デノンのAVアンプ・AVR-X580BTは、2022年10月に発売された5.2ch AVアンプ。価格は58,300円(実売価格は4万円程度)。本機の内容とレビュー・音質情報、競合機との比較などをお届け。
ディスクリート・パワーアンプを搭載した5.2chのAVアンプ
デノンHi-Fiオーディオアンプの設計思想を継承
デノンのサウンドマスター・山内慎一氏によるリスニングテストに基づいた設計
全チャンネル同一構成のパワーアンプで最大出力140W(JEITA: 6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動)
パワーアンプ基板の最適化によりノイズの影響を最小化
パワートランジスタの温度変化をモニターし、音色を変えずにダイナミックなサウンドを実現
カスタム仕様の大型EIコアトランスを搭載し、クリーンで安定した電源供給を実現
カスタムデバイスを採用し、音質を最優先したシンプルな信号経路を実現
サラウンドはドルビーTrueHDやDTS-HDに対応し、Dolby AtmosやDTS:Xには非対応
付属マイク測定による自動音場補正機能を搭載
HDR10、Dolby Vision、HLGに加え、HDR10+とDynamic HDRにも対応したHDRパススルー
HDMI 2.1の新機能であるALLM、VRR、QFTにも対応
HDMI端子は4入力、1出力で全ての端子が8K/60pと4K/120pに対応
24bit対応のDACを搭載
Bluetooth受信機能(SBC・AAC対応)を内蔵し、ワイヤレスで音楽を再生可能
USBメモリ内の音楽ファイルの再生が可能で、WAV/FLAC/AIFFの場合は192kHz/24bitまで対応
ネットワークオーディオ再生機能やPC対応のUSB-DAC機能は非搭載
ワイドFM対応のFM/AMチューナーを搭載
スピーカーターミナルは使いやすい配置で、HD GUIとセットアップアシスタント機能を搭載
アナログ音声入力、光デジタル入力、サブウーファープリアウト、ヘッドフォン出力などの端子を装備
外形寸法は434×330×151mmで、重量は7.6kg
消費電力は310W
基本的にはAVR-X580BT同様に、Dolby AtmosやDTS:Xには非対応でドルビーTrueHDやDTS-HDに対応する5.1chAVアンプ。2018年発売。実売価格は4万円程度。
付属マイクを使用する自動音場補正「D.C.A.C.」を搭載
フロントスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現する「S-Force PROフロントサラウンド」
HDMI端子は8K/60pと4K/120pに非対応
HDMI 2.1の新機能であるALLM、VRR、QFTには非対応
HDR10+とDynamic HDRには対応しないHDRパススルー
USBからの音源再生非対応
基本的にはAVR-X580BT同様に、Dolby AtmosやDTS:Xには非対応でドルビーTrueHDやDTS-HDに対応する5.1chAVアンプ。2018年発売。実売4万円程度。
ヤマハ得意の音場創生技術「シネマDSP」
視聴環境最適化システム(マイク測定による音場補正機能)「YPAO」
HDMIからのDSD 2.8MHz 2ch-6ch再生対応
HDMI端子は8K/60pと4K/120pに非対応
HDMI 2.1の新機能であるALLM、VRR、QFTには非対応
HDR10+とDynamic HDRには対応しないHDRパススルー
USBからのハイレゾ再生非対応(CD品位までは対応)
以上から、実売価格で同価格帯の競合機と比較するとAVR-X580BTは、全体に、より新しい機器であることのメリットがあるようです(HDMI端子が対応するスペックに顕著)。サラウンドアンプとしての機能性はどれもDolby AtmosやDTS:Xには非対応という点では同様です。独自サラウンドが多彩なのはヤマハですが、これはもうAVアンプの世界では常識です。
価格コムの売り上げで見るとAVR-X580BTが上位ですし、音質評価の高さは競合機のなかでは高い印象ですので、ヤマハの独自サラウンドによほどこだわりがなければ総合力ではAVR-X580BTが優れているように感じます。あとはヤマハのHDMIからのDSD 2.8MHz 2ch-6ch再生対応の機能が欲しいかどうかでしょう。
デノンのAVアンプ・AVR-X580BTは、2022年10月に発売された5.2ch AVアンプです。価格は4万円程度で、エントリークラスのAVアンプとしては比較的リーズナブルな価格帯に設定されています。
AVR-X580BTのレビュー・評価は、価格帯を考慮すれば非常に高い評価を得ています。その中でも特に評価が高いのが、音質面です。AVR-X580BTは、エントリークラスのAVアンプとしては十分な出力と音質を備えており、映画や音楽を高音質で楽しむことができます。また、使いやすさや機能面の評価も高く、初心者でも簡単に操作して楽しむことができるAVアンプです。
サラウンドはドルビーTrueHDやDTS-HDに対応
8K/60Hz、4K/120Hz、HDR10+、Dolby Vision、HDCP 2.3などの最新の映像規格に対応
ハイレゾ音源の再生に対応
AVR-X580BTは、5.1chサラウンドシステムを構築したい方で、エントリークラスのAVアンプを探している方に最適な製品です。
AVR-X580BTは、エントリークラスのAVアンプとしては十分な機能を備えていますが、いくつかの弱点もあります。
出力は70W+70W(8Ω、2ch駆動)と、ハイパワーなアンプではありません。
HDMI端子は4入力1出力と、HDMI端子が少ないです。
ドルビーアトモスやDTS:Xなどの最新の音声フォーマットに対応していません。
ドルビーアトモスなどのオブジェクトオーディオに対応していません。
これらの弱点を考慮すると、AVR-X580BTは、エントリークラスのAVアンプとして十分な機能を備えており、価格もリーズナブルな製品と言えます。しかし、ハイパワーなアンプや、HDMI端子が多いアンプ、ドルビーアトモスやDTS:Xなどの最新の音声フォーマット・オブジェクトオーディオに対応したアンプを求める場合は、他の製品を検討した方が良いでしょう。ただし、その場合は価格も高くなります。