中国・Cayin(カイン)ブランドの創業30周年記念モデルとして、AndroidOS搭載型のポータブルオーディオプレーヤー「N7」が2023年3月8日に発売されました。価格は289,850円。
SoCにSnapdragon 665を使用し、OSはAndroid 12。デフォルトの再生アプリとしてCayin MusicとHiBy Musicを採用。
5型のフルHDディスプレイを装備。TFTマルチポイントタッチスクリーンを採用。内蔵ストレージ容量は64GBでmicroSDカードスロットを備える。メモリ容量は4GB。外形寸法は142×77.8×22.2mm。重量は380g。
フルディスクリート部品で構成した超小型1ビットDAC回路を搭載した“ピュア1-bit DSD DAC”を採用しているのがDAPとしての最大の特徴。
DAC、LPF、ヘッドホンアンプをディスクリート回路で構成したDAPは、Cayin初というのもポイント。
“ピュア1-bit DSD DAC”は、1bit DAC、FPGA、オーディオブリッジ、パワーサプライで構成。DACには、128個(4×32)の高精度薄膜抵抗を組み合わせ。FPGAでデジタル信号を拡張。DSDはそのまま通過させ、PCMを1ビットに変換してDAC回路に伝送。MQA再生にも対応し、16倍のMQAデコードをサポート。
デジタル端子は、USB Type-C(USB3.1)、I2S(Mini-HDMI)を装備。USB Type-C経由での同軸デジタル出力やUSB Audio入出力にも対応。
Bluetooth 5.0に準拠。コーデックはLDAC、UAT、AAC、SBCに対応。アップデートでaptX、aptX HDにも対応予定。Wi-Fiは2.4GHz/5GHz IEEE 802.11a/b/g/n/acをサポート。
また、ヘッドホンアンプ部はA級とAB級を切り替えられる「デュアルアンプオペレーションモード」を搭載しています。
ヘッドホンアンプには、低ノイズオーディオグレードのJFET(Junction gate Field-Effect Transistor)を差動入力段に、BJT(Bi-polar Junction Transistor)を電圧増幅及び最終出力段に使用した4チャンネル・ディスクリート回路を採用。低インピーダンスのIEMやヘッドホンいずれにも対応できる品位を狙っています。
4.4mmバランスおよび3.5mmシングルエンドのヘッドホン出力、ライン出力をそれぞれ装備。
ライン出力側の4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドは、プリアウトにも設定可能。プリアウトは、高精度アナログボリューム付き可変電圧ラインレベル出力。
連続再生時間はシングルエンド出力で10時間、バランス出力で8.5時間。急速充電に対応し、バッテリー残量20%の状態から約2時間で80%まで充電可能。
専用保護ケース、USB-Cケーブル、4.4mm to 2.5mm変換アダプタ、3.5mm to 2.5mm変換アダプタなどが付属。
Cayin N7をP1シングル/A級アンプで試聴。いやあ単純に文句なしにイイ音。KeithやAllison Nealeなどを聴きましたが、完全にピュアオーディオの世界観という印象
Gary Peacockのダブルベースもしっかり… https://t.co/Ulvr8NDXEX
@Japanakayama たし蟹チップ問題がありましたね💦
音のクオリティは高かったので
好みが合えばN7狙うのは全然ありですよね‼️個人的にはCayinよりAK系の音に近いようにも感じましたが、組み合わせで変わりそうですし
なかなか難しいところですね~😭
Cayin N7はちょろっと聞いた感じ好きな傾向な気がしたから、今度空いてる時にでもちゃんと聞きたいね🙂
CayinのN7試聴した。ぜんぜん悪くないけどけどでもN8iiの方が良かったなって気持ちになる。お値段違うから当然だろうけど。サウンドはナチュラルな感じなのかな。もう少し空間の感じがある方が好きかも。 https://t.co/X44KAjNwal
cayin n7はn8ⅰⅰより空間の広がりがあるかわりに濃さは控えめな印象だった。n8ⅰⅰの真空管モードとn7が似てるかね。
CayinのN7、アンバランスでもバランスでも隙がないって無敵か? しかもVR3000で化け物じみたクリアさとボーカルの表現力なのにこれ、上流が整ってたらリアルすぎて言葉を失うと思う。どこの帯域も自然に鳴らしてくれるし本当すげーよ! https://t.co/JjWDZOg0AQ
こうすけ@K’s Audio Works@kanzaka_r32 Cayin N7
N3pro以来、久しぶりにCayinのDAPを手に入れました☺️
まさにCayinが求める音の塊みたいだったので、試聴でやられました(笑) https://t.co/8cfMDhYvQA
Jmackbrew🇯🇵IEM_Nerd🏴@Japanakayama @kanzaka_r32 良いですよねーN7は😁Cayinの新しい布石となる機種ですね♪解像感も奥行きも音色もCayin
最新TWSを試聴したついでに #Cayin N7も聴いてきました。
濃厚で滑らかで当然解像度が高くてでも嫌みがない、上手く言えないけどなんかCayinぽい音でした。本当に良い音でしたね…(人ごと
昨日からCayin N7を使い始めました
以前に使っていたN8の真空管モードで感じた暖かさが感じられます
全然違う構成なので、これはCayinが考える良い音なのでしょうね
今はアンプをAモードにしてTZ700と合わせて聴いています
Cayin N7でDSD聴いてるけど、これはDSDである意味がある音を鳴らしてくれるよ
こうすけ@K’s Audio Works@kanzaka_r32 @CayinJapan こちらこそお世話になっております!
