのような事態のなか、DAPなどのポータブルオーディオメーカーが製品を安定的に供給し続けるには、製品ラインナップにおけるDACチップメーカーの分散も選択肢にあるのでしょう。
AKM以外となるとESSですが、それだけでなく、何かあったときの予備?のメーカーも欲しいところ?
シーラスロジックのDACは、このところは以前より存在感が薄い印象もありましたが、消極的な理由だったとしても、ひょんなことから注目を浴びそうではあります。
また、このような事態は想定していなかったかもしれませんが、DACチップの供給不安を少しでも軽減できる、モジュール交換式DAPという方式も、なかなかうまいやり方だったと言えます。