久しぶりのCayin製品になりますが、N7は箱出しから良いですね😆
聴けば聴くほど良い音なので満足感が高いです♪
Cayin N7
SHURE SE846CayinのDAPは初めてです。冷やかしの試聴でやられてしまいました。 https://t.co/F9xVGfo08d
N8を試聴して音に惚れて発売日に購入してから約5年、1DAPで他に浮気せず愛用してきた
N8iiは価格に見合う音の進化はあったが自分が思うCayinらしさは感じられず購入に至らず
そしてN7、本当に待った甲斐があった
ありがとうCayin、向こう5年はこいつが相棒です
Cayin N7
DITA Twins FidelityN7は3.5mmアンバランスも良いですね。A級モードの方はずっと聴いていたくなる心地よさ。仕事に行かねば。 https://t.co/4bzoViywu7
デジタルオーディオ信号はすべてDSD(高速1bit PDMデジタル)に変換して音楽再生を行おうというタイプのプレーヤー。DSDの元祖であるソニーのウォークマンや一部の据え置きプレーヤーでも使われている手法ですが、ソニー以外でポータブル機器で採用しているところはあまり見かけません。
それだけ、デジタルオーディオにおけるDSD信号の音質的優位性を信じている立場と言えると思いますが、CayinのDAPがみなこの手法を使っているわけではないので、高級DAPの差別化としての手法と言えなくもありません。
そうはいっても、たしかにDA変換の方法や手法による音質の違いはあるわけで、本機「N7」の音質が結果として良好であれば本機で採用した手法が有効ということにもなりましょう。
「N7」の販売前からの試聴感想、販売後のユーザーの感想いずれも高評価が多く、“ピュア1-bit DSD DAC”回路の採用はうまいこといっている印象です。
「N7」の音質傾向は、DSD音源をDSDネイティブDACで再生したときに一般にイメージされる、滑らかで自然、空気感を感じ取れる爽やかな傾向を持っているようです。
そのうえで、価格に見合った高級DAPらしい音の解像度の高さや情報量の豊富さも持ち合わせているようです。
一方、たとえばPCM信号をマルチビット変換したときの傾向と言われる、音像の実在感や音の濃い印象は薄いようですが、これもDSD変換系のDACの一般的特徴と合致しています。楽器のアタック感よりも余韻や柔らかさという方向にもなります。
本機の場合、アナログ増幅のヘッドホンアンプでA級とAB級を選べる機能もあります。音の濃さがあると言われるA級を選べば、以上のDSDらしい音に濃さやあさたかみを少し加えられる可能性もあり、興味深いところです。
手持ちの音源がDSD、PCMのいずれでもDA変換の前に全てDSDに変換されるので、音源の種類を意識する必要は薄いように思われますが、やはりもともとDSDの音源のほうが本機のDAシステムを生かせるような気がします。Android機なので、ハイレゾストリーミング(現在はすべてPCMのみ)もDSD化しての変換というのも面白いところです。
総じて、高級DAPとしての基本性能を確保しながら、DSD音源に、より興味のあるユーザーに適したモデルに感じます。DSD音源の鳴り方に興味があっても、市場(購入にしろストリーミングにしろ)ではPCM系が主流であるだけに、もどかしさを覚えている向きにもぴったりのDAPかもしれません。
「N7」はブランドの創業30周年記念モデルでもあり、Cayinは本機には大きな意気込みを持って開発したことでしょう。また、“ピュア1-bit DSD DAC”が今後のCayinのDAPやデジタル機器の流れも左右するような技術になるかもしれません。